Monday Workshop



もっと自由で創造性あふれる演技を

なぜ萎縮してしまうのでしょう? なぜ気づけば指示待ちになって、演出家の言いなり・顔色伺いの演技になってしまうのでしょう? このような状態で本当に自分らしさを発揮できていると言えるでしょうか? もちろんそんなはずはありません。

こうした表現上の問題には大きく2つの原因があります。ひとつは心理的な障壁で、基礎を学び始めたころから何度も言われてきたことでしょう。社会規範や様々な人生経験によって自分を抑圧してきたせいで、いまなおその檻を出られずにいるというわけです。しかし実際にそこから出て自分を存分に発揮するにはどうすればいいのか? そして、本当にそれだけなのか? 実のところ我々の抱える心的障壁は、生まれながらにすでに存在しているのです。では私たちはどうそれに対処すればいいのでしょうか。

もうひとつの原因は、演技する瞬間瞬間において「ここで表現するべき本質が何であるか」を最も深いレベルまで把握できていないことから生じます。俳優のみならず、演出家や脚本家の仕事においてさえ、そういう状況がままあります。映画にしろ舞台にしろ、我々はいったい何をやっているのだろう? という質問に一貫した答えを見出せないうちは、観客に意味のある何かを伝えることも不可能です。これを最も深いレベルで理解するには、そもそも「物語」とは何なのか? という哲学的な問いへの答えを腑に落とし込む必要があります。頭での理解のみならず、身体と魂、私たちの全人生、全存在をかけて掴む必要のあるものです。
Monday Workshop>は2016年初頭、映画監督である主催者の呼びかけで書籍『イヴァナ・チャバックの演技術』の自主練習会として始まりました。ほどなく週一の定期開催となり、トップクラスのアクターたちが世界の最前線で実践している演技スキルの真髄を、監督・俳優が一丸となって追求してきました。

目指しているのは「現場で今以上の結果を出し、実力もキャリアもステージアップしていくために真に役立つ練習環境」です。スクールさえ出れば後は現場で経験を積めばいいという考えは、欧米の演劇科では初日に一蹴されます。体系的なトレーニング習慣はプロになってからこそ必要です。スポーツ選手や音楽家が1日たりとも練習を欠かさないのと同様、本物の俳優は毎日の弛まぬ練習の積み重ねによってしか生まれません。そんな世界レベルの「あたりまえ」を、日本でもあたりまえに実行していくこと。それがここにある理念のひとつです。

現在ハリウッドで最も実績を上げている演技システムを切り口に、その源流である基礎理論から咀嚼しなおし、そして何より演劇の根幹でありながら日本ではまともに認知すらされていない「ストーリーテリング」という究極の目的意識を正しく見据え、効率的な練習方法の最先端を追求しています。心理学的アプローチも意欲的に取り入れることで各人が自分の最深部から自分にしか出来ない演技を引き出し、その成果を現場へ持ち出せるようオーディション対策や撮影台本のリハーサルといった多様なサポートも提供しています。

4月からの新年度に向け新規参加メンバーを募集します

間もなく2年目に突入するこのWSに、新規参加者を募集します。条件は世界レベルの活躍を本気で志している俳優の方。その活動によって映像・演劇界に貢献する意思のある男女で、年齢不問です。『イヴァナ・チャバックの演技術』(白水社)を既読あるいははすぐに読めること。FBグループ用にアカウントを用意できること。月曜の練習に一定期間なるべく毎週通って来れることが望ましいですが、安定した参加姿勢を保てる方であれば相談に応じます。練習のクオリティ維持のため今はまだ少人数制で行っていますので、選考はこれらに加えて全体の年齢や男女バランスなども考慮させて頂きます。選考基準を満たしても若干の待ち時間を頂くケースもあります。逆にこのタイミングに合わないが近い将来参加したいという方で、下記項目に加えてスケジュールの詳細などお知らせ頂ければ、今後の進捗状況などに応じてお誘いを検討させて頂きます。この機会にぜひいちどご連絡ください。

応募方法

以下を明記のうえ、infothegeek@gmail.com までご連絡下さい。
1)履歴や写真の載ったプロフィール。出演作品の映像などがあればそのリンクも。
2)希望動機:目指しているゴールと、これまでの俳優活動における問題意識など。
3)この募集投稿を見たサイト名:(FBのグループ/シネマプランナーズ、等)

選考をクリアした方には3月下旬~4月上旬目安に順次ご連絡差し上げます。
※上記アドレスが迷惑フィルターにかからないよう、受信許可などの設定確認をお願いします。

主催:akira sasaki (director/writer)

少年時代からホームビデオカメラで自主映画を撮る。20代前半にアメリカのAFIやUCLA講師らによる特別講習に参加、数週間の直接指導を受ける。以来、欧米の演出・脚本術から物語論・深層心理学まで独学を続ける。全く演技経験のない大学の仲間に一ヶ月間の演技指導を行い撮り上げた短編スリラーが国内大手映画祭に入賞。初の長編『FACELESS』制作支援に繋がる。同時期の作品にアメリカン・ショート・ショート・フィルムフェスティバルやイラン国際映画祭で上映の短編『Behind』がある。2010年『THE GEEK』で英語劇に挑戦。ほか2012年リドリー・スコット主催 Your Film Festival 参加作『a moment』など。