葬儀が一家離散の始まりでした

ー相続トラブルはある日突然ー

福岡市東区香椎にお住まいの佐藤次郎さん(仮名)のお母様が、長い闘病生活の末に亡くなられました。お母様が病気を患われてから、次郎さんはご家族と共に実家に戻られてお母様と同居され、特に次郎さんの奥様は、義母の介護に力を注がれ、亡くなられた時は痛々しいくらいに力を落とされたそうです。

次郎さんのお父様は、数年前に既に亡くなっており、残された家族は、社会人になってから30数年、東京でサラリーマン生活を送っている、長男の一郎さん(仮名)だけです。

長男の一郎さんは東京で結婚されて、奥様とお子様と3人で仲良く暮らしており、既に郊外で一軒家を購入したので、サラリーマン生活をリタイアしても、福岡にUターンする予定はないと、次郎さんは一郎さんから話を聞かされています。

3歳違いのお二人は、幼いころは兄弟喧嘩ばかりしていましたが、大人になってからの二人は、定期的に近況の連絡を取り合う仲の良い兄弟となり、今回のお母様の葬儀の際も、一郎さんは東京から駆けつけ、兄弟で協力しながら、無事にお母様を見送ることが出来ました。

その後、母親の四十九日の法要も、一郎さんの協力を得て、無事に滞りなく終えることが出来た夜、次郎さんは思ってもいなかった相続問題に直面することになります。

四十九日の法要の夜、一郎さんは遺産の分割について、次郎さんに話を切り出したのですが、その内容は「お互いに家庭を持つ身として、色々とお金がかかるので、残された財産は兄弟仲良く半分に分けて欲しい」とのことでした。

母親の財産を調べてみると、大きな財産は父親から母親が相続した、母親と次郎さん家族が住んでいた80坪の土地とその上に建っている古家、その他は約5百万円ほどの預貯金しかありません。

住んでいる実家がどれくらい価値があるのか、地元の不動産会社に聞いてみると、取引相場から査定をすると、概ね資産価値は2,000万円程度との回答でした。、次郎さんも2000万円の不動産と、約500万円の預貯金を仲良く半分に分ける方法を考えてみましたが、上手に分ける方法が思いつかず、途方にくれて一郎さんに相談したところ、予想もしていない提案をしてきました。

それは、「遺産総額の2,500万円のうちの半分を現金で準備してくれるのなら、引き続き次郎さん一家が住んでいる実家に住み続けて良いが、それが出来ないのであれば実家を売却し、残された現預金と合わせて、兄弟で半分にしよう。」という提案でした。

遺産の総額の半分は約1,250万円。現預金の500万円を全て兄に渡したとしても、残りの750万円の現金は次郎さん家族の手元にはありません。そして何より次郎さんは、一郎さんが既に東京に家を購入して、福岡へUターンすることはないと聞いており、また両親からもいずれは実家を継ぐように言われて、自分自身の持ち家がなかったのです。

葬儀や四十九日の法要の際に、力を貸してくれた一郎さんには感謝していますが、その後の遺産分割の話があまりにも理不尽に感じた次郎さんは、一郎さんにこんな話を持ち掛けてみることにしました。

どうしても、次郎さんは一郎さんに渡す手元のお金がないこと、また母親の介護で次郎さんの奥さんが尽力してくれたし、かなりの費用負担も生じたこと、そもそも両親は自分にこの家を渡す気持ちでいたこと、この家を売却すると自分たちの住む家が無くなるので、何とか現金の500万円と自分たちの貯金を切り崩した幾ばくかのお金で納得してくれないかとの相談とした所、次郎さんは一郎さんの口から、耳を疑うようなことを伝えられました。

次郎が、お母さんの介護をしてくれたことには感謝してるし、それなりに費用がかかったことも理解している。ただ、実家に住んでいたことで家賃はかからなくなって、金銭的な負担が減ったはずなのに、手元にお金がないと言うのは納得いかない。それに両親がこの家をお前に贈与する話も自分は全く聞かされていない。

自分は金がないと親から言われて、高校を卒業後に就職をして、一生懸命働いた結果、今があるけど、なぜかお前は大学に進学するお金を出してもらって、尚且つ県外で大学生活を送ったのが不満だった。学生時代、お前の方が恵まれた生活をしていながら、今になってお金がないというのはどういうことなのか。お前の家庭のことは知らないから、早くどういった形でも良いから現金を準備して欲しいとのこと。

一方的に一郎さんからの思いを告げられた次郎さんは戸惑いましたが、まずは奥さんに一郎さんの話を伝えました。しかし奥さんは涙ながらに義母の介護の苦労を語り、一郎さんの思いを理解しようとしません。もちろん奥さんの気持ちは分かりますが、次郎さんも一郎さんと奥さんとの板挟みで困り果ててしまいました。

結局次郎さんは一郎さんへ反論する気持ちも失せて、これまでの思いが詰まった実家を売却することとなりました。その後の兄弟間の交流がどうなったかというと、皆さんがお察しの通りです。。。

もし母親が、一郎さんと次郎さんの前で、自分の財産の行方について話をしてくれていたら、遺言を残してくれていたら、次郎さんは思い出すたびに、悔やんでも悔やみきれない気持ちになります。

仏壇の中の遺言

ー真実を知るのは後妻だけー

福岡市東区にお住まいの高橋三郎さん(仮名)、彼には弟の五郎(仮名)さん、そして父親の正一郎(仮名)さんがいます。

三郎さんと五郎さんは、既に独立して家庭を持っていますが、兄弟には故郷に残した一人暮らしの正一郎さんのことがいつも気がかりです。

正一郎さんは、地元でも有名な資産家であり、500坪の敷地に有する自宅の他、市内の一等地に数百坪の立体駐車場や、数棟の賃貸マンション等を所有しており、その資産はざっと十数億円と噂されています。

そんな資産家の正一郎さんですので、顧問税理士さんからは、早めの相続対策を勧められていましたが、正一郎さんはとても頑固な性格で、自分が亡くなった後の事は知らないと、全く相続対策をしませんでした。

また、正一郎さんですが、三郎さんと五郎さんの手がかからなくなった二十数年前に突然離婚。その後はお手伝いさんを雇って、身の回りのお世話をしてもらう毎日であり、ここ数年はご高齢のため体調もすぐれず、最近は入退院を繰り返す毎日です。その都度、三郎さんはかかりつけの病院より入院の承諾書を郵送してもらい、病院へ送り返すことを繰り返していました。

そんなある日、父親の正一郎さんから連絡があり、体調が優れないので入院をしたとの事。三郎さんはいつもの事と思いながらも、父親を見舞う事にしました。

ただ、今回の正一郎さんの入院、三郎さんが不思議に思ったのが、いつもは身内の自分に郵送されてくる、正一郎さんの入院の承諾書が送られて来なかったこと。

病院に確認をすると、奥様から承諾書を得たとのこと。ところが正一郎さんは、三郎さんと五郎さんの母親とは、二十数年前に離婚をしているはず。一瞬疑問に思いましたが、思い当たることがあり、正一郎さんを問いただしました。

やはり三郎さんの勘は当たりました、二十数年前の離婚後、身の回りの世話をしていた、お手伝いさんと再婚をしたとのこと。義理とはいえ、三郎さんと五郎さんの母親の関係になるわけです。

また、今回の入院でドクターから、正一郎さんは不治の病であり、そう長くはないと知らされました。正一郎さんの再婚、そして治療の難しい不治の病を知り、三郎さんは五郎さんと共に、頭を抱える問題を二つ抱えることとなりました。

ただ、一つ父親から伝えられて安心したことは、「実家の仏壇の引き出しに、遺言を残しているので、自分が亡くなったあとは、義理の母親となったお手伝いさんと、兄弟で遺言の内容にそって仲良く分けるように。」と言われたことです。

その後、約半年、義理の母親と兄弟の看病が続きましたが、看病の甲斐なく正一郎さんは亡くなってしまいました。

亡くなる前の言いつけ通り、正一郎さんの葬儀は義理の母親と、三郎さん五郎さん家族での家族葬で見送ることとなりましたが、正一郎さんの火葬を終えたあと、義理の母親から突然こんな話を切り出されました。

「私は財産の事はよくわからないので、後は弁護士さんにお任せしています。何かあれば弁護士さんに連絡をしてもらえますか。」

既に独立をして距離をおいていたとはいえ、父親との別れの悲しみも癒えてないような段階で、義理の母親から伝えられた話にショックを受けた三郎さん兄弟は、「ここでの話も何なので、明日実家で話をしましょう。」という事でその日は話を終えました。

翌日、三郎さんと五郎さんは、実家を訪れました。二人は父から伝言されていた、仏壇にある遺言を探し出し、家庭裁判所に検認をしてもらうつもりです。

実家に上がり込み、父からの伝言通り、仏壇に入っていると聞かされていた遺言を探してみましたが、仏壇どころか家の中で思いつく場所のどこを探しても遺言は見つかりません。

家じゅうをひっくり返して遺言探しをする兄弟の姿に、苛立ちを見せ始めた義理の母親は、「そんなものは見たことも聞いたこともない、もう貴方たちとは関係ないから、この家から出ていってください。」と追い出される羽目になりました。

結局、遺言は見つからず、義理の母親、そして兄弟それぞれ弁護士を立てて遺産分割が合意することになり、兄弟二人にもそれぞれ数億円の遺産が入ってくることになりました。

一般の家庭であれば、数億円の遺産が入れば嬉しい話ですし、もちろん三郎さん達にとっても有り難い父親からの贈り物だと思います。

しかし、彼らは最後にこう言いました。

「親父は最後まで面倒を残して勝手に死んでいった。」

もし、正一郎さんが、生前にしっかりとした相続対策を行っていたら、せめて公正証書遺言を残していたら、莫大な財産を遺族に残したものの、真実は闇に葬られたまま、正一郎さんは子供たちに恨まれて最期を迎えてしまいました。

押し付けられた(負)動産

ー価値が無ければ邪魔扱いー

福岡市東区香椎に住む鈴木太郎さん(仮名)は市外に建つ1軒の空き家の管理に頭を悩ませています。この家はもともと、太郎さんの伯父の家であり、太郎さん自身は一度も住んだことはありません。太郎さんの親族が相次いで「相続放棄」をしたため男性が管理することになってしまったのです。

6人兄弟の長男だった伯父が9年前に不慮の事故で亡くなったのですが、もともと伯父の預貯金も少なく、また空き家自体も田舎にあったため、価値もそこまでなく、この空き家を引き継ぐべき息子が相続を放棄したのです。

そのため相続権は、兄弟に等しく及んだのですが、県外に住む兄弟や親族は、この空き家の価値や事情を察してそれぞれ相続を放棄しました。

同じ福岡市内に住む太郎さんの母親だけが、さまざまな事情から相続放棄の手続きを取ることなく、太郎さんと母親が管理することになってしまったのですが、そもそも愛着も責任感も持てない、伯父の家だったので、ほとんど手入れをしてきませんでした。

太郎さんは、住んだこともない家にお金をかけるなんて、お金を捨てるようなものなので、正直な話、この空き家を相続した際は、何て運が悪いのかと思いました。

そのように愛着もない空き家で、利用してもいないのに固定資産税がかかるため、不動産会社を通して8年前から売りに出していますが、立地の悪さや建物の状態も非常に悪く、いくら値段を下げても買い手がつきません。

万が一火災でも起きれば、太郎さんが責任を問われることになるため、太郎さんは、この家を解体することを決めたのですが、工事にかかった費用はなんと200万円。

仮に土地が売れても解体費用を回収することはできないと告げられています。そして、空き家を解体することにより、今後は固定資産税が高くなることも懸念されます。

もし、親族が相続放棄をすることを事前に知らせてくれていたら、もし母親も相続を放棄していてくれていたら、振り返るたびに悔やんでも悔やみきれない気持ちになります。

ここに記した三つの相続にまつわるお話。プライバシーに配慮していますが、お客様の許可を得て、家族構成など脚色しましたが、全て私の体験談です。

日本全体で1年間に50兆円から80兆円の遺産が受け継がれていく、「大相続時代」となり家計への大きな贈り物となる可能性もありますが、血のつながった遺族間の争いの種になる可能性もある相続問題。

家庭裁判所での相続に関する相談件数は、平成22年には約17.7万件と平成8年の約2.6倍に増えています。また相続はお金持ちだけの問題と言う誤った認識が、一般家庭の相続準備を怠り、問題を更に複雑にしています。

司法統計年報(平成25年度版)によると、遺産分割の紛争件数の約75%、4件のうち3軒は、相続税の課税とはほぼ関係ない、遺産総額5,000万円以下の遺産分割で揉めているのです。

貴方のご両親は5,000万円以上の財産を所有されていますか。もしそれ以下だとこれから先揉める可能性は高いです。インターネットで「相続トラブル」と検索すると、約 1,830万件の様々な情報がHITします。

様々な相続トラブル、遺産が多いから揉めるのではなく、100人いれば100通りの相続があり、どこの家庭にも、きちんと相続に対しての準備と助言が必要な時代になっています。

貴方もいずれくる遺族との別れ。相続問題をおろそかにすると、亡くなった後まであなたは恨まれるの可能性があるのです。

はじめまして、福岡市東区の相続コンサルタント、香椎相続不動産事務所です。

創業以来、不動産コンサルティング事業を主業務として行っていますが、近年業務の中でも相続に関するトラブルが多くなってきているのを実感しています。

親が残した一軒の実家。この一軒の家の処分を巡って、それまで何ら問題なく仲良くしていた兄弟が仲違い。

私はお客様に依頼されて、不動産活用のアドバイスをさせて頂いただけなのに、なぜか私が一方の家族を、そそのかしたのような扱いをされたことも、少なくありません。

このような現状、私に出来ることはなにかと思い、相続問題に関する事例研究、相続に関する生前対策の啓蒙活動を行っています。

しっかりと知識を身につけて、相続準備を行えば、かなりの確率で相続問題は避けられるものと考えています。

一番必要なことは、貴方自身が残された家族の幸せを願い、覚悟を決めて自らの財産を知り、残された家族へ思いを寄せて相続の準備をすること。当事務所はそんな皆様のお手伝いをすることで、笑顔相続の普及に努めていきたいと考えています。

香椎相続不動産事務所のLINE@では、定期的に鮮度の高い相続にまつわる情報を発信しています。是非ご登録ご覧頂いて、相続問題の現状に触れて、一日も早く相続準備に取り掛かって頂けたらと思います。

今後も当事務所は、相続に関する新鮮な情報や対策を、資産の有無に関わらず平等にお伝えしたいと考えております。何かご不明な点があれば、お気軽に香椎相続不動産事務所へご相談ください。

代表挨拶

福岡市東区から相続問題を一つでも減らしたい

福岡市東区の香椎相続不動産事務所代表、相続コンサルタントの稲永文紀です。1971年に香椎に生まれ、香椎小学校・香椎第3中学校を経て、高校・大学・専門学校へ進学後も、あまりの居心地の良さに、結婚後も香椎を拠点にサラリーマン生活を続けていました。

 転勤により県外生活を5年間経験、改めて福岡の良さを認識、地元にUターンして不動産コンサルティング業で、地域の皆様のお役に立ちたいと決意して現在に至ります。
 
 近年、不動産コンサルティング業の中で相続問題に直面することが多くなりました。相続問題は、今後もっと増えていくことが予想され、また、このような相続問題をどこに相談すれば良いのか、お困りになられるお客様も、更に増えていくことが予想されます。

 相続診断協会のミッションとして、「私たちの役割は、争う相続を減らし、笑顔相続の普及活動により社会問題を解決する事である。」があります。私も一相続コンサルタント、相続診断士として、相続診断協会のミッションを遂行するとともに、今後も「想いを残す文化を創る」ことをモットーに活動を続けて参ります。

 当事務所は、相続に関する鮮度の高い情報や対策を、資産の有無に関わらず皆さまへ平等にお伝えしたいと考えております。相続に関してご心配があれば、当事務所に気軽にご相談いただければ幸いです。

香椎相続不動産事務所 

相続コンサルタント 稲永 文紀

代表プロフィール

香椎生まれの香椎育ち、代表プロフィール

ー名前ー
稲永 文紀(いななが ふみのり)

ー出身校ー
香椎小学校⇒香椎第3中学校⇒東福岡高等学校⇒福岡大学商学部⇒福岡国土建設専門学校

ー保有資格ー
国家資格
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(厚生労働省)
・宅地建物取引士(国土交通省)
・測量士(国土地理院)
・ITパスポート(経済産業省)

その他資格
・相続診断士(一般社団法人相続診断協会)
・不動産キャリアパーソン
・募集資格(少額短期保険募集人)

事務所概要

商号 株式会社まちさかす
所在地 〒811-0202 福岡市東区和白3丁目2番2-502号
電話番号 tel:092-202-2300
設立 2015年8月
資本金 500万円
代表者 稲永 文紀
事業内容 相続相談、相続支援、相続コンサルティング、不動産コンサルティング
所在地 〒811-0202 福岡市東区和白3丁目2番2-502号

アクセス

香椎相続不動産事務所

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