中国国家衛生健康委員会が新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインを発表した中に、これまでに主な感染ルートとして挙げていた飛沫感染・濃厚接触による感染に加えて「エアロゾル」感染が起こる可能性があると指摘しました。

実際、国内でも感染経路がわからないケースがあります。
0歳の新生児が感染するも両親は陰性とか・・・

「次亜塩素酸ナトリウム」

次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性を示し家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤、殺菌剤（洗濯用、キッチン用、哺乳瓶の殺菌用など）に使われています。

使用するときにゴム手袋をしたり、他の製品と混ぜないように注意書きがあるように、誤った使い方をすると非常に危険な場合があり、取り扱いには注意が必要です。

台所用漂白剤としてナンバーワンのシェアを誇る”キッチンハイター”がこれです。

「次亜塩素酸水」

次亜塩素酸水とは、次亜塩素酸に塩酸または食塩水を電気分解することにより得られる次亜塩素酸を主成分とする強酸性の水溶液である。

厚生労働省は以上のように定義しています。

次亜塩素酸ナトリウムとの違いは、溶液中での存在状態に違いがあります。

次亜塩素酸ナトリウムは、ｐHが強いアルカリ性なので成分の多くは次亜塩素酸イオン（OCl－）の型で存在しています。

次亜塩素酸（HOCl）と次亜塩素酸イオン（OCl－）の殺菌力効果は１：８０といわれ、次亜塩素酸の方が大きな効果を示しています。

しかしながら、濃度が低いため有機物が存在すると容易に活性が低下する。これをカバーするには、流水で使用することが肝心である。

厚生労働省では新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項（日本環境感染学会とりまとめ）をHPに掲載しています。

ここでは次亜塩素酸水ではなく次亜塩素酸ナトリウムをあげています。

ドアの取っ手やノブ、ベッド柵にウイルスがついている可能性がある場合は0.05％の次亜塩素酸ナトリウム（薄めた漂白剤）で拭いた後、水拭きするかアルコールで拭きましょう。

トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。清掃は市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に0.1％の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。

と書かれています。

次亜塩素酸ナトリウムの希釈方法（計算式）

作りたい量（㎖）×作りたい次亜塩素酸ナトリウム液の濃度（%/100）　＝　水に加える

原液の次亜塩素酸ナトリウム液の濃度（%/100）　　　　　　　　　　　　　原液の量（㎖）

花王のHPより

※通常ハイター容器のフタに入る量は25㎖、ペットボトルのフタに入る量は5㎖