ANA全日空 N. T.さん
私が学院に通い始めたのは、会社に入って丸二年が経とうとしていた頃でした。憧れていたキャビンアテンダントに対し、何もせずに後悔したくない、やるだけやってみたい、という気持ちからでした。
そんな気持ちで学院を訪れた私に、学院長先生は「うちはたくさん受かっていますから、やるからには受かりましょうね!」と言ってくださいました。「私でも、頑張ればキャビンアテンダントになれるかもしれない。」と、本当に嬉しかったのを覚えています。
そして六カ月経った今、全日空から内定通知を受け取る事が出来、まだ夢のような気持ちです。
この六カ月間、たくさんの試験に失敗してきました。そして今回、全日空へも二度目の挑戦でした。一次試験では、言いたいことを全て言い切り、何とかパスし、迎えた二次試験、それまで順調だった面接の最後の質問で、「英語の資格は何か持っていますか。」と聞かれ、つい一カ月ほど前、落ちてしまった英検二級の事を思い出し、頭の中が凍り付いてしまいました。
「受けていて、今、結果待ちです。」と言ってしまおうかという思いが、一瞬頭の中をかすめましたが、いつも学院長先生がおっしゃっているように、「嘘だけはいけない」と思いました。それに今まで、調子のいい言葉で自分の欠点をごまかしては、何度も失敗してきました。ですから落ちたことを正直に話しましたが、やはり面接官の反応はよくありませんでした。
「次回は、絶対取ります。」と付け加えはしたものの、持っているのが常識である二級に落ちたことを、わざわざアピールするなんて、私ってなんてばかなんだろうと、試験会場からの帰り道、電車の中で涙が出てきました。
ですが、「失敗してしまいました。」と、学院長先生にその事を報告すると、「それは失敗じゃないですよ。要は前向きな姿勢で答えるということが大事なんですからね。(結果を)待ってみましょうよ。」と言って下さいました。
そして、学院長先生のおっしゃった通り待ってみると、結果は吉と出ていました。私には至らない点がたくさんありますが、それでもそんな自分を正直に、素直に出したところに、面接官の方が好感を持ってくださったのかもしれません。
私がキャビンアテンダント受験を通して学んだ事は、誰に対しても、最後まで誠意を尽くす事の大切さです。面接に於いても、友人付き合いでも、何でも、本当に自分を素直に見せることで、相手は心を開いてくれるのだと思います。
私のように、欠点をわざわざ言う必要は決してありませんが、ありのままを見せるつもりで、面接に臨むのが良いのではないかと思います。
私は一時期、恋愛のことで悩み、何も手につかない時がありましたが、毎週土曜日、学院に来ては、やる気と、前向きのエネルギーをいただいて帰っていました。以前、合格者手記で「学院は私の心オアシスでした」と書いていらした方がいましたが、正に私にとってもその通り、学院は「学院は私の心のオアシス」で、学院に来て、先生方の話を聞き、同じ目的を持った仲間達と語り合う事は、本当に私を力づけ、私の心を潤してくれました。これから先、どんな事があっても、初心を忘れず、広い心を持ったすてきな女性になりたいと思っています。
学院での日々は、とても充実した日々でした。私を、客室乗務員へと導いてくださった先生方、本当にありがとうございました。