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【斬り体験】
日本刀で畳を一刀両断!

with 平成の武士 長塚正晃

皆さん、日本刀を持ったことがありますか?武道というと堅いイメージがあるかもしれませんが、今回日本刀の斬り体験を教えてくださるのは、そんな堅いイメージを払拭するような、気さくで陽気なキャラクターを持つ武道家、長塚正晃さんです。

斬り体験とは?

抜刀道や居合道といった武道における試し斬りでは、主に畳表を巻いたものを使用します。一畳分または半畳分の使用済み畳表を巻き、輪ゴムで止めたものを数日水につけておき、台上の杭に突き刺したものを日本刀で斬ります。今回は45度の角度で斜めに斬りつける「袈裟斬り」と呼ばれる斬り方で体験していただきます。これは刃筋の稽古です。刃筋が整わないと黙ってジッとしてしてくれている巻き畳ですら斬れません。
しっかりと指導しますので初心者の方でも大丈夫です。男女年齢問わず様々な方にご参加いただいております。

イベント詳細

日時:9月16日(土) 13時~16時
場所:目黒区内(お申し込みくださった方に個別でご連絡いたします)
料金:8,000円(畳代、処分処理代含む)
定員:10名(先着順となりますのでお早めにお申し込みください)
先生:長塚正晃さん
申込方法:Facebookイベントページにて参加ボタンを押してください。

長塚さんってどんな人?

サラリーマンから武道家への転身

武道家というと、幼少期からその道一筋で異なる分野と交わりの少ない印象を持ちがちですが、長塚さんは、サラリーマンとして働きながらも38歳で武道の門をくぐり、それから25年間、居合術や流鏑馬、砲術など様々な技芸・武術の鍛錬を行ってきました。そして、2年前の定年退職後は、これまでに培った武道やそこから知る日本文化を皆に伝えたいという想いから、日本文化の体験会を開催しています。38年間のサラリーマン生活の経験を持つため、武道一筋の師範と比べ、多角的に物事を見ることができ、より多彩な参加者と心を通わすことができるということを、ご自身でも強みと考えておられます。それを表すエピソードを、今回のインタビューでお聞きすることができました。

「どちらかというと、我々の世代はビートルズ世代といって(私はビートルズよりローリングストーンズだったけれども)アメリカとかイギリスでやっているものに憧れを持つ方が多い世代でした。だから、逆にいいんです。ずっと武術しか知らない人も今は周りにいっぱいいるけれど、狭い視野じゃなくて、もっと他の洋物をやっていて、例えば、エレキギターをやっている人とか、今で言えばサッカーなどをやっていた人たちが、こういう世界をかじるとは一体どういうきっかけにしたら良いのだろうかということを考えられるわけです。自分がそうだから。それ一筋だと、なぜやらないのだろう、で終わってしまって、全くそこに目を向けないけれど、私のような経験を持っている場合は、サッカーや野球をやっていた人がこちらに一日だけでも体験させるには、どういったふうに興味を持たせられるかな、とかを自分がそっちにいただけに、よく考えることに対して違和感がないというか、工夫できるというか、アイデアが出てくるというか。それはプラスだと思います。」

「斬り体験」を始めたきっかけ

「二年前に、女子限定の刀剣体験を企画したのがきっかけでした。その時は、刀で斬るのではなく、真剣を持ってもらうだけで、斬る・合わせる等の体験はありませんでした。その際、武道に興味を持っている方が沢山いると実感し、斬り体験を始めるようになりました。もともと、義仙会(国際社会に通用する日本人を育成することを目的に平成19年に設立)を作り上げた理由は、特に武家に関わる色んな種類の日本のことを体験してほしいという想いからです。しかし、そちらは会員にならないとできず、週二回程度の稽古を継続していく必要があるため、参加者は少し重たいと感じるだろうと考えました。そのため、それだけではなく、1Dayでその日だけ体験に来るような機会を増やしていかなければ、刀すら持ったことがない、袴も着たことがない、着物で歩いたこともないという日本の人ばかりになり、逆に外国の熱心な人の方が、断然、サムライになっていたりする。それはいかがかと思いました。なので、会に入り月謝を払うなどとすると、入られる方にとって敷居が高いと思われてしまうため、一つ外側に、「武家のたしなみ」という形で、体験会を設けました。こういう経緯ですね。」

日本人の方にもっと自国の歴史を知ってもらいたい

「思想信条もあると思うけれど、ドラマとしての教養でいいので、知っていてほしいなと思います。詩吟を自分もやるのだけれど、詩吟だと本当にその時代の戦だったり、戦に伴い家族がバラバラになったり、殿様と部下がバラバラになったり、兄弟で別れて戦をしなければならなかったりと、涙涙の物語がある。当時の侍であっても心はそんなに強いものでもなく、悲しいものはやはり悲しかった。そういったことが知れ残っていて、それを敢えてまた勉強すると、また、情緒がとても豊かになるような気がするのです。」

日本の伝統文化は横に繋がっている

長塚さんは、居合術だけでなく、流鏑馬(やぶさめ)という疾走する馬上から的に矢を射る騎射術や、砲術という火縄銃などを用いる射撃術など、日本の伝統的な技芸や武術を多岐に渡って学んでおられます。

「日本の伝統文化は縦割りでなく、全ての文化が横に繋がっていて、様々な技芸・武術を学ぶことで、より日本の伝統文化への理解が深まります。」

こんな一面も

今回の「斬り体験」で実際に斬る畳は一つひとつ巻いてから2, 3日水に漬け込む必要があり、それが大変な作業だそうです。

「今は会社に通ってないんで使われ放題ですよ」と笑って話す長塚さん。「長塚先生巻いといてもらえますか?」とお弟子さんたちにお願いされて、「今日はがんばって10本巻いたよー!」とお弟子さんにLINEを送ると、お弟子さんからいい子いい子のスタンプと一緒に「がんばりましたね、ありがとうございます!もうちょっと巻いといてもらっていいですか?笑」と励まされ、また畳を巻くんです、とにこやかにお話ししてくれました。63歳にしてLINEも使いこなし、お弟子さんたちと和気あいあいと斬り体験を運営されている姿から、日本刀を振る真剣な眼差しとのギャップを感じると共に、長塚さんの気さくで陽気なキャラクターを感じとることができました。

長塚さんからのメッセージ

「テレビや映画で、日本刀を使って斬るシーンを見かけると思いますが、実際に日本刀を手にして振ることはもちろん、ましてや物を斬る機会なんてほとんどないと思います。この体験(斬り体験)は、日本人として生まれたからには、ぜひ死ぬまでに一度はやっていただきたいなと考えています。たくさんのご参加お待ちしています。」