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日本の伝統的な楽器で唯一
弓で弾く弦楽器 胡弓(こきゅう)
胡弓の歴史は諸説がさまざまありますが、 江戸時代より少し前、400年ほど前の主にポルトガルやスペイン船と交易が盛んだった時代に、ヨーロッパから輸入された楽器が日本風に変化して広まったとされています。
こちらの絵は、江戸時代後期の浮世絵師「喜多川歌麿」(きたがわ うたまろ)が描いた「品川の月」の一部です。 三味線を縦にしたような姿は、現代のものとほぼ同じとわかります。独奏の楽器としても、三味線や琴との合奏楽器としても定着していたようです。
明治時代では、京都の芸妓で、のちにアメリカ人の大富豪と国際結婚した「モルガンお雪」さんという方が、歌舞に優れていて、特に胡弓を得意としていたという逸話が、胡弓を弾いている写真とともに残っています。
昭和の中期までは、地域のお祭りや、お正月を祝う芸能の「萬歳」や「大黒舞」などで演奏する写真から、生活の中で目にする機会があったことがわかります。
現代でも、伝統芸能(歌舞伎の演目『阿古屋』、地歌など)や、郷土芸能(富山県の『おわら風の盆』など)で演奏されています。
特徴としては
1.ヨーロッパの楽器の日本化
2.日本の伝統楽器の中で唯一弓で弾く弦楽器
の二点から、他の日本の楽器の音色とくらべて「異国を感じさせる雰囲気がある」と言われます。
童謡・唱歌やアイルランド民謡、クラシックもよく合います。和洋折衷のテイストで演奏している、オリジナルの即興曲も、ぜひご視聴ください。
きくち とうどう
胡弓および二胡教室主宰
弦楽器アーティストとしてライブなど音楽活動を行っています