生協とは、自分たちの地域生活を
自分たちで良くしていこうという組織のこと。
1995年、自分が住みたいと思える場所を作ろうというシンプルな想いだけを握りしめてスタートしたのが、「風の村」です。それから5年後の2000年に誕生したのが、全国初の全室個室ユニット型特別養護老人ホーム「風の村八街」。当時「介護革命」と言われ、日本中の注目を浴びた風の村は、老人ホームでも自分の家のように暮らせる場所として、全国のモデルケースとなっていきました。
私たちが今取り組んでいるのは、みんなが安心して生活できる地域づくり。地域のみんなを巻き込んでさまざまな活動を行い、困りごとぜんぶを支えようという新しい挑戦が、すでに始まっています。2011年7月、ある団地の一角に完成したのが、「いなげビレッジ虹と風」。地域包括ケアの5つの要素とされる、住まい・医療・介護・生活支援・介護予防の全てを展開する事業所です。
はだかんぼうになって、泥だらけになって、のびのびと遊ぶ子どもたち。園内の床は、こだわりぬいた総ヒノキの床。食事は、地元の食材をなるべく使って。もともとは、子育てママたちが中心となり開園した、無認可保育園「子どもの家わらしこ」。2004年の4月、わらしこ保育園流山が生活クラブ風の村の一事業所としてスタートしました。
福祉事業に真剣に取り組むことを決めた私たちが次に取り組んだのは、障がい者就労支援の領域でした。障がいのある子が大きくなって、いきいきと働ける場所を作ろう。そんな想いから生まれたのが、漬物やお菓子の製造・販売を行う「とんぼ舎さくら」。就労継続支援A型という形態で、障がいがあっても“その人にできること”を活かしながら働ける環境を作っています。
地域に本当に必要とされていることって、何だろう?その問いに向き合い続きて来た私たちが、今、取り組んでいるのはみんなが安心して生活できる”地域づくり”を支えること。介護だけではなく、保育だけでもない。地域のみんなを巻き込んでさまざまな活動を行っています。施設の中に併設しているマルシェやカフェは、いつも地域の人で賑わっています。また、買い物バスを出したり、風の村サロンを開いたりと、地域に根差し、地域に開けた事業所として、様々な活動を行っています。