「自分の部屋に閉じこもり、ずっとネットやゲームをしている」など、勝手なイメージがひとり歩きしがちな「ひきこもり」ですが、その実態はきわめて多様です。近年では、「ひきポス」「ひきこもり新聞」「ひきこもりUX会議」など、当事者の方々自身による発信の活動も広がっており、徐々に周知も進められつつありますが、まだまだ世間の誤解や偏見は強いのが実情です。
この分科会では、「VOSOTぼそっとプロジェクト」を立ち上げ、「ひきポス」のライターや「GHO(Global Hikikomori Organization)」など、さまざまな活動を展開されているぼそっと池井多さん(シンポジウム登壇者)をゲストに迎え、ひきこもり状態にある人びとのリアルな実態を明らかにしていきます。
なお、本分科会は、「ぜひ参加したいけど、大勢の人が集まる場にいくのはつらい」という声にも対応できるよう、WEBでの参加も予定しています。YOUTUBEチャンネルでの配信を予定していますので、チャットを通じてコメントをすることもできますので、ぜひご参加ください。
今の日本社会では、「働く」のは生きていくための手段であり、目的ではないはずなのに(生きるために働く)、なぜか「働くために生きる」と転倒してしまっているような実態が広がっていたりもします。それは、働けていない状態にある人びとへの支援を行なう若者・ひきこもり支援においていっそう顕著に表れることも多く、「雇われて働く」ということがまるで唯一の「ゴール」であるかのように捉えられていたりもします。
しかし、「働く」というのは何も雇用労働だけにとどまりません。自分(たち)なりの強みを活かした仕事をつくってみたり、地域社会のなかにあるさまざまな「ニーズ」を寄せ集め、それを担っていったり、「働く」というのは多様なバリエーションがあります。既存の一般就労とはちょっと違った働き方に対し、「誰かとともに生きていく」という、暮らしの原点にあるものという意味合いを込めて「生業=ナリワイ」と読んでみたいと思います。
この分科会では、「山奥ニート」としてメディアでも注目されていた、和歌山県田辺市の山村で共同生活を営んでいる「NPO法人共生舎」の葉梨はじめさんをお招きし、日々の取り組みを報告していただきます。また、参加者同士で「こんな取り組みもあるよ」ということを持ちより、「いろんな生き方」をみんなで検討・交流する機会にしたいと思っています。
日時 | 2019年9月22日(日曜日) |
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受付 | 午前9時30分~ |
場所 |
瑞穂市総合センター
岐阜県瑞穂市別府1283 |
受付 | 午前9時30分~ |