「もう、こんな歳だから」
そう思って、鏡の前を素通りしていませんか。
クローゼットには服がある。なのに、着たい服がない。
無難な一着に手が伸びて、出かける前に少しだけ、ため息をつく。
——わかります。私も、そうでしたから。
産後、体型が変わって。育児に追われて。
気づけば「自分に何が似合うのか」が、わからなくなっていました。
お洒落が大好きだったのに、鏡を見るのが、少し怖かった。
でも、これだけは知ってほしいんです。
似合わなくなったんじゃない。似合わせ方を、まだ知らないだけ。
似合う服には、ちゃんと法則があります。
顔立ち、骨格、色。あなたが生まれ持ったものに「正解」が隠れていて、
それを知った人から、迷わなくなっていきます。
高い服も、たくさんの服も、いりません。
たった一着、本当に似合う服に出会うと——
背筋が伸びて、表情がゆるんで、「あ、私こんな顔で笑えたんだ」と思う。
そして不思議と、それは伝わります。
あなたが機嫌よく出かける日は、家の空気が少し軽い。
あなたが鏡の前で笑った朝は、隣にいる人まで、やわらかくなる。
自分を大切にできた人は、まわりも大切にできるから。
私がしたいのは、あなたを着せ替えることじゃありません。
あなたが、あなたを好きになる。その隣に、いさせてほしいんです。
さあ、クローゼットの前で小さくため息をつく毎日は、もう終わりにしましょう。