イギリス在住時、日本人の医者の卵のお世話を頼まれました。その方は病院で「バカだと思われている」と言っていました。理由は自分の意見を言えないからです。何と言っているのかは分かるけど自分の意見は言えないということでした。話すことに慣れていないのかなと思い、飲み会に連れていきました。彼を紹介するのですが、彼は一言も話そうとしないのです。

　一方、英語は中学生1年生レベルの友人がいました。彼女はファッションが好きでデパートに良く行っていました。店員さんに「See you soon！」と言われ、辞書にsoonは「すぐに」と書いてあったのを思い出し、5分後に「Hi!」とその定員さんに声を掛けたそうです。See you soon！は「またね！」のような意味合いです。その店員さんは5分後に再会しようね！という意味合いでは言ってなかったのです。彼女はファッションが好きなのでファッション雑誌もファッションの本も英語で読み漁っていました。「好き」という気持ちが英語を上達させ、「コミュニケーションを取りたい」という思いが英語学習へ駆り立てていたのです。

そこに「正しさ」を求める姿勢はありません。
ただ「好き」と「コミュニケーションを取りたい」があるのみです。
単語だけ並べようと、文法に間違いがあろうと関係ないのです。海外の人たちは自分たちでオリジナルの単語を作り出してコミュニケーションするくらいです。私もそのくらい図々しくて良いと思っています。

日本語が話せたとしても、みんなが小説家やアナウンサーになれるわけではないですよね。話せることと表現することは全く別の能力です。ここの英会話クラブで培っているのは、「英語を使って話す意欲を高める」と「英語は楽しい」です。12の知能で自分がどこが強いのか意識し伸ばすきっかけを作り、非認知能力を高めることを同時に行いながら、英語の土台になるところを一緒に共有しています。


最後に、英語で話すことができなかった医師の話ですが、知人の後輩に当たるので恐らく感染症の専門家だと推測します。英国では英語が通じないと悩んだ時期もあるでしょうが、それが糧となり今は感染症に関して人前で英語でスピーチしているかもしれませんね！現在感染症に関して彼は自分の出来うることを頑張って実行していると思います。ありがとう！感謝しかありません✨

その時に出来なかったことも、それは後で糧になるので意味があります。今は出来なかった、それだけです。私もたくさんの「出来ないこと」があります。出来ないかもしれないから最初から諦めるマインドより、挑戦して壁にぶつかっても立ち上がる。そんなお子さまを応援しています。