球速アップ、野球上達には今までの常識を捨てることが最も有効です。
日本では多くの選手がこういった練習をしたほうがいい、こういったフォームで投げたほうがいい、などという先人たちの言葉や行動を過信し自分で考えることを放棄しています。また親や指導者もそういった情報を好み選手を見て考えたりしません。
球速アップ、野球上達に最も大切なのは「どんな練習をするか」ではなく、「どんな状態で練習をするか」にあります。ストレス過多の状態ではストレスに対応することにエネルギーを割かれてしまい成長することにエネルギーを使うことができません。また練習に期待が持てずになんとなくだらだらと練習をしても成果は上がりません。これらは脳科学でも証明されていることです。一生懸命練習しても上手くならない選手もいれば、いい加減にしか練習をしていないのにどんどん上手くなる選手もいます。中学野球、高校野球、大学野球の節目の引退してから次のステージに移る期間に最も成長することができたと感じている選手も多いはずです。練習量は決して多くないのに。選手一人一人にとっての安心安全な状態、報酬が得られる感覚をどのように用意できるかが成長のカギとなるのです。

また、球速アップに関してフォームの理想を追い求めるあまり逆に球速が落ちてしまっている選手を非常に多くみてきました。教えられるフォームは全て指導者の感覚であり選手のイメージや感覚とリンクしていません。論理的、もしくは身体感覚的に選手がイメージできた時にパフォーマンスが向上します。要するに指導されて上手くなるのではなく、新しいことにチャレンジして選手自身が頭や身体でより良い感覚を見つけることができた時、初めて上手くなるということです。逆に言えば、何も教えなくても感覚や思考を聞いてあげるだけで自ら気づき成長していきます。事実、選手の動きを見ずに通話だけで球速アップした選手も多くいます。親や指導者からのおせっかい指導ほど選手の成長を妨げるものはありません。ピッチングフォームに正解はなく、どんなフォームであれ150キロを投げる投手は150キロのスピードが出るだけのエネルギーがボールに伝わっているというのが本質です。

この塾では選手がこの本質を忘れず、安心安全な精神状態を維持したまま、球速アップしていく為のイメージができる知識と経験を積み重ねていきます。