飼い犬の元気が無くなれば、何が原因なのかと心配になるものです。犬が掛かりやすい病気はたくさんありますので、元気が無くなると同時に鼻水が出ていたり、目やにが目立っていたり、息が荒くなるなどの症状によって、ある程度の判断はできるかと思います。ところが、犬の嘔吐や下痢は、感染症や肝炎、あるいは寄生虫による場合など、かなりたくさんの原因が考えられるでしょう。ただ、やはり犬の嘔吐や下痢は、まずは消化器系の病気による場合が最も多く、特に腸炎によるケースが目立つようです。腸炎に掛かった犬の場合、嘔吐や下痢の他にも、食欲がなくなり犬の吐く息が臭くなることもあります。人間の場合も、腸炎や胃炎の方の口臭がきついことがあるように、犬の場合も同じような症状が現れることがあるようです。また、便の状態も単なる下痢ではなく、腸炎の場合は便に血液が混じることも多いようですので、しっかり観察する必要があるでしょう。
そして、病院で診察を受ければ蛋白漏出性腸炎によるアルブミン低下と診断され、
犬の腸炎に対する治療としては、腸の炎症を抑えるためのステロイド剤が処方され、下痢が酷いようであれば下痢止めを与えることになるかと思います。ところが、この腸炎の治療のためのステロイド剤や下痢止めが犬にとって大きな負担となることもあり、元気な状態の腸内環境を取り戻すことが難しくなってしまうこともあるようです。
たとえば、人間の場合も、食事をした後の自然な排便が望ましいわけですが、薬に頼っていると自然な排便が難しくなり慢性的な便秘になったり、腸内細菌のバランスが崩れて過敏性腸症候群になることもあると言われています。犬の場合も、腸炎を治すための薬が、持って生まれた治癒力を衰えさせてしまうことがあるため、十分薬には配慮する必要があると思います。
できれば、過ぎた投薬は控えて、腸を温め腸に負担のかからない食事を与え、腸内リセットをするためのサプリなどを用いて、腸炎の回復を待つことが犬に適した腸炎の対処法なのかもしれません。