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岡山県倉敷市にある、
ストレスケアサロン ひだまり。

オーナーの三宅 晃代(みやけ あきよ)さんは、
自身も不登校や過食で苦しんでいたひとりです。

彼女が提供するのは、
自分自身が「腑に落ちた」という五感セラピー。

五感セラピーってなんなの?
苦しいところからどうやって脱したの?
あきよさんに聴いてみました。

安心して自分と
向き合える場所が欲しかった

ーー「ひだまり」はどんなサロンなんですか?

自分はおかしいんだって、私も思ってたんです。
みんな普通に働いてるのに、なんで私だけこんなに苦しんでるんだろうって。

でも、そこが出せないから、じゃあみんなに追いつけるように、みんなより頑張らなきゃ、とか、強くならなきゃって、すごい思ってたんですけど。

そうじゃなくて、もともとの自分のことをちゃんとわかってあげて。苦しいものは苦しいし。そういうところを認めてあげれるような。

自分のために始めたサロンではあるんですけど、じゃあプラスアルファ、どんな方に届けたいかって言うと、やっぱり自分と同じような経験で苦しんでいる方ですね。

五感セラピーをやる前の自分って考えたら、本当は大丈夫じゃないのに、大丈夫大丈夫って自分の感覚無視しちゃって、頑張り続けて。可能性はもう、そこしかないみたいな。

これから先の自分の人生に、絶望って言ったら度合もあると思うんですけど、もう私の人生こんなもん、みたいな。

そういう人たちに、生き方それだけじゃないんだよって、もっと自分のこと大切にしていいって。

癒しっていうよりかは、そこにちゃんと向き合っていられる場所の提供というか。

ここに来たらちゃんと本音で自分のことを認めてあげたり、ああ、私苦しいんだとか、本当は嫌なんだなぁとか、もっとこんなふうに生きたいんだなぁとか。

無理することなく自分の感覚をちゃんと出せる場所であったらいいなって思います。

自分が、繊細・敏感ってことに、
当時は気が付かなかった

ーー自分が敏感なんだなって思えた出来事って何かありますか

小さい頃から多分そうだったんですけど、イコール敏感っていう所に結びついてなかったっていうか。ただ自分が周りとちょっと違うな、みたいな感じだったんです。

それが、事務員の仕事し始めて、上司が出社してきただけで、じんましん出るとか、足音と顔見ただけ、電話が鳴っただけで、ざわざわってきたと思ったら、じんましん出てるとか。センサーというか身体の反応がすごいぞっていうところに、そこで初めて気付いたのかなあって思いますね。

だから今、ブログにも昔から敏感でとかって書いてるんですけど、当時は別に自分が敏感だとか繊細だとか思ってなくて。今になって思えばそうだった、みたいな感じなので。

ちょっとした刺激で、私の場合は身体に出ちゃう。これはもう目に見えることだから。そうか、これが敏感とか繊細ってことなんだなって。

そこから振り返って、そういえばちょっとしたことでいろいろ反応してたわって、やっと言葉と自分の状態が結びついたっていう感じですかね。

ーー昔から身体に出やすかったんですか?

高校生の時、学校に行けなくなって。行こうとしたり緊張しちゃうとすっごいお腹痛くなっちゃって。

もともと私、お腹弱いんですけど、それが多分メンタルのほうにきちゃって、緊張しちゃうと、すぐお腹痛いって。そうなると、行きたくないになっちゃって、動けなくなっちゃうみたいな感じで。

入学して何ヶ月間かは、我慢して行ってたんですけど、お腹痛いだけじゃ済まなくなっちゃって。教室の中に入るのが怖いみたいになって。

友達が心配して来てくれて、5〜6人、わって来た時に初めてパニックになったんですね。自分でも説明つかないけど、わーってなって、どうしようもなくなっちゃって。

大勢じゃなくても、たまたま外出してて親戚に会ったりとかしただけでもパニックになっちゃって。それで慌てて車の中入ったりとか、なんかそんな記憶もありますね。親戚が嫌だったとか、そういうわけでもないのに。

すごく人に対して、その時は敏感になってた。環境もそうだったんですけど、ただ『人』っていうのがなんか。

でも、自分でも分からないんですよ。本当は笑って話したいのに、わーってなっちゃう。それは説明がつかないから、こういうのパニックって言うんだみたいな、そんな感じでした。

症状や悩みではなく
その人自身を見るセラピー

ーー他の癒しと五感セラピーの違いって何ですか

最近、お客様との会話でハッとしたことがあって。今、仕事辞められてる方なんですけど、仕事が忙しかったり、しんどい時にアロマを取り入れたんだけど、その当時はいい香りだなあとは思うけど、気持ちに全然作用しなくて、結局使わなくなったって。

でも今、仕事辞めてそれをいざ使ってみたら、本当にリラックスできる。いい香りだな、だけじゃなくて、それがないといけないって言ったらおかしいですけど、本当に使いたいって心から思える、みたいなのを聞いて。

確かにいい香りだな、とか、気持ちいいなって、そこで終わっちゃうんじゃなくって、ちゃんと気持ちで納得して、あ、楽になった、とか、腑に落ちる感じとか、自分の感覚でちゃんと感じるみたいな。

ちゃんと自分で体感する。受け身じゃなくて、自分で感じる。与えてもらうっていうよりは、自分から、ちゃんと感じるというか。

例えば寝れない時、ラベンダーがいいですよって言ったとしても、香り嗅いで、好みの香りじゃなかったり、うげってなって、それをうげって思ったまま、でも眠れる香りだからって嗅いじゃうと、リラックスも何もなくなっちゃう。

お客様には、自分の感覚で、効能とか1回外してテスターとか嗅いでみて、なんか知らないけど力抜けるなーとか、わぁ~って心が動く感じになるなっていう、そういう感覚で選んでみてくださいねって言うんですけど。

不眠とか、そういう症状や悩み別じゃなくって、この人は今何が必要か。自分は何を今求めてるのか、に向き合う。

そういう違いですかね、他の癒しとの違いは。

言葉にできない苦しさが、
腑に落ちる感覚

ーー「ひだまり」はうまく説明はできないけど、なんか苦しいって時に頼ってもいい場所なんでしょうか?

そうですね。
やっぱ、どこに行ったらいいんだろうって。
心療内科とか行くのもちょっと違うし。友達と話しても、やっぱり話せない部分が大きかったし。

自己啓発とかそういうメンタル系の本を読んだところで、いや、そうできないから困ってんだよ、みたいな。納得はできるけど、頭では分かってるけど、それが出来たら苦労しないしって。

ーーそれが出来たら苦労しないしっていう部分を、あきよさんは五感セラピーを通してできるようになった

そうですね、だから衝撃でした。
腑に落ちるっていう感覚が、五感セラピーを始めてやっと体感したというか、この感覚かって。

だからやっぱり理屈じゃなくて。
こうしたらいいんですよーとかも言うけど、本当の意味でその人自身が自分のものにしないとっていうか、体感して、気付くというか。

以前の私は、それを飛ばして、理屈から結果というか、心とか身体の不調を治したいって、そこにすぐ飛びたかった。

だから多分、色々試したり、これさえあれば、これさえ受ければ楽になるとか、すごい外側に求めてた。何とかしてもらおう、みたいな部分があったんですけど。

自分の内側とか、感覚がこんなに大事だとは、本当に思わなかったですね。

みんなが、自分の感覚を
認められるようになればいいのに

みんな違ってみんないいみたいな風潮は、昔よりはあると思うんです。

それでもやっぱり生活してると、普通というか、大体こういうもんみたいな中に、ちょっと違う自分が入っちゃうと、もう全世界が普通の人、で、私、みたいな感覚になっちゃうけど。

これだけHSPとか、そういう本もだいぶ出てきてるけど、サロンに来られる方でやっとここ見つけたんですっていう方は、普通に生活してるとそういう人いないし、そもそもHSPという気質を知ってる人がいない。

ていうのはやっぱり、自分がそうじゃなかったら、わざわざ本を買わないし、調べてみようって思わない。だから、知らなくて当たり前といえば当たり前なんだけど。

だけど、周りが知らないから言えない。だから抱え込んじゃう。で、結局、自分の感覚を無視して、周りに合わせちゃう。

HSPであろうがなかろうか、繊細という自覚があろうがなかろうが、《人と違う》という感覚って持ってるものじゃないですか。

こんなこと感じるって自分おかしいのかなって、普通の人でも感じる可能性は全然あるので。

もっと、人それぞれが感覚をちゃんと認められるようになればいいのになあとは思うんです。

自分の感覚をバッテンにしてたら
相手の感覚も全部否定しちゃう

結局みんな我慢したり、我慢するから他人が気になって、こうするべきだってすごい思うし。こんなこと感じちゃ駄目だって思うから、こう感じるって他人の違う感覚を認められないし、腹が立つし。

自分がこんな感情もあるんだなぁとか、これ見てこういう感情もあるんだって、何を感じても自由だよってなると、本当の意味で相手の自由、そりゃそうだよな、私だってこんなこと感じるし、相手だっていろいろ感じるよなって腑に落ちたら、すごい楽になるかなあ、と。

自分の中の感覚をバッテンにしてたら、 相手の感覚も全部否定しちゃうし、文句つけたくなるし。結局自分と相手も苦しめちゃう。

それぞれが自分の感覚大切にして、自分のこと大切にしたら、本当にね、平和な世の中なのにね、と思います。

平和な世の中っていうと大きいことのように思えるけど、結局は最小単位って自分しかいないから、それぞれが自分のこともっと大切にすることからやっぱり始まるなあと思いますね。 

ネガティブな自分でも、
全然ありなんだよ

ーー他に伝えたいことってありますか

一回良くなったり、大丈夫ってなっちゃうと、前に戻るのが怖い、みたいな。落ち込みたくないっていうか、この状態キープしたいみたいな気持ちが出てきたりするんです。

そもそもこういう、ストレスケアを提供する立場にあっても、全然落ち込むことはあるし、落ち込みの期間が長い時だってある。身体の不調だってもちろん出てくる。

これ習得したら、不快ゼロで、体調不良ゼロだよみたいな。そういうわけじゃ全然なくって。

不調な自分とか、あ、なんかちょっとメンタル弱ってるなとか、そういう自分も全然ありなんだよっていうことは、サロンに来られるお客様にも伝えてます。私でも全然落ち込むし、ギャンギャン言いますよ、身体、不調の時もありますよって。

そういうネガティブなとことか、マイナスな部分に、前はほんとちょっとでもあったら駄目だ、みたいな。完璧ゼロにしたいみたいな気持ちがすごいあったんですけど。

0か100かみたいなところがすごいあったんです。今は、それは身体、波はあるよって、自分にも言い聞かせてないとしんどくなっちゃうし、お客様にも忘れず伝えていきたいな、と思います。

メンタルに関しても、ちゃんと悲しいことがあったら悲しいって感じたいし、落ち込んで泣くことだってある。そういう自分でありたいとも思うし。

ちゃんと怒ったり、ちゃんと嫌なことは嫌って、自分のために怒ったりとかしてるわけだから、その自分はなくしちゃダメでしょって逆に思えるようになって。

いいところだけ拾うんだったら、それって本当に自分のことちゃんと感じてくれてるの?って。それは違うよねって。

過食もそうですよね。私も本当に一時期は激しくて。コンビニでぶわーって買って、夜寝る前にばーって食べて。

今はそこまではないんですけど、でもやっぱり家帰ってものすごい、ばーってお菓子食べちゃったりとか。
過食してた時の感覚が身体には残ってるから、あ、これあの時の感じだ、みたいな時あるんですけど。

あーなんか疲れてんだ、とか、なんかすごい満たされたいんだな、みたいな、何か満たされてない部分があるんだなーとか思いながら食べて。

過食のお客様にも言うんですけど、今でも私、お菓子一袋一人で全部食べたりしますよ。でもそれ全然、食べちゃダメなわけじゃなくて。自分のために食べてるわけだし。

だからそれも、0になるっていうところを目指すんじゃなくて、回数減るともちろん楽なのもあるけど。なにより自分でそこを認めてあげる。否定しないことの方が大事だからっていう。

なくしたいってやっぱ思っちゃうんですけどね。自分の嫌なとことか、気になる部分って。
でも、そこは、それでいいんだよっていうことはセットで伝えたいなと思います。

ストレスケアサロンひだまり
オーナー・五感セラピスト

三宅 晃代
敏感・繊細だけど
刺激もほしいHSS型HSP

不登校、過敏性腸症候群、
過食、温熱じんましんなど
ストレスによる不調を経験

タイ古式マッサージ店セラピストを退職後
事務員となり、ストレスによる不調に
悩んでいるときに五感セラピーと出逢う

その後もっと学びたいと思い
スクールに通い、2017年に
ストレスケアサロンひだまりを開業