ヨットって何!?
ヨット(セーリング)は帆船がスポーツとして発展したもので、大航海時代にその起源を持ちます。 当初はその高速性や俊敏さから、海賊の追跡や偵察を目的として建造された高速帆船でした。
現在では、ヨットはクルーザーとディンギーに大別することが出来ます。ざっくり説明するとクルーザーは室内装備があるエンジン付きの船でディンギーは主にスポーツとして使うエンジンがない船です。
大学ヨット部では主にディンギーに乗り、その中でもスナイプ級と470(ヨンナナマル)級と呼ばれる2人乗りのヨットが主流になっています。
ヨットの種類は多岐にわたり、オリンピックでも10を越えるセーリング競技が行われています。
ヨットは基本的に動力として風しか利用しません。セール(帆)と呼ばれる硬い布のようなものを用いて、揚力を発生させることで進みます。揚力によって進むので、風上方向にも進むことができるのです。ヨットに乗っている人が様々なロープを使ってセールを変形させ、かつ風に対する船の向きを調節して風を絶妙な角度でセールに流すことで揚力を生み出して走らせるので、変化する風や波に常に対応し続けることが求められます。
ヨットスポーツは体力はもちろんのこと、頭脳も駆使しなければ勝てないスポーツです。
レース戦略を船に乗っているペアと考えて勝てた時の感覚は一生忘れられないものとなります!
ヨットスポーツを通して様々な大学と交流することができ、たくさんの友人を作ることができます!
新入生の皆さん、大学へのご入学おめでとうございます。
いよいよ大学生活が始まり、大学での4年間をどう過ごそうか迷っている時期だと思います。留学、サークル、アルバイト…選択肢は色々とあると思いますが、大学での4年間はあっという間に過ぎてしまいます。だからこそ皆さんには夢中になれるものを見つけて充実した生活を送ってほしいと思います。
我々関東学生ヨット連盟は、大学ヨット部こそ4年間をかける価値のあるものだと自信をもって皆さんに勧めたいと思います。ヨット競技では風と海の変化を予測し、相手と駆け引きし、そして何より己に克ち冷静に競技を行うことが必要とされます。日々の練習と経験の積み重ねによって自己完結能力を高め、感性と身体を研ぎすますことで勝利を手にすることが出来ます。そのような成長を遂げさせてくれる環境こそヨット部であり、そんな時間を共有する仲間はかけがえのない存在となります。こんな時代だからこそ、ヨット部で培う精神と肉体、そして仲間はいっそう価値ある財産となっていくでしょう。皆さんの4年間、最高の環境で、最高の仲間とともにヨットに懸けてみませんか?
皆さんがヨット部に入部し、ともにインカレで戦えることを楽しみにしています!
関東学生ヨット連盟 委員長
菅原雅史