時間とお金と空間の基準を知っていると、どんな事に役立つのでしょうか?
例えば、家まで歩けるけどバスに乗って帰りたいとき。
例えば、収納下手な人が物を捨てるべきか迷ったとき。
例えば、セール品を買うために行列に並ばなければならないとき。
自分自身に時間とお金と空間の基準が身についていれば、迷わずに正しい答えが導き出せます。
さあ、とっても簡単で役立つ基準を身につけましょう。
まず、お金と空間の基準を決ます。
私のオススメの基準は、ボックスティッシュの箱です。
どういうことかというと、自宅でボックスティッシュ1箱分の空間を1ヶ月間借りた場合の賃料を決めます。
目安は、1箱の空間で月300円です。
どうでしょう、自分の部屋を見渡してみましょう。月300円の賃料を払ってでも置いておきたいものばかりですか?
置いておくだけでもコストがかかていると考えると、物の見方が変わりますよね。
このように考えれば躊躇なく無駄なものを捨てることができますよね。
もし必要な物であっても、コストに見合わなければ、また買えばよいのです。買うために費用はかかりますが、自分が払う賃料より安ければ、必要なときに買った方が安いことになります。
次に、お金と時間の基準を決めます。
自分が1時間のアルバイトをした場合の時給を決めておきます。私の場合は時給1500円としています。
例えば、今日定期券を買っておけば消費税の上がる前の金額で安く買えるとします。しかし、買うのに2時間待たなければならないとしたらどうでしょう。
定期券が3000円以上安く買えるのであれば、待つ価値があると導き出せます。待つことが時給1500円以上の仕事になるからです。
このように、お金と空間、お金と時間の基準を身についていれば、今まで迷っていた日常生活の判断について、簡単に正しい答えを得ることができるでしょう。
ここで大事な事は、2000円の収入を得ることと支出を2000円減らすことはイコールであるということです。
そのため、たった1000円安くなるために2時間待つのであれば、その2時間を仕事をしたとして3000円の収入が得られたと仮定でき、差額の2000円で2時間分映画鑑賞をしたり、家族のために手の込んだ料理を作ってあげた方が有益ということになります。
以上のように、「お金」を媒体に、「空間」と「時間」に基準ができます。
ボックスティッシュ1箱×1か月=賃料300円の支出
ボックスティッシュ5箱×1か月=賃料1500円の支出
=自分の1時間のアルバイト代(収入と計算する)
ただし、「忘却のリスク」を忘れてはいけません。
この基準をつかさどるのは人間の脳です。人間は必ず忘れる生き物です。
たとえ必要な物が安く買えるとしても、すぐに使うものでなければ買うべきではありません。どこにしまったのか忘れてしまう事があります。買ったことすら忘れてしまうこともあります。そうすると、その物を買った分のお金を損するだけでなく、その物が置いてある場所の賃料を払い続けなければなりません。
そこで、忘却のリスクを低減させる工夫があります。「収納場所のカテゴライズ」です。
すなわち、同じカテゴリーのものを1ヶ所にまとめておくことです。たとえば、洗剤であれば、掃除道具のカテゴリーの場所に置いておきます。そうすれば、少なくとも特定の範囲を探せば洗剤が見つかりますし、そのカテゴリーの場所を忘れるリスクは、特定の洗剤を忘れるリスクよりは低いはずです。
だからといって、洗剤などの消耗品を無駄に買い置きしてはいけません。無くなったらどこにでも買いに行けるものです。その置き場に対して賃料を払う分、高く買ったのと同じことになってしまいます。
また、「収納の可視化」もこのリスクの低減に重要です。これは、引き出しや冷蔵庫を開けたとき、何がしまってあるのかを一目で確認できるように、引き出しにものを詰めすぎず、ラベルを見やすいように配置します。
探す時間の節約と在庫の確認が容易になりすよね。
いかがでしたか、このような基準をもっていると、生活が少し快適になるのではないでしょうか。
それでは。