ITとは、「Information Technology」の略で、日本語で言うと「情報技術」のことです。
主にコンピュータのハードウェア・ソフトウェアからシステムの構築や、情報通信関連のインフラ技術などを指します。
また、
仕事のデジタル化PCやタブレットスマートフォンなどの情報機器インターネットなどを利用した『業務効率化』これらを実現する技術を指すこともあります。
ITからICTの時代へ近年ではITからICTの時代へ変化したと言われています。
ICTとは、「Information Communication Technology」の略称で、和訳すると「情報通信技術」です。
明確に区別がされているわけではありませんが
IT:コンピュータ関連の技術そのものを指す。ICT:IT技術の活用方法を指し、特に『人と人とのコミュニケーション』に重点を置いている。例を挙げると、
IT:インターネットやパソコン、タブレット端末などの情報端末やインフラ。ICT:ITを利用した遠隔地の医療支援、教育現場で教科書がわり、など。といった感じです。
IT系の職業一覧IT系の職業にはどのようなものがあるのでしょうか。
一般的なものとして、次のような職業が挙げられます。
・プログラマー
・システムエンジニア
・セキュリティエンジニア
・ネットワークエンジニア
・データベースエンジニア
・Webデザイナー
・データサイエンティスト
・システムアナリスト
・ITコンサルタント
・SEOコンサルタント
・CGデザイナー
・ソリューションセールス
・セールスエンジニア
・プロジェクトマネージャー
・テスター
などなど。
IT企業における主な仕事内容主な業務として
などと仕事内容は様々、ただし実務では複数の仕事を兼任することが多いです。
例えば、システムエンジニアという職業だけど仕事内容としてはプログラマー、テスター、プロジェクトマネージャーのようなことをしている。といった具合です。
職種と仕事内容は企業によってそれぞれ異なるので、確認してみましょう。
SEの具体的な業務内容
おそらくIT系で最も一般的な職種なのがSE(システムエンジニア)です。では具体的にSEはどういう仕事をやっているのでしょうか。
一般的にシステムエンジニアはソフトウェア開発において、その開発プロジェクトや開発チームの管理を行います。
加えて、
クライアントとの打ち合わせそれに伴ったプログラムの設計書を作成自身でプログラムを担当完成したプログラムのテストなどを行う場合もあります。
(SE)1日の業務の流れとあるSEの1日を見てましょう。
09:00 出社、打ち合わせ準備
10:00 外出(クライアント先打ち合わせ)
12:00 昼食
13:30 帰社、プロジェクト会議
14:30 クライアント問い合わせ対応
16:00 プログラム作成
17:30 進捗報告
18:00 やり残した仕事を片付ける
19:30 退社
企業によって仕事内容は異なります。納期付近やクライアント先でのトラブル対応などで残業が長くなることもしばしば。
最新のITトレンド日々進化するITの世界。
Amazon EchoやGoogle Homeの登場により、声で家電を操作するといった近未来的な生活もすぐそこまで来ています!
ここで最新のITのトレンドについて見ていきます。
IoT「モノのインターネット」
「Internet of Things」の略称で、「モノのインターネット」と訳されます。
スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを筆頭に、建物・電化製品・自動車・医療など幅広い分野で活用されています。
IoT搭載の冷蔵庫は中身を把握し、スマートフォンと連動して買うべきものを知らせてくれたり、会話をして献立の提案もしてくれます。
AI(人工知能)
「Artificial Intelligence」の略称です。人間のような知能をコンピュータで実現しようという概念。明確な定義はありませんが、人間が使う言語を理解したり、経験から学習していくのが特徴です。
人工知能を搭載した囲碁ソフト「AlphaGO」がプロの棋士に勝利した話は有名です。
家電にもAIが搭載されたモデルが続々と開発されています。
AIが搭載されたエアコンは、「アイロン付近は暑くなり、窓際付近は寒くなる」と予想し、こちらが温度を設定しなくても自動でその場に適した温度に調節してくれます。
FinTech(フィンテック)金融×IT技術
「Finance(金融)× Technology(技術)」
金融とITを掛け合わせた領域のことです。
とても幅広い分野で、専門的な技術となるので詳しい説明は割愛しますが、既に日本国内でも様々なサービスや技術開発が行われています。
例えば、
・銀行と連携して支出と口座残高から自動で資産管理をする
・AIを利用して投資する
・ソーシャルレンディングで資金調達
・個人間での送金
・仮想通貨の取引
などです。
いかがでしたでしょうか。
今やパソコンを使わない仕事なんてほとんど無いのではないでしょうか。
ITは必要不可欠で、便利で暮らしやすい生活の鍵となっています。
ITの世界は日々技術革新しており、それによって企業の仕事も、エンジニアの仕事も時代によって変わっていくかもしれません。
変化の激しい業界だからこそ最新情報を常にキャッチし、柔軟に対応できることが大切です。
IT業界にはさまざまな職種があるため一概に「適正がある・ない」とは言えません。
ただし専門性が高く、非常に適正が問われる職種であるというのが事実です。
例えば学校の授業で、全員未経験の状態から同じプログラミングの授業を受けたとしても、その場で理解できる人もいれば、1週間経っても理解できない人もいます。
また、同じプログラムを書くにしても、かかる時間は天と地ほどの差がでます。
このように学力的に大差のない学生たちで比較しても大きな差が生まれてしまうのがITの世界です。
適正診断によく使用されるCABテスト
日本SHL社が提供している適性検査で、CABテストというものがあります。
暗算、法則性、命令表、暗号の4種類で構成されており、項目毎に対策しないと高得点は難しいものとなっています。
IT業界は3つの業種に別けられる
IT業界には
システムインテグレータ(SI)ソフトウェア業界ハードウェア業界と、大きく分けて3つの職種があります。
1.システムインテグレータ(SI)企業を対象に、情報システムを製品やサービスとして提供する職種です。ハードウェア・ソフトウェア両方を扱うことが多く、企業のニーズを分析し、適切なサービスを選定して提供します。
システムインテグレータについてもっと詳しく>>
システムインテグレータ(SI)の中でもITコンサルタントやセールスエンジニアに分けることができます。
ITコンサルタント顧客とヒアリングを行い適切な解決策を提案します。さまざまな案件に触れ、経験と知識を積まなければ成れない為、エンジニアの花形的存在となります。
セールスエンジニア簡単にいうと営業職となります。自分の知識を生かし、顧客に自社の製品やサービスをアピールしなければならず、高いにコミュニケーション能力を必要とします。
2.ソフトウェア業界ソフトウェアとは、一言で説明するとパソコンを動かすプログラムのことです。
ハードウェアを目に見える機器とすると、ソフトウェアはハードウェアの制御を行うオペレーティングシステム(WindowsやiOSなど)や、ユーザーが利用するアプリケーションなどが該当します。
プログラマソフトウェアを開発する職業です。
プログラム言語にはさまざまな種類がありますが、共通して求められるのは言語への知識と効率性の高いプログラムを記述できるセンスです。
システムエンジニアシステム開発を統合的に行います。開発の工程ほぼ全てを手掛けるため、非常にやりがいのある職種です。
ITコンサルタントと同様に多くの経験や知識が必要となります。また、工程ごとに関わる人も増える為、プログラマ以上にコミュニケーション能力が必要となる仕事です。
インフラエンジニアネットワークやサーバの構築を行います。構築されたネットワークやサーバに異常がないか監視を行ったり、運用・保守を行います。
まずは監視から始めることが多く、そこでネットワークやサーバの知識を得て、運用・保守、構築とステップアップしていくのが一般的です。正確性と状況判断が問われる職種です。
3.ハードウェア業界
パソコン本体や周辺機器、その中身である電子回路など、目に見える部分を扱う職種です。
業務としては設計や開発がほとんどになるため、専門的な知識が求められ、常に最新の技術を学ぶ必要があります。
異業種から転職した2つの事例IT業界は人手不足になりがちです。自分には経験もスキルもないから・・・と諦める前に、自分はどのような職種に適正があるかを考えてみましょう。
下記2件は全くの異業種からIT業界への転職した実例です。
建設業からインフラエンジニアへ転職
もともとITには興味があったものの、最低限のPCスキルしかない状態でインフラエンジニアに転職できた例。
建設業の会社に勤めていたが、IT業界に興味を持ち転職を決意。特にサーバやネットワークに興味があり、インフラエンジニアを目指し転職。
監視業務を2年経て、運用・保守の案件を受け持っている。
現在はインフラエンジニアとしてサーバ、ネットワークの知識を順当につけている。
スーパーの店長からセールスエンジニアへ転職
IT業界に関しては全くの未経験だったが、公営競技という趣味を活かして転職した例。(公営競技とは競馬・競輪・競艇・オートレースなど)
スーパーの店長として勤めていたが「好きなものに携わりたい」という理由から、ある公営競技に関する仕事を探すために、転職コンサルタントを利用し転職。
知識は並以下だったが、サービスへの理解が早かったため職場への順応も早く、苦手なPC操作に関しても必要最低限なスキルはすぐに身につけた。
「公営競技に関わりがあればなんでもよい」というスタンスで始めたが、接客業という経験を活かし、営業として順応することができた。
面接を受けるにあたっての質問と回答例
未経験者を採用するとき面接官は、
「なぜこの業界に入りたいのか」
「将来の自分を見据えているか」
と言った観点で質問してきます。
ここでは特に「未経験者がIT業界に入る」にあたって質問されやすい内容を2件ピックアップしました。
「なぜIT業界へ興味を持ったか」への回答例「私は身の回りの携帯電話やパソコンなど、便利なもの全てがIT業界に関わっていることを
知り、興味を持ちました。
特にどのような仕組みで作られているのかという点に感心を持っているため、ソフトウェアを扱う分野で働きたいと考えております。」
「未経験なのになぜIT業界に興味を持ったのか」は、ほぼ間違いなく聞かれることです。
業界や業種への興味を抱いた経緯、どのような業界研究を行っているか、エピソードを交えて説明しましょう。
「身に付けたいと考えている知識はありますか」「私はIT業界の中でも、特にプログラマになりたいと考えています。まずは業界のことを知るために、基本情報技術者試験の勉強をしていますが、今後はより専門性の高い言語資格を取得したいと考えております。
また、プログラム言語に触れる機会を増やしたく、自宅のパソコンにてPHPの勉強をしております。」
IT業界の中でも、特にどのようなスキルを身に着けたいかを具体的にアピールしましょう。自分がやりたい事とどのように向き合い、アクションをとっているかを見られています。
現在取り組んでいることを説明し、業界研究を行っていることをアピールすることも大切です。
まずは転職したい理由を明確に未経験でもIT業界へ進出し、活躍している人はたくさんいます。しかし、向き・不向きが顕著に出やすい業種であることも事実です。
まずはIT業界にはどんな職種があり、どんな仕事をしているのかを知り、転職したい理由を明確にしましょう。
これまでITについて勉強したことがない人は全体像を知ってもらうために、まずこの試験勉強をおすすめします。
ITに関して一通り学べる「基本情報技術者試験」この試験は経済産業大臣が行う国家試験で、ITエンジニアとしての基本的な知識を有しているかを判定するもの。情報処理推進機構(IPA)という所が春と秋に実施している試験です。
この試験の勉強をすればITに関する基本的なことは一通り学ぶことが可能。
基本的な知識を問うものなので、まったくIT知識がない人でも1日1〜2時間の勉強を3〜6カ月ほど続ければ合格できるレベルになるでしょう。
>>基本情報技術者試験についてもっと詳しく
この試験に合格すれば就職にも有利この試験に合格していると就職でも有利になることが多く、最初に勉強しておきたいおすすめの試験です。
ITエンジニアの評価に活用
情報処理技術者試験が、基本・応用から専門分野別の試験区分まで、ITエンジニアのキャリアパスに沿った試験体系となっていることから、組織におけるIT人材育成に活用されています。
合格者に対して、資格手当・一時金などといった報奨金制度を設ける企業、採用の際に試験合格を考慮する企業があるなど、多くの企業が情報処理技術者試験を高く評価しています。
引用元:独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)
IT業界では必須「プログラミング」と「データベース技術」「基本情報技術者試験」を終えたら、更に知識を深める為に技術的な勉強もしてみましょう。
IT業界で仕事をしていく上で学んでおきたいものは、「プログラミング」と「データベース技術」です。これらはITを扱っていく上で必須の技術と言ってもいいです。
サイト、ゲームも作れるプログラミング言語
「プログラミング」とは、コンピューターに人が意図した処理を実行する命令を与える行為です。
具体的にはプログラミング言語を使い「どのような処理をしてもらいたいのか」を記述していきます。
プログラミング言語は世界で200種類以上も
このプログラミング言語、なんと世界には200種類以上あると言われています。とてもではないですが、これらを全てを習得するのは不可能です。
だから、まずは1つの言語を勉強し、その後は必要に応じて新たな言語を学習すると良いでしょう。
言語ごとの得意分野では、勉強のためにどの言語を選べば良いのか。実はプログラミング言語にはそれぞれ得意分野があります。(もちろん他の言語が使われることも)
WEBサービス&WEBアプリケーション:PHP組み込み系:C言語ゲーム:C#スマホアプリ:JavaおすすめはWEBサービス&WEBアプリケーション4つの中で、おすすめしたいのはWEBサービス&WEBアプリケーション向けのプログラミング言語です。
「C言語」「C#」は考え方が難しい部分があり、あまりおすすめできません。
Javaに関しては、スマホアプリなど需要としては高くなっていますが、Android向け・iPhone向け、と端末が限定されてしまうので汎用性の面で問題があります。
それらを考慮すると、需要も多いWEBサービス&WEBアプリケーション向けの言語を勉強するのが良いでしょう。
おすすめの3言語、中でもRuby(ルビー)は一押しWEBサービス&WEBアプリケーション向けのプログラミング言語でおすすめは、以下の3つです。
RubyPHPPython特にRubyは日本人が作った言語なので勉強もしやすいです。
言語を習得できるまでの目安期間基礎の理解度によっても変わってきますが、自分である程度開発ができるようになるには1日1〜2時間の勉強で1年〜1年半ほどかかるでしょう。
これは開発規模にもよるので、簡単なものであれば上記よりも短い期間も可能です。
習得できればITの仕事をしていく上で有利に現在のインターネット上で見られるサイトのほとんどは、WEBサービスとWEBアプリケーションで作られており、それを開発・提供している会社は多数あります。
ここでおすすめした言語(Rubyなど)を勉強しておくと、ITの仕事をしていく上で有利に働きます。
簡単なゲームも作ることもできるので、そういう道に進みたい人にもおすすめです。
Google検索にも使われているデータベース管理システム
「データベース」とは、多くのデータを蓄積・検索しやすいように情報を整理したものです。
そのデータベースを管理するソフトウエアのことを「データベース管理システム」と言います。ちなみに、皆さんがよく使っているGoogle検索にも、このデータベース管理システムが使われています。
データベースについてもっと詳しく>>
データベースとデータベース管理システムの違い分かりにくいので、両者についての違いをザックリ説明すると、
データベースはデータを保存しているファイルデータベース管理システムはデータを操作するためのソフトウェアということになります。
データベース技術の使用例データベース技術は、身の回りにある様々な分野で活用されています。
・顧客データ
・クラス名簿
・住民基本台帳ネットワーク
・検索エンジン
・電子カルテ
・音楽データベース
・化学データベース
・企業データベース
データベース管理システムにはいくつかの種類がありますが、どの管理システムにも共通して必要な言語、それがSQL(Structured Query Language)と呼ばれるデータベース言語です。
SQLはプログラミング言語と違い「どのような処理をしてもらいたいのかを記述するもの」ではなく、「データベースを作ったり、そこから必要なデータをどのように抽出するのかを指定したりするもの」だと考えてもらえばいいでしょう。
データベースを理解する手始めとして、まずはこのSQLを勉強してみましょう。SQLを習得するのはそれほど難しくありません。1日1〜2時間、勉強すれば2週間〜4週間ほどで一通り習得できるようになります。
SQLについてもっと詳しく>>
SQLを勉強しておけば、どんな現場にも対応できるデータベース(SQL)を管理するには管理システムを理解しておく必要があります。SQLを勉強しておけば管理システムのことも理解しやすくなります。
開発するサービスやシステムによって使用する管理システムは変わってきますが、ITの仕事でどのようなシステムを扱うことになったとしても、SQLを勉強しておけばすぐに対応できるでしょう。
勉強法は、独学とスクール通学の2通りプログラミングやデータベース技術の勉強法には、独学とスクール通学の2通りがあります。
独学には参考書などのテキスト、学習サイトを利用する方法などがあります。テキストは大型の本屋に行けば多数販売されているので、自分に合ったテキストを選ぶと良いです。タイトルに「初心者向け」「初級」と書かれているモノがおすすめ。
学習サイトには様々な種類があります。動画を見ながらや実際にプログラム作りを学習できるサイトもあり、色々と試してみて自分に合ったサイトを選ぶといいでしょう。
スクール通学の場合はカリキュラムに沿って学べるので順序立てて理解できます。また、わからないところは随時、講師に質問できるので理解不足を防ぐことができます。
学ぶだけではダメ、実際に活用してみよう!
知識は吸収しただけではダメ。実際に活かさないと意味がありません。そのために「できる限り自分の手を動かして、何かを作ってみたり動かすこと」が大事です。
勉強していく中で、テキストや学習サイトで課題が提示されることがあります。こういう課題を1つずつクリアしていきましょう。
個人のブログやホームページを立ち上げ、自分で作ったり改良してみるのも良いでしょう。その中で学んだ知識を活かしてみるのです。
大学生であれば会社のインターシップ制度に参加してみるのもおすすめ。実際の現場を見ることで、学んだ知識がどのように活かされるかを理解できるでしょう。