南図子では、この度世話人およびお手伝いを一般募集することにいたしました。ご質問・連絡は下のお問い合わせボタンからどうぞ!
【募集の背景】
・墨田区東向島二丁目町会と同じ地域で、お祭りを運営する組織を「南図子(みなみずし)」と呼びます
・20年前には子供も少ない町でしたが、スカイツリーが出来て以降、今はマンションも増え、子供も増えました
・スカイツリーまで歩いて10分くらい、最近はマンションが増え、若い世帯が増えてはいるものの、お祭りの町会行事の運営は高齢者ばかり、というのが現実です。子どもたちが喜ぶお祭りにするためにも、若い方々の力が必要だと思っています
・高齢者のみならず、子供も参加できるお祭りを、盛り上げるためにぜひお力を貸してください
【世話人とは】
・お神輿を担ぐだけでなく、お祭り全体をプロデュースしたり、運営全体を司る立場です
・地元を知るチャンスです。地元に長年住んでいる方々と交流を持つことで、地元に明るくなれます
・懇親会も楽しみの一つです。スカイツリーなんて計画もない頃から住んでいる私たちと、食事をしながら、あるいはお酒を飲みながら、お祭りの話、地元の話を話しましょう
・あちこちから来てくれる担ぎ手のみなさんと仲良くなれます。見た目は怖そうですが(笑)、みんな優しいです
【世話人の募集条件】
・男性(20歳以上)
・東向島二丁目町会内在住またはその近隣に在住の方
・お祭りが好きな方
・運営および打ち合わせなどに積極的に参加できる方
・墨田区に住み始めたばかりという方も歓迎です
・お祭りの運営から神輿の担ぎ方まで、詳しいメンバーがお教えしますのでご安心ください
【お祭りの日程と活動内容】
・お祭りの開催日は、例年6月第1土日の9時から。3年毎の大祭では金土日の3日間となります。(2025年の大祭は2025年6月6日-8日です)
・世話人は、お祭りに参加してくれるお子様に配るお菓子詰め合わせを、前日18時より全員で作ります
・神酒所(町内神輿の発着点)設置を、1週間前の日曜日9時より行ないます。機材(神輿や山車、それらの装飾品など)を
神輿庫より出して、祭壇、大人・子供の神輿、獅子などの飾り付けを行ないます
・お祭りの当日には、獅子、山車(太鼓)子供神輿、大人神輿、それぞれに分担して渡御同行していただきます
※子供神輿および山車担当は、終わり次第大人神輿を担いでいただいて構いません
・お祭り終了後、片付けを済ませて、町会会館で打ち上げ懇親会として夕食をご用意いたします。終了は21時くらいになります
・お祭り期間中の昼、夕食は用意いたします
【ご理解いただきたい点】
・世話人の場合は、会費が必要となります(食事代などに利用します)
・袢纏および祭り衣装が必要になります(当初は袢纏は貸し出しいたします)
※祭り衣装は、浅草中屋などで買えますが、初めてで不慣れな場合は、私達が買い物をサポートします
白鬚神社の氏子のお神輿には、すべて番号が付いています。三年に一回、渡御(外を巡航すること)する神社神輿(本社神輿)は十三番。南図子のお神輿は十八番です。(下記説明参照)
毎年6月第一日曜日に渡御するために、前日の早朝から地元の鳶の頭達が組み上げてくれます。我々世話人は、早朝からその光景を見る楽しみもあります。
現在、白鬚神社、長浦神社(墨田区東向島6丁目)、高木神社(墨田区押上2丁目)の三社で一番から四三番まで、神輿に番札が付いており、一番から一三番までは、当時神輿が三社詣でをして、その後に各町会へ別れていたのですが、その渡御順で番号が付けられた、とされています。
また、その後の番号は制作順に付けられたものであるようです。
上下の説明以外に、番札のついていない神輿もたくさん残っています。
図子(ずし)は、もともとは小さい路地の意味です。他地域では「睦」や「氏子青年会」などと呼ぶ組織の名称としている地域が多いですが、図子という名称は墨田区の白髭神社だけだと聞いています。
当初は、「東」「西」「南」「北」と「中」の五図子だけでしたが、後に現在の十一図子に分かれていきました。なお、現在の辰巳図子、巴図子、六一図子は、以前は南図子の一部で、南図子から分裂していったものです。
お神輿には用語があります。
覚えていただくとより楽しめます。
【上がる】神輿が担ぎ手によって担ぎ上げられ、渡御が開始されること。
【上げ逃げ】一瞬だけ上げて逃げること。
【上げる】神輿の一番前か後ろで肩を入れ、自分の肩の高さまで神輿を持ち上げる事。
【浅草(あさくさ)】祭の聖地とする人もいる。祭り洋品店が多い。
【あだちや】浅草のひさご通りにある祭用品専門店。在庫が豊富。
【入れる】神輿を担がせてあげること。《使用例》「おいおい、入れてやってー!!」「お願い。入れてっ。」
【氏子(うじこ)】共通の神様をまつる人々。その神様が守護する地域に住む人々。
【馬】神輿を担いでいない時に神輿を置いておくための台。《使用例》(木が入ったのに馬が近くにいないときなどに)「うまうまうまうま」
【エアージョグ】底にエアークッションが入った地下足袋で、履き心地はほぼスニーカー。長時間歩いても疲れない。一度経験すると、普通の地下足袋には戻れない。
【江戸っ子口調】普段使われない口調だが、祭りの格好をすると急にこの口調になる人が多い。祭り以外では、落語や時代劇で聞くことができる。《使用例》「まっつぐ(真っ直ぐ)行けぇ!」
【江戸前担ぎ】おもに関東地方(東京)の神輿の担ぎ方。
【大人神輿(おとなみこし)】大神輿ともいう。町内で大人が担ぐ神輿。《対義語》子ども神輿
【お囃子(おはなし)】祭りには欠かせないBGM。これを聞くと、「担ぐぞー」という気持ちになる。生演奏がもちろんいいが、最近ではCDなどをリピート再生していることも多い。
【御神酒(おみき)】元々は神様に捧げるお酒の事だがこれを2本持って行くとたいがいの神輿は担げると言う魔法の水。
【女神輿(おんなみこし)】女性だけで担ぐ神輿。
【被り物】鉢巻きなど頭に巻いている(かぶっている)もの。宮入後のお払い等の神事の最中や、偉い人が喋るときは取るのが礼儀。《使用例》「かぶりものをとれ~」
【腰を切る】神輿を担ぐときにする行為。腰を入れることだが、何故か担ぎ手は腰を切ると言う。
【摘み出す】酔っ払ったままで神輿に入ったり、周りの人間に喧嘩を売るものなどが、いた場合に使われる言葉。「おーい!摘み出しちゃえ!」などと使う。摘み出されたものは、今後の祭礼に参加できなかったり、会ごと帰らされたりすることがある。また場合によっては、物陰で数人の担ぎ屋からボコボコにされることがあるという体力のいることがある。摘み出された者はその後の会の活動に呼んで貰えなかったりして、会の中でも「鼻摘み者」にされることがある。
【宮出し(みやだし)】
お神輿が神社から出発するときを、宮出しといいます。神社に戻る際には「宮入り」といいます。白髭神社では、3年に一回、本祭り(大祭)があり、南図子の場合は、隣の町から受取り、反対側の町に渡す役割。
【木遣り(きやり)】
宮出しの際に、鳶(とび)の頭連中が唄い始めます。それを木遣りと呼びます。元々は労働歌であったようですが、重いものをあげる時に掛けさせた掛け声が起源だとされています。掛け声が時代の流れにより歌へ変化して広まっていったようです。
【差す(神輿を差す)】
神輿を手で上に上げること。神輿を「差し上げる」っていう意味のようです。神酒所や神社の本堂、休憩所だったり重要な場所で「差せぇ〜〜」って声がかかるので、周りの担ぎ手に合わせて頑張って神輿を持ちあげましょう!
【花棒(はなぼう)】
先棒と書いて、はなぼうと読む地域もあります。神輿本体を支えている台棒4本のうち、真ん中の一番長い2本の棒の前の部分です。神輿渡御で一番目立つ場所なので、花棒を担げるのが一番かっこいい感じです。当神輿では、「花代わり」で、先頭を交代していきます。地域によっては、ところてんと言って、後ろから順に押し出す地域がありますが、当神輿では、前を仕切る人間の裁量で交代するようにしています。神輿の大事なことは「粋」かどうか、です。