ある日ふと、「西洋医学でわからないのなら、東洋医学ではどうだろう?」と思いつき、長崎市内の漢方の先生の診察を受けました。
私の話を細かく、じっくりと1時間近く聞かれていたかと思います。
そして、言われたことは
「あなたのカラダに出ている症状は、一見バラバラでたくさん病気がでてるように思うけど、根っこはつながっているんですよ。だから、その根っこを治してあげたらいいですよね。」
「神経質な人は、神経質なカラダの使い方をするクセがあるんです。そしてその神経質さに反応して、ストレスを訴える臓器がそれぞれあるんですよ。だから、その神経質さを、少しずつ緩めていくことを漢方薬でしていくといいよね。ゆっくり、少しずつ治していけばいいから。」
穏やかな口調で話される内容が、とてもわかりやすく、腑に落ちていくのがわかりました。
そうか、早く治さなくても、自分のペースでゆっくりでいいんだよね・・・
何かと結論を急ぐクセ、先のことまで考えすぎるクセ、一人で頑張り過ぎるクセ。
そうした「生き方のクセ」が、カラダにずっと負担をかけていたんだなぁと思いました。
この気づきがきっかけで、陰陽五行を勉強し始めるようになりました。
最初はなかなか難しく、とてもセミナーができるようなレベルではありませんでしたが、まずは自分のため、コツコツと学び続けることにしました。
陰陽五行で一番興味を持ったのは「人には主に7つの感情があり、過度に感じすぎるとそれぞれ影響を受ける臓腑がある」というところでした。
例えば「怒ってばかりだと肝に影響がでて、筋、目などに影響が及ぶことがある」
この一文を読んだ時に、ああ、だから私の父は腰痛がよく起きて、目が充血しやすかったのか!と、すごく納得したのです。
父は、体つきが筋肉質で声も大きく、ちょっとしたことですぐ怒鳴り、目ヂカラがある「木=肝」タイプだったのです。
私は消化器系が弱い体質ですが、子供の頃からあれこれ悩みやすく、はっきりと自分の意見が言えない、クラスの面倒な係など頼まれるとイヤと言えなくて、しぶしぶ引き受けてしまうこともありました。(お人よしだったのですね)
これは、五行でいう「土=脾」が弱い人に多い性格。
もちろん、病気の原因は感情の偏りだけではありませんが、でも、ある意味「性格によって起きやすい病気が人それぞれある」というところに、とても興味を持ちました。
不調や病気を治すのには、薬や病院、食の改善などありますが、自分を知り、自分の感情を理解することも、病気を治すひとつの方法なんです。
結局、この感情についてももっと勉強したくなり、陰陽五行と合わせて心理学も学ぶようになりました。
その学びも、10年目に入ろうとしています。
壮大なスケールの陰陽五行だけに、10年でもまだ勉強が足りないところがありますが、それでも、皆様にようやく喜んでもらえるような講座をご提供できるようになってきました。
最初は自分の体調を整えたい一心でしたが、同じようなことで悩んでいるみなさまのお役に立てるものを、これからも作り続けたいと思います。
1965年 長崎生まれの長崎育ち。
自身の体調不良がきっかけで陰陽五行説を知り、その魅力にはまる。
2012年より、長崎・福岡を中心に専門用語なし、初心者でもわかる陰陽五行講座をスタート。
2013年からは、東京、大阪などでも開催。
体調不調に悩む人から現役のセラピストさん、易学や薬膳、栄養士、医療関係など多くの分野の方々にご参加いただく。
2017年より、自宅でも学べるオンライン講座もスタート。
日本国内だけでなく、海外在住のセラピストさんにも好評の講座となる。
ツラい体質を、もうツラくない体質に改善していくために、そして五行をとりいれたセラピーをめざすセラピストさんや治療家さんたちのために、現在も陰陽五行をわかりやすく、シンプルに解釈することに日々没頭中。
できるだけ楽しめるように、講座テキストはイラストや図解を多く取り入れているのも人気のひとつ。
これらはすべて、子供の頃漫画家になりたかった、本人の手描きよるもの。
船乗りの夫と2匹のネコとともに、現在も坂の町・長崎に在住。
仕事終わりの1杯のビールと、ネコと戯れる時間が、極上の癒しのひと時。
■取得資格など
・全米(AB)NLP協会 マスタープラクティショナー
・日本NLP協会 プラクティショナー、マスター
・AEAJアロマテラピー検定1級
・ウスイレイキティーチャー
・ホリスティックヘルスケア協会 経絡ヨガインストラクター
・全日本薬膳食医情報協会 薬膳インストラクター中級