２０１３年に「一流秘書養成スクール」を立ち上げてから、６年目に入りました。日本の秘書の歴史を振り返っても、日本の秘書業界にこのような大きな変化があったのは、極めて稀なことです。２０１６年の女性活躍推進法が施行されて以来、女性が大半を占める秘書職においては、「今後どんな秘書が求められるのか」といった視点で、経営層や人事部、秘書部長や秘書室長、また秘書リーダーや関係者が真剣に考えたことと思います。また、人工知能など新しい技術が飛躍的な加速を見せるなか、「秘書の存在意義」も問われるようになりました。外的な環境の変化の影響により、「秘書の働き方」にも多様性が見られるようになり、オンライン秘書などといった新たな働き方も生まれました。「秘書の働き方」の見直しが、本格的におこなわれ始めています。今後皆さんが、真剣に取り組んでおいたほうがいいことは、「自分なりの’’秘書の道’’を見つける」ことです。言い換えれば、自ら「キャリアを創造していく」ことでもあります。かつてのようなレールにのったキャリアづくりの世界は終わりを遂げています。時代の変化のスピードに圧倒されて、呆然とするばかりで、身動きがとれなくなっていませんか？　どうしていいのかわからず、不安な気持ちに押しつぶされそうになっていませんか？「どうせ私なんて」と自らを過小評価し、「このままでいい」と自らの可能性に蓋をしてしまっていませんか？「きっとこうなるにちがいない」と自分のことを諦めてしまっていませんか？　もしもそうであるならば、まず「現実」をきちんと見てみましょう。置かれた「現実」を独りよがりになることなく客観的に見るためには、他者の視点が必要です。「現実」を見据えたうえで、「自分自身」を深く見つめ、変化の波にうまく乗っていくことを考えてみましょう。