親の負担増、常識が「通用しない」少年野球 それでも母親が喜びを感じられる理由
少年野球の世界でついて回る問題といえば「保護者の負担」について
子どもがスポーツをしていると、「親も覚悟が必要」と感じているご家庭も少なくないと思います。友人の息子が所属している少年(硬式)野球チームでは、父親が仕事で動けないケースが多いため、子どもを送迎するために自動車を購入した母親もいます。最低限自分の子どもは自分の車で連れていく覚悟が必要になります。
他にも、保護者にはビデオや写真を撮影する係もあります。土日は両親で練習や試合を見る家庭が多く、保護者が子どもたちやチームのサポートをするのが当たり前という意識があります。私たち夫婦も土日に予定を入れなくなりました。美容院に行くなど、土日の自由な時間がなくなるストレスはありますが、他の保護者も何かを犠牲にしていると感じています。
いいことだってある。それは“応援団”ができること
我が子を預けているのに、やらないわけにはいかないという気持ちもあるので、それなら嫌々ではなく楽しくやろうと気持ちを変えていきました。チームに関わっていくと、喜びを感じる時もあります。1番良いのは、自分の息子が色んな大人に面倒を見てもらえることです。特に、小学校の運動会の時は、他の家のお父さんやお母さんが自分の息子を応援してくれます。学校で会った時も声をかけてくれて、授業参観も見てくれます。私も息子のチームメートと仲良くしていますが、お互いがお互いの子どもたちを見るのは今の時代少なくなっているので、「とても貴重な事」だと思います。
地域にお父さんやお母さん、親戚がたくさんいるような感じがすごくいいなと思っています。保護者の負担が理由で野球チームに子どもを入れることをためらっている方には、「大変な分、いいことがたくさん返ってくる」とお伝えしたいです。