五島がいくら田舎であると言われたところで、中心部では手が届く自然が多いわけではありません。
一方、幾久山・上の平地区には多くの自然が残され、生活排水とは無縁の水が流れており、少なくなってきた動植物が身近に存在しています。
私たちは、農薬や化学肥料を使わず、有機農業や自然農業を進めて、微生物の多様性が保たれた、何百年も使い続けられる豊かな土地を作りたいと思っています。
特に水田はたくさんの生物がすむ場所になり、それらの食物連鎖によって害虫などから稲が守られることも。
手間暇は増えても、土地への恩返しができる有機農法や自然農法は、私たちが住むこの土地が豊かになる大切な営みであり、必ず他の地域にも広がっていく。そう信じて取り組んでいます。
そして、いつかこの地区がオーガニックゾーンとなれるように、そして、国内だけでなく、海外を含め多くの方に、この小さな集落で育まれたお米が届けられるように。
まだまだ人手は少なく、たくさん作る事はできませんが、この想いや農法に賛同してくれる仲間たちと精進していきます。