☆環境に負荷を欠けず、安全な農産物を栽培する農法であるということ。
⇒日本の様に栽培面積が小さい場合は、
面積当たりの収穫量を上げる事が必要になって
きます。その為の品種改良や栽培技術が進んで
いく中で、化学肥料や化学合成農薬を使う事が前提
となっています。大量の化学肥料は環境汚染や、
病害虫発生⇒農薬散布⇒人体への影響も。
硝酸態窒素の濃度が高くなる⇒メトヘモグロビン
血症や、癌のリスクも上がる。
⇒面積当たりの化学肥料使用量、
日本は世界トップクラス。
それにより病害虫の発生のリスクが高まる。
⇒農薬の使用量も世界トップクラス。
⇒有機物は全て安全かというとそういう訳ではない。
有機物でも使い過ぎると野菜の硝酸イオン値も
上昇しますし、未熟な畜糞堆肥は環境汚染、
水質汚染にもつながります。
必要な有機物を正しく使うという事が大切です。
☆野菜の特徴(生理)を理解し、野菜が自ら育っていく力をサポートしていく
農法であること。
⇒基本的には必要以上の肥料や、農薬も使用したく
ないので、栽培する野菜がどんな性質で、どんな
環境が好きなのかを考えて栽培していく事が
大切です。
⇒例えば、一番好む温度帯はどのくらいなのか、
光がよく当たる場所が良いのか、
肥沃な畑を好むのか、肥沃ではない畑を好むのか、
水分が多い方が良いのか、少ない方が良いのか、
根が浅いのか、深いのか
などなど、野菜それぞれの特徴を理解して
栽培していくという事です。
⇒野菜は「光合成」をしながら自ら育っていきます。
植える時間帯、植える天候等も野菜が臨む
一番良い形で植えてあげる事が大切です。
☆野菜を育む「土」と「種」が大事な農法であること。
⇒一番重要なのは、野菜の根が多く張れる土を
作ってあげる事であります。
⇒土には野菜を健全に育てる力が本来備わっている
と考えています。それを発揮させていくために、
通気性が良く、保水性や排水性に優れた土を
作っていく、工夫していくことが必要です。
⇒「土」と同じくらい重要なのは「種」です。
昔は自らの畑で採種されていた方が多かったですが、
今は、種を購入する時代に変わってきました。
種の素晴らしい所は、親の性質を引き継いで
いくという事です。
自然農法の畑で種をとっていく事で、
自然農法に適した種になっていくという事です。
もっと言うと、自分の畑で種を採り続けていくと、
だんだん自分の畑に合う、作りやすい「種」に
なっていくという事です。但し「種」に関わる法律
もありますので、採種する場合は注意が必要です。
☆土や作物に愛情をかける
⇒人や作物だけでなく、土にも尊い生命が
宿っています。したがって、自然の力を生かして
健全に野菜を育てるには、土や野菜に愛情をかける
ことが大切であります。
⇒土には昆虫や小動物などが一杯生きています。
また、土1gの中にいる微生物
(微生物とは肉眼では見えない生き物)は
約2億~10億いると言われています。
そう考えると凄く多くの生物が土の中で生きている
という事です。
⇒作物も人間よりも進化していると考えられている。
遺伝子情報の数が人間の数倍から数十倍あると
言われています。
科学的に証明できない事がたくさんあります。
種を播くと根が下にいき、芽が上に出てくる。
あの小さな種が地球の磁場を理解し、
上下が分かっていないとそうはならないですよね。
最近、音楽を聞かせると成長がよいとか、
愛情をかけ、声をかける野菜と、
そうではない野菜では成長が違うとか、
実験すると結果としてはそうなるが、
何故そうなるのかが今の科学では証明できて
いません。そういう不思議な植物を育てている
という事が面白さでもあるのだと思います。