お寺の行く末に漠然とした危機感を持ちながらも具体的な行動が思いつかず悩んでいる中、未来の住職塾のことを知りました。正直、法務との両立や決して安くはない受講料、誰も知り合いがいないことなど不安だらけでした。しかし、自坊でモヤモヤした気持ちを抱えているだけでは何も好転はしない、そして自坊の外へ出られる今のうちにと思い入塾を決心しました。
始まってみると、同期の誰もがお寺を良くしたいと思っていて、宗派も地域もさまざまでしたが、だからこそ気兼ねなくお互いのお寺に対し意見交換できたのだと思います。そして、受講前に感じていた不安も、実は同期の誰もが感じていて、むしろその不安をおして集まった人たちだったからこそ、より真剣にお寺について考えることができたのではないかと感じました。
1年の受講を通し、それまでは漠然としていた不安もその原因と意味合いをしっかり分析することで、むしろお寺が良い方向に進むための要素になり得るという視点を持てたことは自分にとって大きな前進でした。また、お寺に対し厳しいことを言ってくれる人が極めて少ない昨今、講師陣の厳しいけれど確かなアドバイスによって、理想を持ちつつもお寺の現実という面もしっかり見ていかなければならないことを改めて痛感させられました。
決して楽ではありませんでしたが、1年前の決心は間違いではなかったと修了した今、心から思っています。
合掌
-2018年2月15日(木)更新-
名前のとおり、未来の住職を育てる塾です。お寺の住職・副住職、寺族・檀家総代・その他お寺に関わる人が対象の塾で、過去5年の実績があり、全国で先進的な活動をされているお寺の方々が先輩になります。例年は東京や大阪、名古屋、福岡といった大都市でしか開催されないところが、今年に限っては香川クラスもあったのもきっかけになりました。
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-2018年2月9日(金)更新-
2015年に在家からお寺に嫁ぎ、お寺や仏教の知識がほぼない中でした。
キッカケも独特。調べ物をしていて、面識のないお坊さんのブログにヒット、お礼のコメントをしたところ、住職塾の存在を教えていただき、そして、ただ『楽しそう!』という理由で受講を決めました。ホップ・ステップとびこえ、勢いで受講してしまったので、講義の事前事後課題では、嫁いだばかりでわからないことだらけ!!毎回、住職やお義母さん、地域の方々に色々教えていただきながらの課題提出でした。思えば、あの時間のおかげで、想いの交換が出き、少しずつ知識も増えていきました。
また、去年までは、『お寺でヨガをする』など、ある事柄を開催すること自体が目標だったけれど、今では、『開催してそこからどうご縁を繋げるか…』少し先のことを考えられるようにもなりました。
この先ずっと住んでいく場所、この先ずっと住んでいく町。私が心からここを好きでなければ、誰かに居場所を提供することは出来ません。
お寺を好きになるには、まずお寺を知ること。
住職塾の課題を通して、これでもか!というほど、自坊のことを考えた一年。他宗、他寺院のお坊さんが新参者を仲間に入れてくれた一年。
あの時の、『楽しそう!』という直感は間違いじゃなかった!!心が動いた時がタイミングです。知識ゼロで挑んだ私でも、卒業することが出来ました。
女性の場合、お寺に入ってすぐ(出産して忙しくなる前)の受講はとてもオススメです。
女性の視点×住職塾での学び。もしかするとお坊さんが受講する以上の力が発揮されるかもしれません。
このお寺に嫁いでよかった…やっぱり仏縁があったんだ…ずっとずっと先の未来にそう言えるように。
この一年の学びを胸に、住職と共に(たまには意見をぶつけながら笑)歩いていきたいです。
-2017年2月15日(水)更新ー