IN比叡山 シンポジウム

『現代社会における宗教の役割』

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現在、日本では宗教を信じる人は少数となり、世界に稀な無宗教国家となっています。しかし、世界の多くの国では宗教を信じる人が大多数です。世界の情勢を深く知るためには、宗教教養が欠かせないとして、比叡山延暦寺のご協力を得て、本講座が開設されました。

無宗教国家となりつつある大きな原因は、敗戦国日本を占領統治したアメリカを中心としたGHQ(連合国総司令部)の政策に端を発しています。太平洋戦争推進の精神的支柱となった宗教法人の「行政・教育」への関与の禁止という非社会化と、その代償とも思える税制優遇措置です。

現在、宗教は「公的な社会的役割」を排除されながらも、国民各層から「社会的役割」を果たしていないと認知されれば、税制優遇措置が無くなりかねず、現世利益を声高に掲げない伝統宗教の存続が危ぶまれるというジレンマに陥っています。変わりゆく時代の象徴である「地域社会の崩壊と都市化」「家から個人へ」「少子高齢化」の流れは、地方寺院の減少傾向を加速する一方となっております。

基調講演では、目先の利益を求めるだけの科学の行き過ぎによる心の喪失は、「科学の暴走」に歯止めがかからない未来社会を呼び寄せかねず、あらためて「科学と宗教の対話」を提唱します。パネルディスカッションでは、我々の社会に「宗教は必要なのか?」、必要ならば、「宗教にどのような役割を期待すべきか?」、というラディカルな議論を参加者と共に展開したいと考えております。

また、知的なディスカッションのみならず、体験として坐禅「天台止観」の講義と実習も行います。終了後は、ささやかながら講師や参加者の皆様との懇親の場も設けております。皆様のご参加をお待ちしております。

※本講座は、特定の教義や信仰をお伝えするものではありません。知的教養と体験のための宗教教養講座です。

○場所:延暦寺会館(宿坊) (滋賀県大津市坂本本町4220 比叡山延暦寺内)
○日時:2018年4月22日(日)12:00~17:00、雨天決行
○費用:
 -基調講演+パネル+天台止観(坐禅)講義と実習:5,500円/人 〈大学生(院)生:3,500円/人〉
 (延暦寺諸堂巡拝料込、当日集金)
 -懇親会:5,000円(精進料理と飲料を含む)
○募集人数:50名
○持ち物:筆記用具、坐禅を行いやすい服装

企画・運営:株式会社クロス・ディメンション
主催:株式会社ビギン

プログラム

12:00~13:00 基調講演『心の時代~科学と宗教の対話』 長尾真 元京都大学総長
13:10~14:40 パネルディスカッション『現代社会における宗教の役割』    
パネリスト:長尾真、吉田実盛
コーディネータ:澤村洋二
14:50~15:50 『天台止観(坐禅)』講義と実習(室内)
16:00~17:00 懇親会(精進料理とお飲物)
14:50~15:50 『天台止観(坐禅)』講義と実習(室内)

基調講演

長尾 真(Makoto Nagao)

工学博士(京都大学)、文化功労者。京都大学総長、情報通信研究機構理事長、国立国会図書館長を歴任。機械翻訳国際連盟、言語処理学会の設立者。

国際高等研究前所長、京都府公立大学法人理事長。京阪奈学研都市の中核機関である国際高等研究所では、人工知能の研究セミナー「エジソンの会」を主宰。

橿原神宮宮司の父を持ち、先進的な科学性と深い宗教見識・高い哲学的倫理を持つ事で知られる。著書多数。


テーマ『心の時代~科学と宗教の対話』

21世紀は心の時代である。科学技術や生命科学の急速な発展にもかかわらず、人の心は満たされず、人類はますますいがみあう方向に行きつつある。これを宗教や科学技術がどのように受け止め、どうすればよいかについて考えることが期待されている。筆者の専門である情報科学の立場から問題提起を行いたい。

基調講演レジュメ

パネルディスカッション

吉田実盛 JISSEI YOSHIDA

龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程仏教学専攻単位取得満期退学
天台宗 兵庫教区 真光院住職
学校法人 延暦寺学園 叡山学院教授
天台宗総合研究センター研究員
天台宗総合研究センター主催、京都新聞社後援「比叡のこころ講座」(仏教大学)企画、講師、聞き手。
NHK「こころの時代」「死をみつめて、今を生きよ~恵心僧都
源信『往生要集』が語るもの」

澤村洋二 YOJI SAWAMURA

鞍馬寺顧問として伝統寺院と社会を繋ぐ役割を荷う。
鞍馬寺ホームページ作成。鞍馬教学研究。鞍馬寺史執筆中。
絵画・彫刻・デザイン・構成演出『声明とマタイ~声明師百人とバッハマタイ受難曲』(フェスティバルホール)等
義経論、清盛論、源氏物語論、宗教論文刊行。
『DAS関西のデザイン50年』編著 (毎日新聞社)。
『観無量寿経』の瞑想から坐禅メディテーションを指導。

これまでの様子

パネルディスカッションのコーディネーターを務める澤村洋二・鞍馬寺顧問により、義経伝説の残る鞍馬寺において、知的教養と実践のための『坐禅メディテーションIN鞍馬山』を2016年から実施しました。この度、鞍馬寺とも関係の深い「日本仏教の母山」である比叡山に場所を変えての開催となります。ささやかなな集大成として、これまでの課題を拡大して取り組むことにしました。

まずは澤村顧問による宗教と座禅に関する講義です。宗教の考え方とはどのようなものか、なぜ日本社会ではタブーとされてしまったのか、宗教から私たちが学べることは何か、多様な視点を提供頂きます。

鞍馬山のほぼ山頂に位置する木の根道での座禅実習です。鞍馬寺での座禅の特徴は楽にすること。寝転んでリラックスしている参加者もいます。見上げるとそびえ立つ杉の先から日光が優しく差し込みます。

本殿金堂内陣では信楽管長から有り難いお話しを頂きました。皆さん、真剣な表情で、時々涙も浮かべながら、遊話に聞き入られてました。日常とは異なるスイッチが入ります。最後は握手会で名残を惜しみました。

参加者の声

  • 鞍馬の山を歩き、大自然の中での座禅瞑想は、心が洗われ清々しい気分を味わえました。(大手メーカー勤務、40代、女性)

  • 一緒に歩きながら各ポイントでお話しが聞けたり、座学としてあのような畳の部屋でお話しが聞けたことは、とても貴重な機会でした。(大手メーカー勤務、30代、女性)

  • 宗教に対する知識ベースがないため少し難しく感じるところもありましたが、信楽管長や澤村顧問による普段触れることのない深淵なテーマと内容に目から鱗の落ちる感覚を味わいました。(地方自治体勤務、60代、男性)

  • 宗教が育まれてきた歴史には人生の指針となるものが沢山詰まっていると感じました。ビジネス・イノベーションの源泉といった視点が小さな枠の中にすぎず、より大きな視点から物事を見るということを教えて頂きました。(会社経営者、40代、男性)

  • これまでの様子(坐禅メディテーションin鞍馬山)はコチラをご覧ください。

  • 鞍馬の山を歩き、大自然の中での座禅瞑想は、心が洗われ清々しい気分を味わえました。(大手メーカー勤務、40代、女性)

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日本の文化伝統としての宗教思想、そして座禅(メディテーション)については近年大きな関心の高まりが寄せられています。比叡山シンポジウムに関することのみならず、社員研修などのお取り組みへの応用などにつきましても、お気軽にお問い合わせ下さい。
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