三十年以上にわたりファッションコラムを世の中に届けていますが、私には伝え続けたテーマがあります。女性ならお洋服より先に「身に纏（まと）うべきものがふたつある」ということです。答えは『清潔感』と『品の良さ』。身に纏ってはいけないものもふたつあります。『コンプレックス』と『嫉妬心』です。

「美人力」って、お顔立ちが美人ということではありません。もういちど会いたくなるような“人間力”を身につけ、体型維持を習慣づけてもらうことなのです。

講座を開講するきっかけ、それは自身が不治の病を抱えたことにあります。30年前のことです。今でこそ新薬が開発され完治する病となりましたが、発覚から2年間、入退院の繰り返しでした。治療薬さえなかったのです。当時の私は心も折れ、ものごとを悲観的にしかとらえられませんでした。

そんな私に救世主が現れます。大阪八尾市の開業医、甲田光男先生です。甲田医院は全国から難病患者を受け入れることで有名でした。薬は一切使用せず、食事療法と運動療法で患者の自然治癒力をMAXに引き上げる理論に感銘を受けたのです。それからは自宅および職場で早朝と夕方の運動療法に明け暮れ、食事は昼と夜の2食のみの生活。受診は月に一回。つまり「処方箋をちゃんと実践してるか？」の報告です。

驚いたのは約10か月後の検査結果。すべての数値が正常になっていたのです。先生の教えを簡単に説明しますと、背骨の矯正と股関節の筋力強化を日々心掛けること、つまり正しい姿勢を保つことが自律神経を整えるばかりか、健康維持の基本だというのです。また、小食習慣を身につけること。食べすぎこそが老化を促進するそうです。

そんな生活を三十年続けていて確信したことがあります。年齢より若々しく見える人の条件は“姿勢にあり！”という事実です。立ち姿にしても歩く姿にしても、背筋がピンとしている人は若いのです。想像してみてください。猫背の人は首が短く見えるばかりか、前かがみになりオナカが出ます。歩く姿はぴょこたんぴょこたんとなります。そのうちストレートネックになって二重あごになります。実年齢より十歳老けた姿が完成します。

私にいわせれば、週に2回の筋トレ（それも数分）と日々のウォーク法を実践するだけで、いつまでも若々しさが維持できると考えています。それが日々の習慣になったらしめたもの！

月2回の講義は心のお勉強です。もうひとつ意味があります。筋トレとウォークを実践しているかどうか確かめるためです。継続してもらうために私は生徒さんのモチベーションを上げます。通うことが楽しくなるように努めます。これって、私が病を抱え甲田医院に通っていたルーティーンと同じなのです。

ブティックミツワの2Fはサロン風のレッスン教室となっております。最大で9名様のグループレッスンが受けられます。

（お車でお越しの方は、豊田市駅周辺の駐車場にお停めください。どこのパーキングも３時間無料にできます）