OmiseGOには世界中からブロックチェーン技術者が集まっているほか、イーサリアムの創業者であるVitalik Buterin、共同提案者であるGavin Wood、Golemの創業者Julian Zawistowskなど、仮想通貨業界のスタートアップを手掛ける人物がアドバイザーを務めています。
優秀な経営陣に加え、OmiseGOが期待される大きな理由が大手企業とのタイアップです。
日本で名の知れるSBIホールディングスや三井住友フィナンシャル・グループのほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のアユタヤ銀行が出資するなど、大手企業もOmiseGOの将来性を高く評価しています。OmiseGOのICOが始まったのは2017年6月で、その当時の価格は1OMGあたり0.27ドルでしたが、上場後わずか2か月で48倍となる13ドルに到達。さらに仮想通貨全体がブレイクした2018年1月には、ICO価格から100倍を超える28ドルにまで達しました。
これほどまで短期的に急速な価格の上昇をみせる仮想通貨は非常に珍しく、このことから大手企業はもちろん、世界中の投資家たちからも大きな注目を集めているのが分かります。OmiseGOには世界中からブロックチェーン技術者が集まっているほか、イーサリアムの創業者であるVitalik Buterin、共同提案者であるGavin Wood、Golemの創業者Julian Zawistowskなど、仮想通貨業界のスタートアップを手掛ける人物がアドバイザーを務めています。
アジアの発展途上国では、ほとんどの人がスマートフォンといったモバイル端末を所有している一方、経済状況などによって銀行口座やクレジットカードを持てない人が多数存在します。
現在、オンライン決済手段のほとんどが銀行口座やクレジットカードであることから、所有していない人はインターネットを介した物品の購入、他者への送金ができません。
OmiseGOでは、独自のプラットフォーム上で取引を行うために、専用のウォレットアプリを利用することで、モバイル端末のみでの決済・送金を可能にしています。
また、アプリにおける支払い画面の簡素化、決済完了までのステップの最小化など、老若男女を問わず誰もが簡単に利用できるようになっています。
現在、世界中の金融機関や企業の多くが独自の金融サービスを提供していますが、それぞれが独自のサービスであるために、個々の加盟店でしか決済できないという状況にあります。
また、異なる決済ネットワークを経由した取引では、たとえば他国間で送金する場合、複数の決済機関を経由する必要があるので、膨大な手数料が発生し、加えて取引にも時間がかかってしまいます。
しかしOmiseGOでは、さまざまな金融機関・企業と提携し、それぞれの仲介を担うことで、金融機関・企業間での取引ができるようになるほか、法定通貨や仮想通貨のあらゆる組み合わせでの取引が可能となります。
さらに、既存のイーサリアムと連携させることによって、国境を越えた決済における安価な手数料・迅速な取引を実現しています。アジア諸国での決済手段として期待されるOmiseGOですが、まだまだ多くの問題を抱えています。そのうち一つが「スケーラビリティ問題」です。