私がこのような『絵』を描き始めたのは、実は2014年頃からでした。ほんの6,7年前のことです。
誰かに説明する為、分かりやすいように『絵』と呼びますが、私自身はこれを『線とまるとウニョウニョとグルグルの模様』だと思っています。こう言ってしまうといきなり『絵札』と名付けたこと自体をもひっくり返してしまうようですが、そうなのです。
アートや美術といった堅苦しさや難しさのない、先にも書いた通り子どもがのびのびと線を引くかのように描いたものばかりです。
私は学生時代から図工や美術の時間が苦手で仕方なく、コンプレックスでさえあり、今も『私は絵が描けない』と思っていて、それを言うと仮にも絵を販売する身で何を言ってるの?という顔をされてしまうのですが、これもまた、本当にそうなのです。
そんな私でも線を引くことはできるし、まるを沢山描くことはできる。波打ったウニョウニョや渦巻くグルグルを描くことはできる。それが重なって重なって、私の『絵』はできているのです。
人は、誰かが素晴らしいと言ったものを、同じように素晴らしいと思えないことを恥じたり、見て感じた通りに口にして周りと違ったらいけないことだと考えてしまったりします。
でもたとえクラス全員が悲しい絵だと感じていても、あなたが楽しい絵だと感じたのなら、それは楽しい絵でいいんじゃないかと私は思っています。
この絵札に触れる時、一枚開いて何に見えるかを考えた時、そんな先入観や恥ずかしさや誰かと比べることは、全て忘れてください。上下も左右も何が正しいのかも考えないでください。
何故なら、あなたの感じたことが、見えたものが、上だと思った方が、あるいは顔だと思った場所が全て正しいのだから。
ストーリーを語るなら‥
嬉しそうに見える。楽しそうに見える。これから遊びに行くところなんだ。この見えない場所にきっと恋人がいてそれを見つめているんだと思う等々、思い付くまま想像してお話をふくらませてみてください。
占いをするなら‥
あなたが気になる場所、目の行く場所が、風に乗っているように見えたり、開花しそうな花に見えたり、下降しているように見えたり等々、ただ自由に感じるままにリーディングしてみてください。
じっくりカードと向き合って会話してみてくださいね。