「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に掲げ、和の伝統を現代に蘇らせる株式会社和心。1997年に和柄アクセサリーブランドからスタートし、2018年には東証マザーズ上場を果たすまでに成長した注目企業です。

創業者であり代表取締役を務める森智宏氏は、18歳で和文化の発信という明確なビジョンを持ち、着物レンタルや和雑貨など、様々な形で日本の伝統を現代に活かすビジネスを展開しています。

本記事では、森智宏氏の半生と和心が展開する魅力的な事業の数々をご紹介します。

株式会社和心の代表である森智宏氏は、1978年、東京都足立区に生まれました。「日本のカルチャーを世界へ」というビジョンを強く持ち、日本の伝統を継承するサービスを提供することに尽力している人物です。

経営者の家計に生まれた森智宏氏は、すでに小学生の頃には起業を志していたと言われています。具体的に今の「和」を中心とした事業を起こそうと考えたのは18歳の頃だそうです。

1997年に和柄アクセサリーブランド「かすう工房」を創業し、1999年にインターネットでの通販事業を開始。株式会社和心を設立したのは2003年のことです。その後も「和」に関する様々なブランドを立ち上げながら、順調に株式会社和心の業績を伸ばし、2016年には全社月商1億5千万円を突破。2018年に株式会社和心は東証マザーズに上場しました。

株式会社和心は、着物レンタル事業を中心に「和」イメージのアクセサリーや雑貨、浴衣の販売などを行う企業です。

経営理念は「日本のカルチャーを世界へ。」です。日本が歴史の中で育んできた文化を、「暮らし」を通して新たな価値として発信することを使命としています。

森智宏氏も公式サイトの社長メッセージ「私たちの『誇れる文化』で日本を、世界をハッピーにしたい」と語っており、「和」という無形文化を大切に発信していきたいと強く考えていることがわかります。

日本が生み出したカルチャーである「和」を世界に発信していくのが株式会社和心のミッションですが、ただ「和」を発信していくということではありません。和心は、日本の文化を現代の暮らしに合わせて再提案し、未来に受け継いでいくことを目指している企業です。

和心は「日本のカルチャーを世界へ。」を実現するために「和のある暮らしを
取り戻す」というビジョンを掲げています。現在、グローバル化による多文化共生の影響によって「日本文化」は衰退の傾向が見えます。

日本文化を象徴するもののひとつである伝統工芸品に関しても、生産額の低下だけではなく、生産者（従事者）の高齢化や次代の技術の担い手がいないという状況が見えてきています。

森智宏氏は、こういった伝統工芸などが消費者にとって手に取りやすく、もっと必要とされるものにすることによって文化の継承に貢献できる、衰退を食い止めることができると考えているのです。

株式会社和心は和物を販売において、4つのシーンを想像した提案を行っています。

ここでは、日々の生活に彩りを添えてくれる株式会社和心のブランドたちの中からとくにオススメできるお店として、簪専門店の「かんざし屋wargo」、箸と箸置きの専門店「箸や万作」、そして和傘と和柄傘の専門店の「北斎グラフィック」の3ブランドをピックアップして紹介します。

株式会社和心は、森智宏氏の「日本のカルチャーを世界へ」という強い想いから生まれた企業です。「かんざし屋wargo」「箸や万作」「北斎グラフィック」など、伝統と現代性を融合させた特色あるブランドを通じて、日本の文化を新しい形で発信しています。

和心の特徴は、単なる伝統の継承だけでなく、日常生活や特別な日、旅の思い出、贈り物など、様々なシーンで和の文化を楽しめる形に再解釈している点です。伝統工芸の衰退が懸念される中、和心の取り組みは日本文化の新たな可能性を示していると言えるでしょう。

日本の伝統文化を守りながら、より身近で親しみやすいものとして発信し続ける和心。今後も和文化の継承と革新の両立を目指す同社の今後の展開にも期待しています。