原田メソッドというと、メジャーリーグの大谷選手のように、スポーツで大活躍するとか、自分で目標を決めて達成させる「ツール」のイメージがとても強く私は感じておりますが、私が原田先生に直接指導を受けた印象は、まったく異なります。

原田メソッドというツールは、実は原田先生自身がまだ中学の教員時代、その中学はとても荒れていて、「希望や夢なんて持ったって意味がない…」とあきらめてしまっていた生徒たちを、「何とかして、自分自身の力で生き抜く力をつけさせてあげたい」「より幸せになってほしい…」というまるでわが子を思う親のような【思いを込めて】生徒たちと一緒に歩きながら、一つ、一つ作られていきました。

この話を原田先生から直接伺った時、決してツールありきのメソッドではなく、どのように、あれた中学校の子ども達に接していけば、自立した立派な子どもに育っていくか？思考錯誤を繰り返し、何度も何度も話し合いながら、一つ一つ改良を加えて作られていったので、までに「原田メソッドとは、より良い未来を切り拓くための子育てからはじまったツール」でした。

そして、この原田先生が開発された原田メソッドを使い、7年間で13個の日本一の中学生を育て上げたのでした。

少しだけお話をすると…
その部活動の練習中は、決して原田先生は指導せず、無言で、「生徒ひとりひとりが今日の練習の目的を明確にし、ひとりで練習の準備をし、かたづけをして終了する」という指導方法だったので、当時はテレビに取り上げられ、ユニクロの柳井社長やワタミの渡辺美樹社長もわざわざ中学校に視察にいかれていたという伝説があります。

このことからも、原田メソッドは子育てだけでなく、まさに大人にも使える「人生の歩き方」を教えてくれるものだと感じ、私自身も中学生と同じように、コツコツ原田メソッドを実践していきました。

すると…

私は幸運にも、今まで沢山ご指導いただいた師範の皆様や仲間たちのおかげで、息子遼太郎がU17テコンドー世界大会で金メダル、個人ベスト８という素晴らしい結果を残し、金メダルを首にかけてもらうことができましたが、

私は原田メソッドのおかげで、私はそれまでの息子との親子関係、日常生活のたわいもない会話が、「話し愛」にかわり、「伝え愛」にかわり「わかり愛」。時には「励まし愛」「認め愛」「語り愛」そして「手を取り愛」「より深く信じ愛」「心から笑い愛」ながら、まるで原田先生が中学の教員時代に生徒達との間に感じていた「親子愛」で満たされた自分らしい親子関係をつくることができました。

原田メソッドはまさに「人生の歩き方」だと私は思っています。