子ども達との関わりを含めた対人関係の中で、ついついこちらの想いが強くなり過ぎて、相手の気持ちに寄り添えなくなり疲れてしまう。
または、逆に相手の気持ちを思いやり、寄り添い過ぎて、どこまで付き合えば良いのか疲れて果ててしまった。そんな経験はありませんか?
コミュニケーションを大きく分けると、「会話」と「対話」の二つに分けることができます。
会話は気心の知れた親しく、価値観の近い人と楽しむコミュニケーション。
対話は大切にしている価値観が違っているけれども、お互いの想いや距離感、立場を尊重して楽しむコミュニケーション。
現代の子育てや教育現場には、沢山の価値観が存在します。
教育を含めた対人援助の世界には、ただ一つのベストなやり方がある訳ではありません。
相手のことも、自分自身も大切にできるやり方を、その子ども自身や家族、その他の支援者、子育て仲間と「対話」しながら、より良い支援を模索していく事が求められています。
このやり方は、多様な価値観を受け入れ、戸惑いながらも新しい関係を紡いでいく力を、子ども達にも育んでいくことにも繋がっていくのです。
また、この「対話力」、そのコツを習得すれば、これまで支援が難しいと感じていた子ども達との関わりも楽になっていきます!
「対話力」を高める事で、考え方の幅、支援の幅が広がり、より的確で柔軟な関わりや支援に繋がっていきます。
これまでの支援や関わりの中核をなしていた「説得の仕方」・「叱り方」・「褒め方」以外に、「対話力」を身に付け、支援の幅を広げる事は、子ども達の「できた!」を増やすことになります。
そして、子ども達の自己肯定感も、皆さんの自己肯定感も高めることができるのです。
学びの部屋は、「対話力」の効果を実感するスタッフが、先生をはじめ、日々子どもや保護者と関わる対人援助職の皆さんと一緒に、お互いに学び合い、「対話力」を高めていく場所です。
・「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない。私先生に向いていないのかなぁ」
・「こんなに熱心に思いやっているのに、状態は全く良くならない。何だか疲れてきたな」
・「どの本を読んでも、どの研修に参加してもなかなか自分合ったやり方が見つからない」
そんな方いらっしゃいませんか?
私達と一緒に「対話」について学び考え、ご自身の考え方や支援の幅を広げてみませんか?
皆さんのご参加お待ちしております。
日時:原則として毎月第4金曜日 18時~20時20分 (場合によって変更あり)
対象:教育関係者(幼、小、中、高)、保育士、放課後デイサービススタッフ、学童保育指導員、児童館指導員、その他子どもや保護者と関わる対人援助職(OB、OGのご参加も歓迎します)
参加費 各回500円 (特別講師の場合変更あり)
具体的内容 ▽テーマ研究 ▽輪読 ▽事例検討 ▽子どもの心研究会との合同研修 ▽ロールプレイ ▽オープンカウンセリング 等
人は誰でも、何歳になっても安心して生きたいから、できるだけ自分のありのままを認めてくれる人を一生懸命見つけようとしているということを、以前暴走族の90名近い少年たちが立ち上がっていく過程を伴にしながら、胸が痛くなるほど実感しました
以来私は、受容され承認しあえる健康的な親子の関係を取り戻す支援を30年近く続けてきました。
親子が穏やかな笑顔でコミニュケーションがとれるようになり、それぞれの目標に向かって歩み出される姿は何事にも代えられない喜びです。
最初のころは、子どもの幸せを願うあまりに、保護者の在り方を否定したり責めたりして、自分の意見を一方的に伝えている私がいました。
すると保護者と対立してしまい会話すらできなくなってしまうのです。ある保護者から
「先生の言われることは全部やりましたよ!これ以上私に何をしろと言われるんですか!」
と言われたことが今でも忘れられません。
保護者の気持ちの平安(幸せ)を考えないで子どもを幸にすることはできないのです。
私は、親と子どもの両方の幸せを考えなくてはならなかったのです。
かといって、ひたすら保護者の思いを聴き、受け止めても保護者の思いは理解できますが、そこから先に進むことができず状況は変わらなかったのです。
保護者の方々も困惑しながらも精一杯生き、自分自身の在り方を認めてもらえる人を無意識に求めていたのです。
そこで、様々な価値観を持つ保護者の主張そのものは肯定できなくても「子どもに良かれと思ってしている努力」を肯定することはできます。
すると協力関係が築きやすくなります。
そして、お互いに共感できる点を見つけることで対決姿勢が和らぎ、これからをどうしていくか具体的な対応策などについてお互いに納得できる方法を見つけることができ、そこからがスタートだったのです。
相手の考えは「間違っている」と思う時こそ、対話は慎重に進めなくてはいけなかったのです。
伝えるべきことは伝える。
しかし「押し付けられた」と相手に感じさせない対話力のスキルが、私に必要だったのです。
以来、こどもや大人との「対話」の奥深さについて、小栗正幸先生のお話や、著書等から学び続けてきました。
立場が違えば、考え方も違うのは当然です。
どちらか一方の意見を押し通すのではなく、互いに折り合いの付けられるところを探すためのやり取り、すなわち「対話」が必要になってきます。
対話の原則は相手が大人でも子どもでも同じことが言えます。
いつのころからか、これまで私が子どもたちを指導してきて十分効果があった「叱責・説得」や「傾聴」が通用せず、子どもと話がかみ合わず、全く「やり取り」ができなくなり、困り果て立ち往生する場面が少しずつ増えてきました。
しかし、そんな場面でも、学んできた「肯定的な言葉かけ」で子どもの反応が変わり「やりとり」すなわち「対話」できるようになり相手にも、私自身にも変化が見られ、お互いが楽になり前へ進むことができたのです。
こうして、私は、これまで意識することがあまりなかった「対話」により、子どもにも、大人にも効果がある、と確信できるようになりました。
そこで、この奥深い「対話」について、子どもが好き、人が好きで、人と関わる仕事をしていらっしゃる先生方や支援者の皆様と、「対話」のコツすなわち「対話力のスキル」について考えたり、話し合ったりしながら、学び合う場を作り、それぞれ関わっていらっしゃる方々を幸せにしていただき、ご自分も楽になっていただけることを願い、「対話」について学ぶ場を作りたいと思うようになりました。
そこで土居和子先生にアドバイスをいただきながら、意を同じくする仲間とともに3年前、「~より良い関係性をつくりながら支援・指導するための対話力を高める~」をテーマに、円奈先生のご厚意でかんなの家において「学びの部屋」を立ち上げ現在に至っております。
指導者・支援者の皆様、かんなの家の「学びの部屋」で、対話力のスキルについてともに学び合いませんか。
みなさまのご参加をお待ちしております。
参加のご希望を先着10名まで受け付けています。
対象は、 教育関係者(幼、小、中、高)、保育士、
放課後デイサービススタッフ、学童保育指導員、 児童館指導員、
その他子どもや保護者と関わる対人援助職(OB、OGのご参加も歓迎します) です。
ご希望の方は、下記の申込フォームからお申し込みください。