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2018年1月20日発売

サン=ミッシェル橋の約束
    ~パリの五日間~

八年前、フランスの地方都市に留学をしていた大野誠也は、帰国する友人の見送りに来ていたパリで、ある日本人女性と偶然に出逢った。
初めての海外旅行、初めてのフランスに来た彼女には、独りで旅行をする理由があった。
ド=コール空港に到着して、パリへの行き方に困っていた彼女を、助けた誠也は、成り行きで、彼女が滞在する五日間を共に過ごした。
パリの街を、当たり前の観光ではなく、そこの歴史、それを作った文化、そして更にそれらを作った人々の思想。
その様な観光を、誠也のおかげでできた彼女。
徐々に惹かれ合う二人だったが、一緒にいられる時間は限られていた。
長い人生の中、ほんのひと時、お互いの時間が交わった二人だったが、今は、それぞれ、別の時間が大切だと解っている誠也。
そして、二人は、ある約束を交わし、それぞれの時間に戻っていった。

1990年代初めのフランスを舞台に、著者が実際に体験した事などをふんだんに盛り込み、視点の違うガイドブックの要素を持たせた、恋愛小説。


2007年執筆作品


表紙デザイン 一野瀬 陽太

四六版
102ページ
Amazon POD出版

¥900+税

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2017年10月31日発売

若草の余慶


一九四五年四月下旬、アメリカ軍は沖縄に上陸し、熾烈な戦闘が続き、軍はその支援の為に特攻作戦を繰り返していた。
草の上に寝転び、空を見つめることの好きな学徒動員の青年法男は、偶然再会した最前線の基地で、明日の出撃が決まっている大学の先輩英治から、
古代中国から伝わる不思議な石を授かった。
二人は冷静に日本の敗戦を予言する同志で、自分達が死んだ後の祖国を心配しながらも、他の隊員と同じ様に様々な葛藤や憤りを結晶化し、自分の命を捧げる覚悟を作り上げていた。
英治が出撃した後で、石を眺めていた法男は、いつの間にか眠ってしまい、気が付くと60年後の世界にいた。
そこで、自分の行き方を模索し続けている青年、友作と出会い、輝かしい自由のある理想的な社会とその堕落をも体験する。
しかし、彼はそこに居続けることはできなかった。
その運命は決まっていたのだった。

以前、「新たな感動を与える本」として、書籍化の具体的な話をしていたものの、諸事情により、日の目を見ることの無かった物語です。

2005年執筆作品


四六版
130ページ
Amazon POD出版

¥1100+税

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