『概要』
どこか大きな街の片隅に居を構えている情報屋の女。小さな事務所を自分一人で切り盛りしており、多くの同業が固定の雇い主を持つのに対し、彼女は基本的にそういった相手を持っていない。常連への情報の売買や、副業の便利屋としての稼ぎで生計を立てているようだ。
彼女に依頼を持ち込めば大抵の情報は手に入ると、その道の人間からは評判のようである。無論あまりに危険な内容であったり、硬い機密に守られた情報であれば断られることもあるだろうが。
こういった稼業に身をおくだけあって、危険に対処するための最低限度の備えはしているようであり、ある程度の体術に精通し、小口径の回転式拳銃と自動式拳銃を備えている。火器の扱いに関しても素人ではないようだが、その取扱を何処で身につけたのかは誰も知らない。
当人は”エレノア”と名乗っているが、本名は不明、家族構成、経歴なども一切が判明しておらず、当人が語ることも極稀であるが、それなりの機関での教育を受けているのは間違いないようだ。彼女の経歴を漁ろうとしても出てくるものは偽情報か、まともに”情報”と言えるものの体をなしていないだろう。