カラスは1年中繁殖活動を行うのではなく種類や地域によって一定の期間で繁殖活動を行います。北海道のカラスは主に5月から7月が繁殖期と言われています。繁殖期は巣を作った場所を中心に、オスとメスが協力して子育てをします。卵は生まれてから20日前後でヒナにかえり、その後1カ月ほどで巣立ちます。巣を作ってからヒナが巣立つまでに約2カ月かかります。繁殖期以外の期間は集団でねぐらを作り、そこで生活しますので、繁殖期に作られた巣は繁殖期のみ利用し、それ以外の期間使われることはありません。

巣の中に卵やヒナがいる場合の巣の撤去は「鳥獣保護管理法」により、たとえ自宅や会社の敷地内であっても無許可で実施することは違法です。できれば卵を産む前に発見して撤去した方が手続きも不要で良いと思います。しかし、卵やヒナがある場合も自分だけでなく近隣住民が襲われて怪我をする危険もありますので、トラブルを避けるために早めの撤去をオススメします。