地主真樹： 私から聞いたことで、よかったことはありますか？

こどもを持つと、やらないといけないことも悩みも膨らみますから、苦しくなってきて、不満がパパへ向いてしまったりします。そこを乗り越えるために、お互いに被害者思考にならない、ということです。ママもパパも頑張っている。つい、自分だけが頑張っているような錯角に陥りますが、互いへの敬意や感謝を忘れずに、相手がやってくれていることを言語化していくような姿勢が必要かと思います。相手のことを想像して、労っていく。他人を信じることを教えてもらいました。

地主真樹：私から聞いたことを実践されて、どんな変化があったでしょうか？

相手に不満をもったり、押し付けようというのではなくて、「夫婦も子供も頑張ってるよね」ということになって、「もう、ここは外部の力を借りよう」という発想につながりました。今では、どんどん外部のソース（人やサービスなど）を活用しています。みんなを信じて、みんなで育てるスタイルになると楽です。他人を信じることや、他人に任せること、なにより子どもを信じることを、地主さんから学びました。

地主真樹：頑張っているママやパパに伝えてほしいことがありましたら、教えてください。 

まずは、育児という仕事に対して敬意をもってほしいです。特に乳幼児を育てるのは神経もすり減りますし、ママは多くのことを勉強して、身体をすり減らしながら頑張っています。１日中家で遊んでるぐらいにしか思っていないパパさんたちがいましたら、その認識を改めていただきたいです。

もうひとつは、パパも育児の主体となるように言ってほしいです。パパがお手伝い気分では困るということです。ママが風邪をひいたとたんに行き詰まる家庭では困ります。家事も育児も家計も、パパもママもある程度わかっているという、ママに依存しないということです。自立した大人同士が協力して子どもを育てていきたいと思います。