快腸ナビゲーター／管理栄養士の
成松由佳です。


私が管理栄養士になろうと思ったのは、
高校1年生の頃です。
鉄分不足による貧血がわかり、
治療したことがきっかけでした。

貧血が治ってみると、
息切れや疲れやすさ、
氷を食べる癖（氷食症という貧血の症状）
がなくなり、体調が劇的に改善しました。

栄養って、身体や健康に
こんなに大きな影響を与えているんだ！

と実感し、驚きました。


一方で、自分のこれまでの食生活を
否定されたような気持ちも味わいました。

普通に食べているつもりだったのに、
栄養が足りていなかったんだ。
どうしたらよかったんだろう？

この経験から、
「健康であり続けるための食事」に
興味を持つようになりました。



大学生になった私は、栄養学を学びながら
ボランティアで食育活動に関わりました。

その中で感じたのが、
世間にはびこる「食に対する迷い」でした。

「どうしたらいいかわからない」
「○○と言われているけれど本当？」
「これで合っているか分からず不安」

と感じている方に
たくさん出会ってきました。


むやみに不安に思わずに済むように、
自分に合った食事のとり方が分かるように
必要なことを伝えていきたい。


そう思いましたが、
それをどうやって仕事にしたらいいのか
当時の私には分からず、

一度は別の仕事に就き
薬や健康食品の開発に携わりました。

それでもやっぱり、

特別なときだけ手に取る商品ではなく
毎日の食生活の方が大事。
そこに関われる仕事がしたい

と思い、2020年に会社を退職し
栄養相談の仕事に転職しました。


そこでもまた、
世間にはびこる「食への迷い」を
感じることになりました。


食に対して迷っている人が悪いのではなく、
これだけ情報が溢れている世の中では、
そうなるのも当然なことだと思います。


「自分に合った食事って何だろう？」

一人ひとりの目的に合わせた食事を
一緒に考えていきたいと思っています。



また、これまで約1,000名の方と
関わらせていただいた中で

初めはやる気に満ち溢れていた方が、
目標とした行動を思うようにできず、
やる気を失っていく姿も目にしてきました。


せっかく前向きに目標を立てたのに
「意志が弱かった」「気合が足りなかった」
と自分を責めて終わるのは、
悲しすぎるし、誰も求めていない結果だと
強く思いました。


自分自身も起業をして、
理想と現実のギャップに苦しみながら進んできました。
実践してもすぐには成果が出ず、
悲しい、悔しい思いをしたことも
たくさんあります。


それでもやってきたことは

今の自分にできることを探して、
どんな小さな一歩でもいいから、
毎日積み重ねることでした。


劇的な変化は起こりませんでしたが、
少しずつできることが増え、
お喜びの声も集まってきています。
まだ叶えられていないこともありますが
「このままいけば大丈夫」と
思えるようになりました。


これは、食事改善にも
同じことが言えると考えています。

食事を変える、というと
「料理を頑張る」
「無理して短期間でなんとかする」
イメージを持たれがちですが、

今の自分にできることを探して、
日々着実に行っていく
挫折しない、ストレスにならない
方法でサポートしたい。

その思いで、日々活動をしています。