【しつもん】 小島先生、こんにちは。ポスター発表で、土と幼虫の重さについて、まとめた、こうめいです。
エサとなる腐葉土と、フンは、同じ量(体積)で比較すると、重たくなるってことはありますか?
というのは、10/25に新しい腐葉土を80g入れ、その時の幼虫の体重は12,3gでした。
ところが、11/14に、調べたら、土の重さ(腐葉土+ふん)=86.4g。幼虫の体重=15,7gでした。加えたものは、霧吹きによる水しかありません。(でも、はかり方の間違いかもしれません)
・フンの重さについて、気になって、考えてみたら、こんなことも不思議に思いました。
この前、先生は、1令→2令になるのに、何日かかる、というような形で教えてくれましたが、
その何日というのは、単にそれだけの日にちが過ぎれば、ということではなくて、どれくらい食べれば、つまり、どれくらいフンを出せば、または、どれくらい体重が増えれば、というような、食べる量、成長する量、それと関係するような気がするフンの量という見方でも分かるのではないかと思います。
先生の教えてくれた目安では、温度もいい温度、餌も十分な環境で、という条件がありますが、例えば、
いい条件で育つ場合と、よくない条件で育つのと、どっちが大きくなったり、強くなったり、するのか、
調べたことはありますか、そして、調べる意味はあると思いますか?
・実際に飼育していると、悪い条件(温度は屋外で飼っているとバラバラ。餌も気がついたら、ウンチだらけになっていたということはよくある…)の場合が多いのですが、(例えば、今の時期でも、2令の幼虫がいます)、そういう育ちの悪い幼虫を、これから元気にするには、どうすればいいですか?
→例えば、今の段階で、〇gの幼虫は、〇g食べられれば、他の幼虫に追いつける!という目安があれば、頑張って育てよう!という気持ちにもなれるような気もします。(いったん、放置してしまった、育ちの悪い幼虫を、もう一度、育て直そうというのは、大事なことだと思うのですが、うまく世話が出来なかった、という罪悪感が先立ち、リカバリーしなきゃ!の気持ちが持ちにくいような気がします。その時の、補助線として、目指す目安があると、冬の観察に対する課題が出来ます…篠田談)
・簡単に言うと、人間は、料理を食べたら、栄養になって、残りがフンになる、だから、料理より、フンの方が軽いと思うんですが、かぶとむしの場合も同じだと思っていいですか?
そして、食べたら、人間の場合、身体のあちこちが大きくなると思うんですが、かぶとむしの幼虫の場合、身体の何に、どのような栄養が加わり、どこがどう変化するのでしょうか?
【小島さんからのこたえ】
フンと腐葉土では、同じ体積ならフンの方が重いです。 フンは、食物中の水分や栄養などを体内でしぼりとったあとのゴミのようなものです。 きれいなたとえではありませんが、ヒトで考えても、茶わん一杯のごはんを食べても、同じ量のうんちが出てくることはありませんよね。 育ちの悪い幼虫は暖かいところでよい餌を与えて、できれば個別で飼育すれば、成虫になるかもしれません。 齢が変わるタイミングについては、①日数だけに影響される、②体重がある一定の値を超えると脱皮する、③日数と体重の両方に影響される、という3つのパターンが昆虫では知られています。カブトムシはおそらく②か③だと思いますが、調べた人はいないと思います(区別するのはほとんど不可能?)。