【トルテの原点】
私の子どものころは今のように洋菓子がいつでも買える時代ではありませんでした。
我が家の食生活は魚、和食中心でたまに食卓にあがる洋食や家族の誕生日ケーキ、クリスマスケーキは本当にうれしいものでした。
幼稚園の時、子ども向け料理本「お料理しましょう」が我が家にやってきました。
あの当時ではあまり知られていない料理がかわいいイラストで紹介され、美味しそうな世界へと引き込まれ大好きな本になりました。小学生のころ、小学館の「すてきなおかし作り」を読んでお菓子の世界に夢中になりました。さらに興味は尽きず、色々なお菓子と料理本を読んで学校の勉強よりも調理法を覚えるようになりました。
料理バラエティー番組のはしりだったグラハム・カー氏「世界の料理ショー」や1975年にスタートしたTBS番組「料理天国」も夢中になり、また10代に本格的な菓子本に出会い、さらにお菓子の世界への憧れが大きくふくらんでいきました。
左「お菓子のアトリエ」 日本テレビ 1981年発行
3分キッキングで有名な中条裕美先生
右手前「世界のお菓子」千趣会・現フェリシモ 1977年発刊
【人生のターニングポイント】
念願のカフェをオープンして2か月
長年の小麦粉摂取と月の半分以上の麺類摂取で突然「グルテン過敏症」になってしまいました。
突然の症状に戸惑い、今まで通りに何気なく食べること、作ることができなくなり大変困りました。
小麦粉を禁止されても
「小麦粉でなくてもお菓子は作れる!たべたい!」
の想いはますます強くなり
長年培ってきた経験とフランス菓子の基本をベースに
小麦粉に負けないぐらい美味しいお菓子に辿り着きました。
▶米粉は小麦粉とちがうと痛感
小麦粉から米粉に切り替えましたがすぐに壁にぶつかりました。
米粉は小麦粉と同じレシピと作り方ではうまくいかず…
とにかく米粉を知りたくて色々実験と試作をくりかえし
「米粉は小麦粉とちがう。米粉にあったレシピが必要」と米粉に合わせた配合とつくり方が必要であるという結論に至りました。
クッキーに使う方がおいしい米粉、ふわふわのシフォンケーキやロールケーキに使う方が
よい米粉がありそれぞれ得意としているお菓子がちがうのです。
米粉に合わせた生地作りを重視し失敗しやすいポイントを改良したレシピをつくり
米粉にありがちなパサつき、生地が固いお菓子ではまったくありません。
生地加減、混ぜるタイミング、生地の出来上がりのポイントなど、
オンラインではどうしても伝わりにくく相手の方にとっても本当に最善なのかと思うのです。
道具の持ち方をほんの少し変えてあげたり、
力の入れ具合をお伝えすることでぐっと作業がやりやすくなります。
それが自分のものにできると、次に作る時にからだが覚えている上に、
他のお菓子を作る時にも応用できます。
対面個人レッスンの最大の魅力は
「最初から最後までご自分でつくる」のでお菓子の作り方がしっかり理解できます。
これはグループレッスンにありがちな「仲間に入れなくて結局洗い物ばかりしていた‥」
の残念な思いはもうありません。また分からないことはその場で解決できます。
ただ単につくるだけでなく
「米粉のお菓子をおいしくつくる」ことができるレッスン作りを心がけています。
「あなただけの時間で米粉スイーツ」をつくってみませんか?
トルテの米粉スイーツが気になる方は一度体験レッスンを受講してみて下さいね。