北イタリアは、ブーツの形をしたイタリア半島の付け根にあたる、フランス、スイス、ドイツ、オーストリア、スロベニアの国境沿いから、ブーツのひざ上あたりを指します。
イタリア最大の都市圏を持つモードの街「ミラノ」や水の都「ベネチア」があり、アルプス山脈を望む工業都市「トリノ」や海沿いの港街「ジェノバ」が属しています。
ヨーロッパ地方の中でも温暖な地中海性気候の強い南イタリアとは異なり、比較的大陸性の冷涼な気候が見られ、冬には雪が積もることもあります。農業も主に酪農や小麦栽培が主力となっています。
イタリア人といえば、陽気なラテン気質というイメージがありますが、それはシチリアなど南イタリア人特有のもので、北イタリアには、長く都市国家が分立していたことから伝統的に地方分権を求める政治意識が強く、堅実な性質を持っている人が多いといわれています。
北イタリアは、ギリシャ・ローマの影響を多く受けた中部や南部と比べ、ケルトやランゴバルドなど、フランスやドイツの起源を作った同じ民族によって開拓されました。
他国との国境も近く、文化・経済面でもより多くの影響を受けています。
中でもベネチアとジェノバは地中海の経済覇権を争い、経済力を背景に強力な海軍を保有したことから、独自の文化交流手段を持ちました。
そのため、人間主義的な文芸復興であるルネサンスの中心地となったことでも知られています。
このように国際的商業文化を発達させた北イタリアは、南イタリアなどに比べ、地理的に南ドイツに近いため近代化が進んでいて平均所得が高く、イタリアの連邦制への移行を目指している北部同盟の支持基盤となっています。
北イタリアの言語はイタリア語で、多くの世界遺産を保有する芸術や文化を存分に満喫できるエリアです。また、魅力的な料理に多くの日本人観光客が魅了されています。
添乗員付きの北イタリア旅行にかかる料金として、朝食付き・燃油サーチャージ代込みで、8日間で約180,000円~300,000円が目安金額です。
(シーズンや燃油価格の変動によって、最大金額が変わる場合もあります)
また、20万円程度の追加運賃でエコノミークラスからビジネスクラスにグレードアップすることも可能な場合があります。
北イタリアへは、香港で乗り換えを行い、キャセイパシフィック航空などを利用して向かいます。
東京発(羽田発・成田発)など東京発着の便だけでなく、大分発や小松発、広島発といった、各地の航空会社を利用した様々なツアープランが各旅行会社から提供されています。
滞在期間の目安として6泊8日からを念頭に置いておくと、各観光地を周遊する添乗員同行観光ツアーに参加することができます。自然も歴史も独特の文化も感じられる北イタリア周遊を検討しているなら、ぜひ長期滞在を検討してみてください。