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公務員人材開発研究会 vol.92

日程:2025年6月23日(月) 19:00~20:45
方式:会場とオンラインのハイブリッド開催
テーマ:「”引継ぎ”がない!?」

テーマは「引継ぎ」です!
新年度からの環境の変化にも慣れてくる6月。
この2か月間で「引継ぎが!!」と感じたこと、ありませんか?
・内示から短期間で新年度を迎えるため、実際の引継ぎの時間は限られている
・引継書があるけど、内容がわからない
・引継書はあるけど、書いていないことが多い
・引継書読んでおいて、としか言われていない
・そもそも引継書がない!?
しかし、一方で、どこまで引き継ぐのが、個人として、組織としていいのでしょうか。
また、その先に私たちの成長はどうつながるのでしょうか。
改めて、行政職員、公務職場における引継ぎについて考えた上で、個人として組織として持続性と成長にどう生かしていけるのか考えたいと思います。

今回も開催は会場+オンラインの予定です。
会場(Cue)参加ご希望の方はその旨ご連絡ください。
皆様のご参加を心からお待ちしております!

参加無料

公務員人材開発研究会

公務員のみなさんと一緒に
「職場でどうやったら上手く人が育つのか」
「人材開発って何か」を学び、
実践につなげる場です。

活動目的

人材開発やキャリア開発、マネジメントについては古くから様々に研究され、知見が蓄積し多くの企業の人材育成や組織マネジメントで活用されています。しかし、公務員においては民間企業に比べて、人材開発の「あたりまえ」を知る機会に乏しく、いわば武器を持たないまま「経験と感覚」のみで人材育成や人材配置が行われている現状があります。また公務員は人事異動が3~5年で行われており、人事系の部署であっても腰を据えて専門性を磨くことが難しい現状にあります。この研究会では、人材開発の理論、人材育成のイロハや民間の事例を学び、現場で実践していくにはどうしたらいいかを考えていきます。

活動内容

月1をペースとして開催。大学のゼミのような形式でキャリアコンサルタントの柴田朋子さんによるミニレクチャーから、課題図書を基に基礎を学び、参加者からの提案をもとにみんなで考え実践し、みんなで答えを見つけていくように取り組んでいます。

参加資格

公務員、または公の機関にお勤めの方

事務局

柴田 朋子
キャリアコンサルタント(国資)、GCDF-JAPANキャリアカウンセラー
JUNO代表、金城学院大学非常勤講師(キャリアカウンセリング)

㈱リクルートを経て2000年4月に瀬戸市役所にキャリア採用により転職。
産業部署で道の駅立ち上げや創業塾などの起業支援、教育委員会ではキミチャレなど課題挑戦型プロジェクト学習事業を立ち上げた。
2013年4月よりJUNO代表としてキャリアデザイン、女性活躍推進、コミュニケーションやマネジメントなど様々な分野の研修やセミナーの講師、キャリアコンサルタントとして個人・法人向けのコンサルタント業務を行っている。
内藤 隆史
キャリアコンサルタント(国資)、GCDF-JAPANキャリアカウンセラー
一般社団法人公務員研修協会認定講師

2003年4月に土木技術職として刈谷市役所に入庁。
公共下水道の整備や浸水対策事業、行政評価、行政改革、業務改善制度、イベント事業、公園整備、城郭復元、公共交通に関する業務に携わり、現在は道路管理部署で道路の維持管理や橋梁補修の業務などに携わる。

公務員人材開発研究会Vol.91のレポート

【2025.5.8 公務員人材開発研究会vol.91開催しました】
今回で公人研は8周年を迎えました。ここまで継続できていることは、講師である柴田朋子さん、会場提供とオンライン開催にご協力いただいている㈱オカムラの皆様、そして、参加者の皆様のおかげです。心から御礼申し上げます。
さて、今回は「面談」をキーワードに、面談に関するモヤモヤを語り、よい面談が実施されるにはどうしたらよいのかを皆さんと考えました。
この10年間で、「傾聴」や「1on1」などがよく聞かれるようになっています。私の職場でも20年前には見られなかった面談が実施されている光景が、目標設定や評価の時期にはよく見られるようになってきています。
「面談」となると、制度設計は組織によって少し違いもありそうです。上席の上司が面談を実施している組織もありそうです。ライン上の上司、さらにその上の上司との面談制度という組織もあります。組織のリーダーが全員をマネジメントすることが理想的かもしれませんが、対象者が増えることで、面談の時間を満足に確保することの課題もあります。しっかりと話を聴くという面ではラインの直近上司の面談の形が望ましいかもしれません。一方で最終評価者とは直接の面談がないため、評価のフィードバックが伝わりにくい課題もあります。
その他に、仕事のラインの上司だけでなく、メンター・メンティ制度などを実施し、ななめの相談を受ける対応も増えてきています。
「面談」が概ねの組織で制度化されているように見受けられます。一方で制度化されていながら、うまく運用できていない課題もありそうです。例えば、
・上司(人)や部局によって面談の対応が異なる
・上司の考えを伝えるだけの場になっている
・目標シートの書き方ばかりの話になる。
・アドバイス、フィードバックがない。
・そもそも担当者(部下)の話を聞いてもらえない
などがありそうです。
これらのもやもやが発生する課題として「面談の目的が理解されていない、はっきりしていない」ことがあると思われます。
そもそも面談の目的とはなんでしょうか?
古くはアメリカにおいて、メイヨーのホーソン工場実験における面接調査からも意見を聞いてもらえることで承認欲求が満たされ、帰属意識や仕事へのモチベーションが高まる効果も確認されています。
目標管理制度とリンクして実施されている面談が多いと思われますが、そこには組織としての業績目標の達成と合わせて、個人の成長を目指すための人材育成の視点があり、本人が自ら考えることで個人としての目標達成と仕事に対するモチベーション向上につなげるために、自己と他者の視点から考えるために必要となります。また目標設定だけでなく、本人が抱える悩みや課題、言葉にならないもやもやなどを話すことで、自分自身の考え方や捉え方を変えることや相互理解を深める機会としても重要な場となります。
このような人材育成の視点が制度マニュアルには記されていると思いますが、その目的の理解がされていない現状がありそうです。その結果、適切なフィードバックがされないなどにもつながっています。部下が「面談」にかまえてしまう一面もありそうです。
よい面談とは、どういうものなのでしょうか。制度設計がされて、これらの目標やビジョンが共有されればうまくできることなのでしょうか。例えば、制度設計がされていても、現場では認識されていないとギャップが生まれます。
次に上司が制度を理解していたとして、テクニックやスキルがあればうまくいくのでしょうか。面談者とななめになるように座れば面談をうまくできるのでしょうか。そんなことはありません。
どれだけ、日頃から対象となるその人を「見ている」かが重要になります。対象者である個人の成長段階がどの段階にあるかで、その段階からもうひとつ上の段階の業務を成長への期待として目標設定し、遂行できたら評価する。すなわち、「人を見て」評価することが必要になります。面談では、本人の目標設定と上司の期待を伝え、目標を設定する、評価・フィードバックすることを話し合うことが重要になってきます。
この「よく見る」を前提に、面談は「部下に気づきを与える重要な機会」となるのです。目標設定だけに限らず、相談や悩みを聞くという面においても、そこで話すこと、またフィードバックを受けることで気づきを得ることに繋がります。そのためにも「面談」は重要な機会となります。この面談の機会がなくなること、または目的が理解されずに実施されることにより、「気づきを得る機会の格差」が生まれます。この格差により、一人ひとりの意識に差が生まれ、キャリアの形成にも大きく影響します。
ここまで整理しますと、大事になるのは「面談」は単に実施することを求められているのではなく、面談を実施する前から始まっていて、そこに気づきの機会を作れるかが重要になってきます。「面談はする前からすでに始まっている」のです。日頃から対象者(部下)に興味を持ち、見る(まずは見る)ことからはじめることです(単にコミュニケーションで関係性を作ろうということではなく、具体的な仕事のやりとりなどを踏まえて「見る」ことが重要と思います)。そして面談を「面談」として難しいものにしないようにしましょう。
今回は「面談」をテーマに、よい面談の実践について考えました。組織全体への浸透については、改めて今後考えていきたいと思います。

会場

Open Innovation Biotope”Cue”
株式会社オカムラ
愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12
大名古屋ビルヂング14F