「コーチングを習いたい!」と考えている、皆さんへ

いいコーチングとは何か、一緒に考えてみませんか?

いいコーチングとは、何か?

昨今、コーチングなるものが流行っています。

そして、様々なモチベ―ションを持つ人が、コーチングを学び、実践しています。例えば、

「人や組織が成長する、支援をしたい」

「経営やマネジメントに生かしたい」

「家に居ながら、稼げるようになりたい」

「お手軽に、教育や人材の仕事をはじめたい」

「よりよい教育を提供したい」

「人と話すのが好きだから、それを仕事にしたい」

「家庭や子育てに生かしたい」
など。


しかし、僕は思います。

「本当のコーチングって、なんなんだ?」と。

僕自身、コーチングをような「人の伴走」をはじめて、はや10年になります。

大切な人の力になりたくて始めた伴走でしたが、最初の6年間はずっと我流でした。

その後、東大や慶應大学大学院で学問として研究したり、

オリンピックのメンタルコーチから認知行動科学を教わり、

数千人の方々に伴走することを通じて、

今では上場企業の経営者や政治家、五輪メダリストなどのエグゼクティブ・コーチとして活動しています。(本職は教育系企業とNPOの経営者です。)

僕自身が長年やってみて思うのが、

「毎年、毎年、自分のコーチとしての力量が倍々ゲームで成長していっている」ということです。

やればやるほど、気付きがあり、学びがあり、そしてブレイクスルーがあります。

だから、よく分からなくなります。

「コーチングとは、そもそも、なんなんだ?」と

Q、皆さんが現時点で思う、「いいコーチング」とは何でしょうか?ちょっと、考えてみてください。

本当のコーチングは、死ぬほどむずかしい、はずだ。

 理論的なことを言えば、実は世の中には、多種多様なコーチングの流派があります。

 

 気になる人は、国際コーチング連盟設立者の著書を読んでみてください。

 

 そのなかで、あらゆるコーチングに共通する根本は何なのか。色んな流派を体験して、個人的に僕は「これだ」と現時点では思っています。

それは、


【誰よりも、本気で、本音で、目の前の人が「本当に」しあわせになる「変化のプロセス」に、伴走する】

 

これなのです。

 

 ですがこれがもう、めちゃくちゃ厄介で、難しいのです。

 

 まず「目の前の人が本当にしあわせになる」って何やねん、って話なわけです。ここからもう、難しい。

 

 目の前の人がどうなったら「本当に」幸せかは、目の前の人本人も分かっていないし、もちろんコーチとなる自分も分かっていないわけです。

 

「誰も分からないものを、どうやって実現したらええねん」、となるわけです。もちろん、コーチである自分のしあわせを目の前の人に押し付けるのは最悪です。

 

 そして「変化」ってなんやねん、という話にもなるわけです。まず前提として、目の前の人は現時点で100%幸せではないから、コーチングを受けているわけです。

 

 ですが、たとえ目の前の人が100%の理想のしあわせの形が分かったとしても。その人はそのために行動できるでしょうか?普通、できませんよね?

 ダイエットした方がいいのは分かっているけど、ついつい甘いものを食べて痩せられない。

運動もなかなかできない。

やるべき仕事があるのに、なかなかできない。

話すべき人に、なかなか話すべきことを話せない。

行動したいのに、行動できない。

勉強したいのに、勉強できない。

そんな経験は皆さんにありませんでしょうか?

 

 そうなのです。実は人間は「とある理由」で、自分が行きたい方向に行くのを、躊躇ってしまう生き物なのです。

 そんな生き物である人間が、本当に望む方向に行動できるように「変化する」とはいったいどういうことでしょうか?

 そして変化できない「とある理由」とは一体何なのでしょうか?

 さらにそれをコーチングの力で打開する方法は、どのようなものなのでしょうか?

…残念なことに、これらの問いに正しく答えられるコーチは、殆どいません。

なぜなのでしょうか?

Q、なぜ人は、望んでいる行動ができないのでしょうか?皆さんご自身の例をもとに、考えてみてください。

医者の不養生、コーチの自己実現逃避

 これは僕の所感でもあり、よく言われていることなのですが、いいコーチングができていない人には、共通点があります。それは、

「コーチ自身が、本当に望む方向に変化できていない」

「コーチ自身がコーチングの理論を体現できていない」

という共通点です。

 不思議ですよね。医者の不養生、コーチの自己実現逃避。しかし、これには構造的な理由が存在します。

 それは、多くのコーチ志望者は「自分が自己実現できないから、他者の自己実現を助けることで満足感を得ようとして、自分ができていないことから目を逸らす」という傾向があります。僕自身にも、少なからずあります。

 ですが、僕は必ずしもそれが悪いことだとは思いません。人を支援したいと強く思うことは、きっととても尊いことなはずです。

 自分が背負った痛みがあるからこそ、他者に対して何かをしたいという気持ちになれ、それが社会をよりよくする動きをつくるのです。

 ですが、他者への貢献にかまけて自分自身が本当に目指したい姿になることを、おろそかにしてしまってはいけません。それは本末転倒です。自己実現を助けるコーチとしての信頼感、説得力がありません。そのような人がコーチをすることは、野球の素人が野球を教えるようなものです。

 さて、ここで皆さんが気になることが出てくると思います。そうです。多くのコーチはなぜ、自分が自己実現のための行動ができないのか?です。


Q、コーチを目指す人は、過去にどんな経験をして、どんな価値観を持つ人が多いのでしょうか?

人の心の厄介なしくみ

 この答えは先程触れさせてもらった「目の前の人が、本当に望む方向に行くのを躊躇ってしまう「とある理由」」にあります。

 この「とある理由」とは何か。「心のブレーキ」です。またの名を「メンタルモデル」「免疫マップ」などと呼びます。

 それぞれMITのピーター・センゲ、ハーバード大学のロバート・キーガンの「人や組織の変革理論」の中核に据えられている概念です。

 この「心のブレーキ」は、過去のトラウマや失敗体験の積み重ねによって形成された「思い込み」のようなものです。これが多くの人の「自信の無さ」「行動できない理由」などの根源になっています。

例えば

「痩せられない」という現象の背景には「夜食を食べてしまう」という問題行動があり、

その奥には「仕事がうまくいかずストレスがたまっている」という理由があり、

さらに仕事がうまくいかない原因は「上司と上手く意思疎通できない」ことがあり、

その詳細は「上司に否定されるのがこわくて報告ができない」という現象があり、

その否定されるのがこわい理由は「昔、父親に言うことを全て否定されてきた」という過去のトラウマ体験にあります。

 これはあくまで一例ですが、このような複雑なシステムが人の心の中には、必ずあります。

 そして、それがコーチングに関心を持つ人の中にもあります。おそらく、自分を表現したり、自分の本音を伝えたり、うまく人と関わることができなかった経験がある人が多いのではないでしょうか。

 そうです。これが多くのコーチ自身が自分の自己実現のための行動をあまりできない、構造的な理由なのです(もちろん全員がそうであるわけでは全くありません。)。

 でもだからこそ、「昔の自分のような人の助けになりたい」、そんな想いでコーチングに関心がある方が多いのだと思います。


あなたは、どんな過去の経験から、コーチを目指そうと考えていますか?それは自分のよくないところと、どう関係していますか?

コーチの腕の見せどころ

さて。

 察しのよいかたはわかっていただけたと思うのですが、目の前の人の、この強固な「思い込み」をなんとかするのが、コーチの本当の腕の見せ所なのです。

 痩せられないという悩みの根本が、過去の親子関係トラウマであることを見抜き、

 「コーチングによる気づき」と「その後の行動と経験の積み重ね」を通じて、その人の価値観と行動を変化させ、よりよい状態になってもらう。

 それができるかどうかが、コーチングの真価を発揮できるかどうかのカギなのです。

 もちろん、多くのコーチング講座でもこの「思い込み」の存在と取り扱いについては、触れられます。

 しかしここが残念なところなのですが、「触れるだけ」なのです。なぜか。

 コーチ志望者自身の「思い込み」と向き合ったり、それを受容したり緩めたり癒したりすることは、非常に難易度が高い行為です。

 しかも時間がかかりすぎるかつ、コーチ志望者自身に痛みが伴うし、成功確率も100%ではないので、多くのコーチング講座ではやりません。

 だからコーチ志望者自身が、自分自身と向き合わないままにコーチングを開始してしまうのです。その結果、何が起こるのか。

 多くのコーチは自分が本質的に変化することがどういうことかをしっかりと理論的に体感したことがありません。だからそのため問いかけや伴走ができず、コーチとしての活躍も売り上げも少ないままになってしまう傾向にあるのです。

皆さんが素敵だな、と思うコーチはどのようなコーチでしょうか?

いいコーチングができるようになるために

 さて、ここからが僕の提案です。そして僕のやっているコーチングスクールの核心です。

とってもシンプルです。

「コーチ自身が究極の自己実現を目指す」ということをやってみませんか?ということです。

 これをすることで、あなたは、目の前の人が本当に自己実現できるようなコーチングができるようになります。なぜなら自分がそれを体感したことがあるからです。

これこそが、僕らのコーチングスクールと、他のコーチングスクールとの最大の違いです。

そしてこのプロセス、正直、めちゃくちゃ楽しいけど、めちゃくちゃ辛いです。

 なぜなら、自分が今まで見たくなかった部分と向き合うことになり、それを何度も受け入れ、乗り越えることになるからです。

 ですが、もちろん、結果はものすごい勢いでついてきます。過去のスクール参加者は、講座中、講座後に物凄い大きな変化を遂げています。

例えば、

営業成績ほぼ最下位の大企業社員が順位を逆転させ、新規事業リーダーになったり。

人材系企業社員が会社を辞めて、オランダのデザインスクールに大学院留学したり。

休職中の商社マンが転職して、時価総額数千億円の経営者の隣で働くことになったり。

普通に考えたら起こりえないような変化が、講座参加者に起こります。

理由は、明白です。

 なぜなら彼らが「本当のコーチング」を互いに半年間、徹底的に提供しあうからです。習った理論を、即実践する。即体現する。だから自分も成長する。目の前の人も成長する。変化(トランジション)する。そういうしくみなのです。

 なので、この「トランジション・コーチ認定スクール」は「自他ともに本当に変わる、本当に自己実現する」ことに徹底的にこだわるためのコーチング講座です。

 心理的安全性があり、互いに受け止め合える仲間と切磋琢磨しながら、6か月間を駆け抜けます。「講座参加と実践」合わせて最低週5時間以上のコミットが基本になります。

コーチングを本気でまなぶ

僕がやるコーチング講座の中身は

哲学的基盤としての「機能的文脈主義」「行動主義」

環境理解の基盤としての「生命科学」「地球科学」「経済思想史」「文化人類学」実践的学問基盤としての「脳科学」「認知行動科学」

変容支援の理論としての「行動分析」「システム思考」「第三世代の認知行動療法」「ナラティブアプローチ」「メンタルモデル」「セルフコンパッション」など

キャリア理論としての「計画的偶発性理論」「社会的認知理論」「トランジション理論」など

統合・実践理論としての「U理論」「成人発達理論」「オーセンティックリーダーシップ」「代表性」「コレクティブインパクト」など、

「「人・組織・社会」における現代の代表的な理論を哲学的・学問的にわかりやすく理解する」ことをします。

 東京大学と慶應大学大学院で学んだ各種理論、自身の会社とNPO経営、ダボス会議若手組織やトビタテなどのコミュニティ経験などを詰め込み、リアルで双方向な講義を進めます。

これにより、人間の殆どの行動と変容を、皆さんは論理的に説明できるようになります。

 

さらにはこれらの理論をベースとして本質的なコーチングの技術を磨きます。具体的には、

「コーチングの基本的なマインドセットを理解と実践」

「相手の認知構造の分析と実践」

「内部表現と非言語表現を用いた、傾聴と問いかけの実践」

「対話空間創造のためのイメージング技術と実践」

「相手の理想状態の可視化方法と実践」

「相手の人間関係の変化から、未来を変化させる技術と実践」

「相手の日常生活の変化から、未来を変化させる技術と実践」

などを、相互に実践し合うことで、コーチ自身がまず理想の自己実現をすること、そして仲間の自己実現を支援することに、本気で向き合います。

さらには

「経験豊かなコーチによるコーチングの録画教材の閲覧」

「自分のやりたいことや思い込みを見つけるワークショップ体験」

などもあります。

なので皆さんは週に「座学と実践2時間、コーチングを受ける体験1時間以上、コーチングをする体験1時間以上 ワークショップを受ける体験を1時間以上」、毎週合計最低5時間以上、毎月20時間以上、半年で120時間以上の体験をすることになります。

講座を受け終え、実践経験を経て、修了試験をクリアした方には「トランジション・コーチ」の認定資格を発行します。おそらく日本でも最高難易度クラスのコーチング資格になると思います。

どのような方に、参加していただきたいのか

 講座は1月から毎週日曜日20時~22時で、原則毎週参加(やむを得ない事情がある場合、講義動画でキャッチアップ)。

 料金は、自分で決めることができます。支払金額も、期間も、払い方も自由です。毎月1万円を5年間続ける人も、一括で払ってしまう人も、様々です。

僕はお金のためではなく、日本の未来のためにこの「コーチングスクール」をやっています。なので、金額は皆さんが決めていただいて結構です。やる気はあるけど、金銭的にどうしても厳しい事情があれば、究極1円でも構いません。

ただ客観的に見て、少なくとも半年で60万円以上の価値のあるものを提供できている自負はあります。

万が一、内容にご満足いただけない場合は、最初の1ヶ月で返金も承っています。なので、相性が合わなかった、というリスクはありません。また、見学も随時受け付けております。

 この内容を見て理解して、お金と時間と心をかけてでも「コーチングを極めたい」と思っていただける方に、来ていただければ幸いです。(参考までに、最大手のコーチ育成プログラムは同じ分量で150万円以上します。

 

 また講座終了後、半年間、ボランティアとして高校生にコーチングを提供していただけるのであれば、講座料金が全額無料になるしくみもあります(詳細はお問合せください)。


 そして、この講座は希望者が全員受けられる講座ではありません。互いが互いの自己実現を支援し合うからこそ、そこに対して本気のメンバーしか参加を受け付けることができません。

ですので、参加にあたり「エッセイ」の課題を出させていただき、合格した方のみが参加できる形式をとりたいと思います。エッセイのテーマは「なぜ今、この講座を受けることを希望するのか。この講座を通じて、どんな自分になりたいのか。どんな人に、どんなコーチングを提供して、どうなってほしいのか。その結果、どんな世の中になってほしいのか。」です。

 最後に、主催者である僕も、この講座には命を賭けて臨んでいます。ある意味、僕が書いているこの長文が、僕にとってこの講座を開催するための「課題エッセイ」になっています。

 コーチングとは何なのか?社会とは?人間とは?つながりとは?脳とは?意識とは?生命とは?

 そういった本質について、僕もまだまだ全てを理解しきれているわけではありません。だからこそ僕は博士課程で医学も学ぶし、世界中旅をして哲学をするし、目の前の人に本気でコーチングもし続ける。

 そして何より自分自身の心の未熟さと向き合い、行動を変え続け、理想の未来をつくっていきます。

 僕も皆さんと過ごす半年間の中で、大きく成長していきます。一緒に、がんばりましょう。

 ではでは講座でお会いできることを、心から楽しみにしています。

補足:「コーチングを、どこで習うのか」は非常に悩むポイントだと思います。個人的には「お金」や「ブランド」よりも「誰に習うのか」が最も重要だと思います。結局コーチングは「あり方」が成果に直結する営みなので、「誰の在り方を学びたいか」こそが決め手になると思います。