人との関係性に不信感を覚えたものの
実際、そばにいてくれるのは
優しくて心温かい人がいるということ
バレーボールが更にハードになり
意識を違う方に向けられ
メキメキと力をつけ
ますますボーイッシュになってた私。
そんな日々も高校総体と共に終わり
次は『夢』に向かって走り出すのです。
と言っても
元々介護士という道を選択していたので
部活が終わった途端に1人で
18~50代の人達に紛れ
ヘルパーの資格を取りに行きました。
でも、介護士になるなら
先々見据えてやっぱり看護師がいいんじゃない?
という母との話し合いから
急遽、看護師を目指すことに!
とはいうものの
・自分の採血さえも直視できない
・医療系のテレビは嫌い
・人の血を見て、血の気が引き真っ青になるなんて。。。
よくそれでなろうと思ったなーなんですが(笑)
おまけにそれまで部活だけで
進学は考えてなかったので、勉強なんて二の次。
でも、イチかバチかやるしかない!
それから試験まで2,3か月しかないのに
看護学校進学コースの人に交じり猛勉強。
結果!見事合格し、同時に
入りたいと思っていた病院に就職も決まったのです。
そうして始まった
学生生活と病院勤務の両立生活。
学校日以外は仕事で
入職して、1か月後には夜勤も始まり
学校が終わってそのまま仕事の日もあれば
一旦帰って深夜勤に入ることも。
『何でも経験して覚えなさい』
というスタンスのおかげで
学校で学ぶよりも先に
現場で体験して覚えていくことが多かったです。
学校でなれない勉強
職場で苦手な看護師もいれば
時にはご家族に怒鳴られたり
実習先に行けば指導の域を超えた冷たい怖い看護師(笑)
心も折れそうになりながらも
ある患者さんとの出会いが。
食事が入らない90代のおばあちゃん。
みんな声すら聞いたことのないという元気のなさ。
でも点滴はせず、食事は毎食出てくるんです。
食事を食べさせるというのも
私たちの仕事でもあり
口を開けない、食べない
おちょぼ口は30分かけても
数口で強制終了は当たり前で
周りはみんな食べてくれる人のところへ
避けていくんですよね。
でも私は自分のただの感覚というか
食べたくない、食べれないというより
『食べれる』気がしていたのです。
おまけに入らなければ
胃瘻というお腹にチューブを通し
そこから栄養を入れるという話もでていました。
食べれるとに食べさせんてどういうこと?
時間がないのはこっちの都合やん。
絶対口から食べれる!
ペーペーの学生が思うことなのか(笑)
でも、そう思っていた私は
毎日、日によって毎食
とにかく休みの日以外は必ず
1回は私が介助に付くようにしていました。
「あー!」っと自分の大口を開けて見せ
最初はスプーンの先しか開かない口が
毎日の積み重ねでスプーン一杯開く口に。
同室の家族さんからは
「あなたの時だけパクパク食べて顔が違うよね」
って言ってもらえるほど。
しかも声を聞いたこともないのに
話す、笑うという今まで見たことのない
表情を見せてくれました☆
私の時だけではいけないと
周りのスタッフの通りすがりにちょっと見てもらって
そしたら誰が食べさせようと完食!
手術の話も延期に。
最終的には私が顔を出せなくなった
長期の実習期間にチューブでの栄養管理になられたのですが
この方との出会いは
言葉がなくても繋がること
相手と関わる姿勢や
人と向き合うことで心が通じ合うというのを
感じられた時でもあります!
人と向き合うことに
逃げない精神が育った時かもしれません。
あ!苦手だった人の血液も
自分の採血も平気になるものですね!
血の気が引いてた自分はどこへ行ったのやら、
のちに透析という血液がグルグル回るクリニックでも働くんですもん。
慣れって怖い(笑)