異端三部作/短編集「切断」他
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<これまでに出版した本>
「異端者親鸞」
「異端者善鸞」(同時収録「隠蔽」「インド」)
「異端」(同時収録「紅蓮」)
「切断」(短編集)
「依怙地」(同時収録「雪解けの朝」)

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(著)松苗 政一
仕様:オンデマンド (ペーパーバック)
キンドル版
出版社: デザインエッグ社

作品概要

比叡山の仏教から逸脱した人間親鸞。恋に悩み煩悩に苦しんだあげく、六角堂に籠り、救世観音の夢告を受ける。
「行者宿報にて、設え女犯すとも、我、玉女の身となりて犯されん」
親鸞は、人間本来の欲望を抑え込む無意味さを知った人物である。(「異端者親鸞」)

「我慢なんかしなくていい!」母は、私をギュと抱きしめる。母の懐には、あまい乳房の匂いが籠っていた。それが母と子が、しみじみと心と心で抱き合った最後の夜であった。
「追憶など、抜け殻に過ぎぬではないか」と、誰かが言ったとしても、肉親との[思い出]ほど愛おしいものはない。
それは美しい幻のように善鸞の心の中に住んでいた。(「異端者善鸞」)

信正寺の門前に、綿入れに包まれた赤子が捨てられていた。後の泰雄である。
泰雄は成長するにしたがい仏教に興味をもつ。大学に入学して三年、未亡人との関係で、大学から勧告を受け退学する。退学した泰雄は、父の元で修行することになるが、やがて父浄雲とのあいだに教義に対する確執が生じる。時を経ても、父との隔絶は埋まらず、父浄雲から義絶される。(「異端」)

幼少時から壮絶ないじめに遭い、人格を否定され続けた功吉のもとに届いた戦時下の召集令状。社会を憎む功吉が胸に刻んだ、ある「決心」とは。(「切断」)」

平成24年2月11日、何者かによって、頼朝の墓が破壊された。それを知った祖父は、清盛がやったに違いない!と断言する。清盛が頼朝の死罪を決めた日が、平安の2月11日、この日にちの符合は何を意味するのか、お前考えてみたことがあるか?と、……祖父は言う。死罪に決まった頼朝を、池禅尼の懇願を受け入れて、頼朝を伊豆へ流したために平家は滅んだんだと、……。(「依怙地」)

著者より

82歳の現在もユニマットに勤めています。そのかたわら、穀雨同人として小説を書いています。購読のほど、よろしくお願いします。

著者紹介

松苗 政一
戦後の混乱期、突然おやじに呼ばれ「おまえ中学を出たら、小僧に行け」とだしぬけに言われた。
その頃は物の無い時代で、何かを作って売りさえすれば、大儲けのできる時代であった。物価庁に勤めていたおやじは、うだつの上がらぬサラリーマンに嫌気がさし、私を商人にしたかったのだろう。
時代が変わり、私もおやじ同様、未だにうだつの上がらぬ人生を過ごしている。
松苗 政一
戦後の混乱期、突然おやじに呼ばれ「おまえ中学を出たら、小僧に行け」とだしぬけに言われた。
その頃は物の無い時代で、何かを作って売りさえすれば、大儲けのできる時代であった。物価庁に勤めていたおやじは、うだつの上がらぬサラリーマンに嫌気がさし、私を商人にしたかったのだろう。
時代が変わり、私もおやじ同様、未だにうだつの上がらぬ人生を過ごしている。