茶道人口減少で低迷する、創業47年・瀬戸の茶器卸店による挑戦
有限会社丸錬梅村商店(愛知県瀬戸市陶本町/代表:梅村勲)は、新商品「染付キャンドルホルダ『古(いにしえ)の灯火』」を発売開始します。茶道具のひとつである「蓋置(ふたおき)」の形状から着想を得たもの。「松の木」や「波」、「扇」など古典柄をあしらい、茶道具の技術によって創られたキャンドルホルダ。火を灯すと古典柄が赤く浮きだし、和の空間を柔らかく演出します。
文化庁「平成27年度伝統的生活文化実態調査事業報告書」によると、茶道の現状における問題点として、流派の8割超が「茶道会員数の減少」を課題に挙げています。また、「伝統的な文化への関心の希薄化」や「生活文化に触れる機会の減少」なども挙げられています。生活スタイルや価値観の変化などから、特に若い世代で茶道のような伝統的生活文化離れが進んでいます。
<特徴>
柄は全12種類
(それぞれの名前の由来についてはショップサイト参照)
<価格>
700円(税込)/個
<サイズ>
本体:直径5.6×高さ5.2cm 材質:磁器 重量:約74g
燃焼時間:約4時間 備考:キャンドル1個付き
<販売場所>
梅村商店BASEショップ(現在メンテナンス作業中)
https://umeshoten.base.shop/
昭和46年に瀬戸市陶本町にて創業した茶道具・瀬戸焼の産地問屋の卸売を営んでいます。茶器は安価な中国製が台頭しており、現在の売上はピーク時の6分の1まで減少しています。三代目である梅村健太郎は、父に「瀬戸物に未来はない、家業を継がなくていい」と言われましたが、テレビ業界の仕事を辞め、家業を継ぐことを決心しました。自宅兼社屋は築100年以上の古民家であり、瀬戸駅からも徒歩30秒ほどと近いため、今後ギャラリーなどとして活用したいと考えています。茶器、また瀬戸物の良さや文化を多くの人に知ってもらい、伝統を残していきたいと強く想っています。
今後の展開は、本商品の周知拡大を進め、今まで茶道や茶器に触れる機会のなかった人々へも認知・普及を目指します。日本の伝統的な文化を守り、継承する一助になれればと考えています。