一日約100頭程の診療件数です。
手術件数は年間300頭程度です。
大型農場が中心のため、農場の経営や作業性などを考慮し、出来るだけ効率的な診療を行うことを心掛けています。
そのために農場のスタッフとのコミュニケーションは重要です。
牛の手術は屋内での施設で行うことが難しく、衛生上の問題点も課題を抱えております。
より良い環境で手術が行えるよう、他機関と共同で簡易手術室の導入に向けて試行錯誤中です。
←ver.1 ※現在ver3試作中
当院では乳汁による妊娠鑑定検査を実施しております。
PAG(妊娠関連糖タンパク)を測定することにより早期の妊娠鑑定が可能であることに加え、牛を長期間繋留したり捕縛するストレスが軽減され、生産性および農場労力軽減に繋がることを目指します!
【PAG検査の特徴】
AI後28日目~検査可能
分娩後60日目~検査可能
感度 98.7%(+を+と判定する精度)
特異度 94.4%(-を-と判定する精度)
ミルクの採材のみで検査可能(合乳でも1分房でもOK)※乳房炎は不可
採材から冷蔵で3~6日以内なら測定可能(冷凍すれば長期保存可)
胚死滅から20日立ってないと陽性判定となることも ※早期胚死滅や流産後は陽性と判定するリスク
※推奨例
AI後から3回の検査にて確実 (獣医師の検診と同様のプログラム)
1回目:AI後30日前後
2回目:AI後60~70日前後(獣医師の検診で代用も)
3回目:AI後150~240日(乾乳前)