人の心は、思考と感情が結びついて形つくられます。また、原始経典などでは、人の思考は激流に例えられます。特に、ヨガの根本経典であるヨーガ・スートラでは、人間の思考は「サソリに刺された子供の猿が木から木へと飛び移る」ようだと伝えています。その一方、落ち着いた思考というのは、海の凪のような穏やかな状態と例えています。海の水がキレイで澄んでいれば、その奥底まで見ることができます。人間の思考は、波風が収まり、澄んでいれば、心の内面の奥底まで見ることが出来るようになります。自分のことがより分かれば、落ち着きが生まれます。