あなたは欠点のある自分のお子さんを
隣の出来のいいお子さんと取り替えたいと思いますか?
私の家には2匹の猫がいました。
1匹は17歳になるおばあちゃん猫。1匹はまだ幼い猫です。
どうしても幼い猫のほうの仕草が可愛いので、ついそちらばかりかまってしまっていました。
それでも心は痛みませんでした。
なぜならもともとおばあちゃん猫はかまわれることが嫌いで、抱っこも嫌い、捨て猫だった頃に人を恐れるような出来事があったのか、とにかくスキンシップができない子だったのです。
だから老衰で亡くなったときにも、「大往生だしそんなに悲しくないかも」と思っていたのですが、それは見事に裏切られました。
いざ亡くなってみられると悲しくて悲しくてしょうがない私がいました。
そしてようやく気付いたのです。
「あの、スキンシップが嫌いで、抱っこもさせてくれないあの仔が私は好きだったんだ・・」ということに。
もちろん、抱っこさせてくれればそれはそれで嬉しかったでしょうけれども、そのことであの仔の価値は何にも変わらない。
それと同じことじゃないか! 自分を受け容れるってことも、と気付いたのでした。
猫の例で申し訳なかったですが、もしお子さんがいらっしゃるならその子がかけがえのない存在だということはご存じのあなたが、どうして自分自身のことは受け容れられないのでしょう?