三浦瑠麗氏
国際政治学者 シンクタンク(株)山猫総合研究所 代表

新型コロナウィルスが世界経済に及ぼす影響は大きく、世界各国が対策や支援策を次々と打ち出しています。こうした中、世界各国に事務所を持ち、日本と世界における貿易・投資促進を担う機関であるジェトロとしても、このような予期せぬ出来事に様々な対応が求められております。そこで、ジェトロでは、世界各国の感染状況やその対応について皆さまにタイムリーに情報発信すべく、特設ページを立ち上げました。▶https://www.jetro.go.jp/world/covid-19/

皆さまの今後のビジネスや対応のご判断に、少しでもお役に立てれば幸いです。大変な状況ですが、日本経済を止めないために、皆さまと力を合わせて乗り越えていければと思います！

瀧幸乃氏
日本貿易振興機構(ジェトロ) イノベーション・知的財産部スタートアップ支援課

外出自粛、在宅勤務、収益減少、気分の落ち込みなど様々な影響があると思います。しかし、歴史を振り返れば、終わりがなかったパンデミックはありません。
感染症に限らず、戦争、災害など20万年にわたり現人類は、多くの困難を乗り越えてきました。最中にいる際には誰もが不安になります。が、必ず脱出して、次のステップに行けるのです。
次の時代は、国家、民族や宗教の違いを超えて困難を乗り越えるために結束する国際社会になると信じています。それに向けて、臥薪嘗胆、自らを高める時期であると思います。

山中俊之氏
(株)グローバルダイナミクス 代表取締役社長

新型コロナウイルス感染症は怖いです。しかし目に見えない恐怖に怯え、周囲からの批判や集団心理に流され足を止めてしまい、やれる事(やるべき事)すらやらなくなってしまうことは避けなければなりません。
我々も予定していたイベントを今やるべきか？人を集めるべきか？多くの議論を重ねましたが、オンライン配信を活用すれば人を集めなくても実現可能ですし、数多くの聴講希望者がいる中で周囲のイベント自粛の雰囲気に流されたり、批判の声に怯えて中止するのは間違っていると考え『決行』を決意しました。 その結果当初の倍以上の申し込みや決行を支持する声が多数寄せられ勇気づけられました。
このwebサイトが一人でも多くの方の勇気や気づきに繋がることを願っています。
『経済を止めるな、コロナに負けるな』

木村裕一
全研本社(株) ダイバーシティ事業部長
ZENKEN INDIA LLP. 代表

世界のマーケティングは、現在変革期にあり、アップデートが求められています。PRを軸として社会課題、すなわちソーシャルイシューを解決することが重要となり、新型コロナウイルス感染症を機に、さらなる加速が進みました。
この変革期に、私自身も無観客でのオンライン入社式のプロデュースを行いました。もちろんリアルの価値はありますが、オンラインでの可能性や新しい価値を感じています。
今回のオンラインイベントも新たな可能性への挑戦と捉えています。ITと知恵を駆使し、「#今できること」で社会を前進させていきたいと思います。

石川友夫氏
株式会社ベイニッチ　代表取締役

世界中にコロナウィルスが拡大している中、日本も感染者数が日々増加しています。政府の対応や経営者の判断が遅いと叫ばれている一方、通勤電車、街中や公園にもまだまだ人がいます。一度立ち止まって行動を反省しませんか。
私は［行政・民間・個人］において各自の分析が足りないと思います。特に行政に入った今、二次元のマトリックス分析がされていないことが気になります。コロナの対応においても同様です。私からは2つのマトリックスで課題と対応策を分析することを提案します。
①国民用マトリックス：［縦軸］様々な国民（未就学児、低所得者、正規雇用者、年配者、外国人労働者など）、［横軸］衣、住、食、職など
②企業用マトリックス：［縦軸］一次～三次産業、［横軸］人材、調達、生産・加工、販売・物流
このように各企業でも［縦軸は職種］［横軸は仕事の工程］をおき、どの職種が在宅勤務可能か、どの職種が時差出勤でいいのか等、分析すべきです。
災害大国、日本。課題へのより良い対策が出来るように、具体的な分析を行い対応策を講じておけば、素早い対応が出来るようになると思います。ぜひみなさんも考えてみてください。

プラニク・ヨゲンドラ(よぎ)氏
江戸川区議会議員

何かと暗い話題になりがちですが、あらゆる業界で数年かかる変化がこの1年でものすごいスピードで進むことは大きなチャンスとポジティブに捉えています。
アフターコロナの世界は本質的なDXが進み、働き方の考え方やビジネスの考え方も大きく変わることでしょう。
その中で、柔軟に変化できる企業とそうでない企業では大きな差が出るのではないでしょうか。
先入観を捨てて、今までの当たり前に疑問を投げかけ、新たなチャレンジをし続けたい。
ITと知恵を駆使して、新たな時代の働き方やビジネスを体現し、軽やかに次の時代に進んで行けたらと思います。
その先に、物理的な距離も国境も越えて協力し合える、平和な世界があると信じています。
皆で協力し合い、この状況を乗り越えましょう。

久保田竜弥氏
(株)ZOZOテクノロジーズ 代表取締役社長/CEO

この状況下において、一般市民として大切なのは、自分自身や周囲の人の命を守ること。それと同じことが企業においても言えると思います。まずは自らの活動を守ること、ひいては、経済を止めないことです。それが、我々企業人に今できることです。
多くの方が、困難な中でもそうした姿勢で企業活動を継続しようとされています。私たちSansanも、リアルな名刺交換だけではなく、オンラインでの出会いの証となるような、オンライン名刺交換機能の開発を進めています。この機能でみなさんの事業活動を支えることができればと思っています。
多くの企業のこうした取り組みが、ポストコロナの時代を大きく変えると信じています。 まずは今をしっかりと乗り切り、その後にくる新しい時代を皆で作りましょう。

藤倉成太氏
Sansan(株) 執行役員 CTO