日本国際保健医療学会・学生部会(Japan Association for International Health, Students Section
:通称 jaih-s ジャイフエス)とは、学生を対象に「国際保健に関わる人材育成」に取り組んでいる学生団体です。
全国にいる国際保健に関心を持つ様々な分野の学生に対して、地域格差のない情報や機会の提供を行い、世界で活躍できる人材を育成することをもって日本及び国際社会に貢献することを目指しています。国際保健に関与する多くの人たちを結びつけ、学生が共に刺激し合える場となることを目指し、jaih-sは今後も活動を展開していきます。
年に一度、4泊5日で、20数人の参加者が一同に会し、国際保健医療に関する勉強会合宿を行うイベントです。
合宿のプログラムには、第一線で活躍されておられる先生方を招いての講義、ディベート、ワークショップ、飲み会と多種多様で貴重かつ、普段の学校生活ではなかなか経験することのできない企画がふんだんに盛り込まれており、国際保健医療の現場ではどのような事が行われているのか、自分たちにどのような知識・技術が必要なのかを知ることが出来る、充実した内容となっています。
国際保健学生フィールドマッチング(以下、本企画)は、「国際保健を志す学生を国際保健の現場へ送り出そう」という趣旨のもと、学生と国際保健の現場とをつなぐ架け橋として設置された制度です。
日本国際保健医療学会の先生方のご協力のもと、国際保健を志す学生が実際の海外のフィールドに出て、先生方の現場での仕事を見学したり、手伝ったりする(いわばインターンを行う)機会を提供すべく、本企画を行っています。
自分達だけで勉強会を開くのは難しい
2004年、厚生労働省の国際協力事業評価検討会は、国際協力に携わる人材育成の推進のための提言及び行動計画をとりまとめました。この中で挙げられた検討課題としては、
(1)人材開拓のニーズ把握
(2)人材を募集する側の条件と供給する側の条件のギャップ
(3) キャリアパスの構築と結びつけた人材の養成と活用
などが挙げられています。
そして、学生や若手の人材が協力したオペレーショナル・リサーチなどの方法で、より機動性の高い人材養成や人材配置の仕組みを検討していくことが望ましいとする提言がなされました。
学生のうちからの学びをサポートし、幅広い人材をつなぐ組織としてのjaih-sの設立は、こうした人材育成の課題や提言を受けて、本学会理事と学生により準備されたものでした。
2005年の11月には本学会総会にてキャリア形成をテーマとした始めての学生フォーラムを開催し、学会の組織として正式に設立しました。同時に、学生の国際保健に関する学習環境を調査する全国アンケートを実施し、具体的な活動内容を決めるための材料としています。
国際保健に関与する多くの人たちを結びつけ、学生が共に刺激し合える場となることを目指し、jaih-sは今後も活動を展開していく予定です。