創業以来25年以上にわたり、良質な子供靴をお客様に提供し続けてきました。
この間、お客様から寄せられるご要望として、常に上位にあったのが「上履きで良いものは無いか?」といった
お声でした。様々な商品を検討し、満足できるものがない中でのオリジナル商品の開発に7年前より着手し平成
25年に一旦商品化に至ります。
さらにその後改良を加え、今年いよいよ量産体制も確立し本格発売の準備が整いました。
弊社においては最初に足を計測することから始まります。(フットプリント)
その後、歩き方や足のアライメントチェックまた、問題は無いかなどのプロフィール
作成の後に靴選びに入ります。重要と考えていることは、私共と一緒に親御さんにも
お子様の足のサイズや特徴を知っていただくことです。
ご購入時には「フットマインドキッズクラブ」へのご入会をお勧めし、定期的な足の
チェックを促しています。
約20年にわたり医療機関と連携し靴外来を開催してきました。
現在連携医療機関は愛知の整形外科を中心に20機関程度です。
小児のみならず全ての年代が中心ですが、小児に関してみると外反母趾や踵部痛、
外脛骨障害に代表される疾患を中心に様々な小児特有の疾患が見られます。
但し、その多くが足部の外反(内倒れ)に起因しているものが圧倒的に多数を占め、
この状況は病院外の一般のお子様にも見られる傾向であることが長年の経験から
わかっています。
ではすべてのお子様が幼稚園から小学校において長時間着用する上履きは
どうあるべきか商品開発のヒントが見えてきます。
足の事を考えるあまり機能過多になり、上履きの外観を逸脱したもの
は使用するお子様や親御様の精神的な圧迫につながります。
周りから見て違和感のないことが重要です。
幅広タイプや細身タイプは市場で見かけますが、絶対公約数を念頭に
お子様の足を検討すれば、後足部はやや細く、また前足部はややゆったり、
そしてトゥボックスは高めにという結論になります。またこの靴は、短距離
を走るよりも長時間着用して足に対するストレスが最小限ということが木型
開発のポイントです。
指先にゆとりがある分しっかりと足と靴が固定される必要があり、折り返しの
ベルクロ固定に勝るものはありません。先にも述べた内倒れを回避するための機能としても折り返しのベルクロは役立ち
ますが、さらに補強バンドによるサポートで内倒しにくい構造になりました。
かかとぐにゃぐにゃは論外です、硬くなりすぎない弾力のあるカウンター材を
採用しました。
また、いわゆるシャンク(踏まず芯)を導入し正しい位置での屈曲(まねき)を実現。
*上履きカテゴリーでは珍しい取り組み
上履きの底材は適度な弾力と厚み又安全面で柔らかさが求められます。
一方外履きとは違い耐久性はさほど重要とは言えません。
EVAをベースにベストミックスをしました。
以前保育園児の保護者に行ったアンケートの中で上履きに求める機能として、洗いやすさが上位に来ました。週末、持ち帰り洗濯するうえで大切なの
が速乾性です。
表面はドライメッシュ使用にて、乾きやすさも考慮しています。
キッズクラブは園児から小学校の3~4年生をコアターゲットにしています。
それは歩き始めておよそ7~8歳ぐらいまでに足の骨格形成が行われ、
健康な足を考える上では最重要な年齢だからです。
EU表記での木型設定ですが具体的なサイズ展開は別表。
税込み4,290円(参考上代)
初期モデル開発時 2013.2.8 日経MJに大きく取り上げられました。