3男2女5人の子育てと仕事
それでもこの活動を続けるワケ。

▪️この活動を始めようと思ったきっかけはなんですか?


東大阪に引っ越してきて、まず待機児童の多さに驚きました。実際に私も仕事が決まっているのに4番目の娘が保育園に入園出来ないという壁に当たりました。入園出来ても子供が多いと2園、3園と、遠くの違う園にそれぞれ送迎しないといけない、そこから介護の仕事に行き、またお迎え…そんな日々で帰ったらクタクタ。子供達にも辛く当たる日々…子育ての母親の生き辛さを感じました。
なんとかこの状況を変えたい…
そんな中で子育て、高齢者、障害。行政では交わる事のない事でも、市民同士で横に繋がる事が出来ればそれぞれが抱える色んな課題問題が解決するのではないか?

そう考え、『ごちゃ混ぜになれる場所』を作ろうと考えたところから、私の活動は始まっています。


▪️「ちいさなて」というスペースはどうやって作ったのですか?


もともと長い間使われていない納屋で、だいぶ傷んでいてとても使える状況ではありませんでした。活動するにあたって大家さんにお話しに行ったところ快諾していただき応援していただけることになりました。

この場所でこんな事がしたい…とSNSで発信したところ、それを見てくださった河内いえ・まち再生会議の関係者の方が輝建設の小原さんを紹介してくださることとなり、本当にありがたいご縁をいただきました。

河内いえ・まち再生会議とは、空き家を再生して地域を活性化させるというプロジェクトをされている団体でその中の大工塾という形でこの空間を大工さんのお力を借りながら床、壁、外壁、耐震、水回りに至るまで、みんなで作っていくという月一回のイベントとして開催し進めてもらいました。雰囲気はそのままに、プロの手でしっかり作っていただきました。出来上がった時はとても感動しました。関わってくださった沢山の方への感謝と共に身の引き締まる思いがしました。

あとは内装を自分達の手で作っていきます。

中にある家具はジモティというサイトで無料でもらってきたものです。


▪️「ちいさなて」と「ピッコレマニクローバー」について


ちいさなては、東大阪市日下町にある民家の一角にあるスペースでこの活動の拠点となる場所です。ママ、子ども達、高齢者さん、発達障害児さんなど様々な方々が一緒に集える場所作りとイベントなどで、ごちゃまぜのコミュニティスペースを目指しています

でも、ちいさなてがぽつんと一軒あるだけではダメで、そういう場所が各地域にたくさんあってほしいって思っています。

そのために立ち上げたのがピッコレマニクローバーです。四條畷、大東、東大阪、八尾。

この4市の中で横のつながりによって色々な可能性を探っていこうという試みです。


○コミュニティスペースちいさなてでの活動

○本当に必要な方に届ける、育児用品譲渡会

○農業と自然遊び

○様々な形の子連れワーク提案

○お店やイベント紹介


コミュニティスペース同士の繋がりや、これらの活動を介して地域が繋がり、ママの力を最大限に発揮できるような仕組みを仕掛けていきたいと思っています。


▪️この地域での子育てのメリットは何だと思いますか?


自然が多く、ハイキングコースなども少し歩くとあったりします。また、太鼓台、盆踊り、地蔵盆など昔ながらの行事も多く残っていたり、この辺りでクジラが発見された事、由緒ある神社や水車、古墳があったりなど郷土史としてもとても面白い地域です。

高齢者さんが地域の子供達のために色々な事をしてくれている地域なので、昔のような子育てもできる環境ではないかと思っています。


▪️ごちゃまぜが良いと思った時はどんな時ですか?


ごちゃまぜのイベントを仕掛ける時や動員する時、子育て世代が高齢者さんと関われる機会を求めているという事に気づいた時。

子供たちと関わってくださっている時の高齢者さんの様子を見た時。

一つの空間で発達障害児さんたちが子供たちとなんの垣根もなく楽しそうに過ごしてくれているのを見た時など。

こんな環境が沢山の場所に増えていってほしいなと思います。



▪️これからやってみたいことはなんですか?


まずはちいさなてでのイベントや、ちいさなて農園での活動、子供達との自然遊びなどを楽しく皆さんに関わってもらいながら進めていくこと。

そして地域の皆さんがごちゃまぜに楽しめる場所が、それぞれの地域に派生していってほしいと思っています。そのために今回のちいさなての資金の流れ、活動内容などを一つのモデルケースとしてオープンにする事で居場所作りを目指すママさん達とシェアしながら、後々沢山の地域と連携していけたらと思います。

また、農業とママが繋がる事で食育の部分も含めて伝えていきたいと考えています。

ママが関わるコミュニティ農園が近隣でも増えてきているのでそこと連携しながら、お惣菜やお弁当の開発、高齢者さんの安否確認も含めた移動販売、そこに子供達や発達障害児さんなどを絡めて色々と取り組んでいけたらと思っています。

ママ同士が子供をちいさなてなどで見合いっこして超短時間の訪問介護の仕事をして、子供を預かったママにもお金が入る仕組みを考えています。知らないママには頼みづらいかもしれませんが、ちいさなてでの活動でママ、子供達と顔見知りになっておくことでそういう事もすんなり出来ると思います。

とにかく、ママが働きやすい、そしてママのスキルを活かした子連れワークのしくみを日々考え続けています。


▪️子育てのモットーや心がけていることはありますか?


子育て、家事は完璧にしない…というか出来ない(笑)

両立する中で子供に我慢させてる事は多いと思いますが、「なぜ仕事をしているか」「大人になっていかにやりがいある仕事を見つけ収入を得られるか」というところをしっかり話したり行動で見せたいなと思っています。



▪️経歴を教えてください


栄養士として、小学校や保育所などの大量調理の栄養士業務を経て、4人目出産し自宅近くのデイサービスでの調理の仕事を始めました。2時間のみの調理の経験から、高齢者さんの食事について興味をもち、『作る所から実際に高齢者さんの口に実際入るまでの食事摂取の流れ』について、もっと知りたいと思いました。

それまで介護ヘルパーは持ってたものの施設での経験が無かったため、調理仕事をしながら、施設での介護の実務経験を積み、高齢者さんの『食べたくなる介護食』について考え始めました。
栄養士、調理師の資格と経験に介護士としての経験を通して見えてくる『食べたくなる介護食』について、高齢者サロンを中心に『高齢者が低栄養にならないために1日に摂取したい10品目』を題材として、簡単で気軽に取り入れやすい栄養講座も行ってきました。

コミュニティサロンでも、子育て世代と独居高齢者が『一緒に作って一緒に食べる』というコミュニティキッチンというイベントも企画してきました。

今は訪問介護に出ながら、活動の準備をしながら、子ども4人と赤ちゃんの子育てをしています。


▪️好きなスポーツは?


バスケ、サーフィン(下手やけど笑)、ロードバイク

昔は、関東までサーフィン一人旅をしたりしてました(笑)標識だけで関東まで。車で寝泊りしたりしてました。若かったですね(笑)


▪️最後に


思いがあっても一人ではどう動いていいかわからなかったけど勇気を出して一歩踏み出し思いを伝え始めたら、地域の高齢者さんから、色々と繋いでもらい、そのご縁でまた色んな人とのご縁が続いて今に至っています。

どの方が抜けてもこの活動は続けられなかった。全ての出会いとその時その時学ばせていただいた事が重なってやっと形として見えてくるまでになりました。本当に皆さんに感謝しています。


まだまだ模索中ですが、日々地域の中で何ができるかを考えながら前に進んでいます。

何もできない、のではなく、何かできないか、そう思ってこの活動に関わってくださる方が増えていったらとても嬉しいです。

沢山の方と楽しく活動しながら地域を盛り上げていける事を楽しみにしています。


                      ピッコレマニクローバー 加藤奈津子